硬水と肌の関係
こんにちは!薬剤師いとまりです。
今回は西洋と日本の水の性質の違いについて書いてみたいと思います。
そもそも硬水って何?
イギリスやヨーロッパでは、ほとんどの水道水が硬水。
硬水は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が多く含まれる水です。
硬水の中に含まれるミネラルが水道の蛇口や浴槽などにこびりついて、
放っておくと、水垢のように、すぐに白くなります。
(ライムスケールと呼ばれています。水回りの掃除がとても面倒…)
日本においては、硬水は、コントレックスやエヴィアンという名前で販売されていることが多いですよね。
軟水に慣れている人には、少し飲みづらく感じると思います。
ミネラル補給ができるので、便秘解消や貧血予防などに良いと言われています。
日本の水道水は軟水で、ミネラルが多くないため、
料理の味を変えない、肌に優しいといったメリットがあります。
硬水で洗うと、なぜ肌や髪が乾燥するのか?
とにかく髪の毛がゴワゴワするのとシャワー後の肌が乾燥していると感じることが多くなります。
硬水に含まれているミネラル分のせいで、化学変化を起こしてしまい、
日本から持ってきた洗濯用・食器用洗剤やシャンプー・ボディーソープも泡立たないと言った状況になることもあるようです。
もしヨーロッパにいく場合には、洗剤やシャンプーなどは現地で購入することをオススメします!
硬水の影響で洗剤が泡立たない?!硬水との化学変化!
硬水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル含まれており、これが石鹸や洗剤の界面活性剤と反応してしまいます。
これにより、汚れに対して使われるはずだった界面活性剤たちが減ってしまうことで、洗浄力が激減してしまうのです。
最近では、合成洗剤が主流になってきているため、化学変化が起こることは少なくなってきました。
日本の軟水のメリット
日本の軟水には、ミネラルが硬水ほど含まれていません。
その分、髪や肌は硬水に比べて乾燥しにくくなっています。
私も日本に一時帰国した際に、お風呂上がりがこんなにも違うものかと驚きました。
また、軟水は料理の味を変えることがないので、煮物や汁物、炊飯などに適しています。お茶の文化も軟水ならではなのだそうです。
ミネラルの多い硬水は、ミネラルの影響で食事の味を変えてしまうことがあります。
それぞれの水の性質を見極めて、健康にも生かしていきたいですね!
それでは、また!
執筆・参加しているメディア「美肌菌ラボ」
著書:「美肌マニアの薬剤師がすすめる"わたし"を活かす肌フローラ」
https://books.rakuten.co.jp/rk/973431926bf73be2bdd672e478be31ab/
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