【ブルワリー探訪記】埼玉ときがわ町・Teenage Brewing タップルーム
今回目指すタップルームはTeenage Brewing。
様々なビール審査会で入賞しまくってる上り調子のブルワリーらしい。
行ってみようかと場所を調べてみると埼玉県の明覚駅が最寄り駅。
高崎と八王子の中間地点っぽい微妙な辺境感。
乗り放題の青春18きっぷを使い、八高線のワンマンカーに乗り埼玉の奥へ奥へと進む。道中で気づいたけど麦雑穀工房(小川町)も近かった。そちらにも寄るプランを考えれば良かった。宿は東松山でやきとんとかで…。
一人旅するときのプランはザックリしか立てない派なので、想定外のことがよく起きるし、「もっとこうすればよかったな」みたいな気づきや振り返りも稀によくある。
まぁそんな失敗もハプニングも旅の醍醐味というこだわりでのザックリプランなんだよ。たぶんきっと。「失敗なんてないんですよ、すべて素敵なハプニングなんです」ってボブ・ロスも言ってたので問題はない。
あ、でも訪問先のブルワリーの調査が甘く臨時休業(SNSで確認すると数日前から告知されてた)とか営業時間を確認してなくて、まだ開いてないとかのミスは反省しような、私。
さて。
醸造所は駅から少し距離があるので、何か良い足があれば利用したいところだけど、バスは田舎特有の1日数本しか無いタイプ。
タクシーも見当たらない。
待機している乗合デマンドタクシーを見つけたが、乗るには予約が必要とのこと。そっかー。
まぁ駅から徒歩で15分か20分くらいだし、スマホのナビもあるので歩いて行こう。歩くのは好きだし。もともと歩くつもりではあったし。ほんとだし。
八高線の線路沿いに南へとひたすら歩くわかりやすい道。
山中の田畑山林地帯な景観が続く。雨降らないで良かったね。
ちょっと大きめの材木屋さんを発見。
……と思ったら手前側の建物が醸造所/タップルームだった。
倉庫か工場をリノベした建物っぽい。運営母体は材木屋さんだろうか。
後で聞いてみよう。
■内装
そして醸造設備。おっと扉が開いてて中が見える、ラッキー♪
───ではなく、酵母臭というか発酵臭がするから臭い……とまでは言わないけど、飲むときには香りが邪魔。
そんなわけで、タンクからは離れたカウンター側の席へ着席。
店内は平日の昼なのに若い人が多く、ランチを食べる女子グループや、青年会系の人たちが打合せするなどしていた。
■メニュー
例によってボケた写真で見にくくて済まないが、IPAとサワーオンリーのラインナップ。セゾンすら無いのは中々珍しい。
■飲んでいきましょう
■1杯目 マイブラザーウッディ ボタニカルサワーエール
開業1周年記念ビールとのことでのチョイス。杉をベースにジュニパーベリー、柚子ピール、緑茶、コリアンダー、ローリエを使っているそうな。
なるほど、副原料の風味は……よくわかんにぇ(笑)
全体は甘味がほとんどないレモン・柚子系のサワーといったところ。パイニーでハーバル、少し杉の香りも感じるし、色々と副原料を使ってる複雑な風味はあるものの、どれかをピックアップできる感覚器官が自分にはなかった。
まぁユニークだし、美味しく飲める味だったのでヨシ!
2杯目 トロピカルダンディ オーツクリームDIPA
フレーバーテキストには「マンゴー、ピーチ、洋ナシ、タンジェリン、グレフルの風味」とのこと。盛るねぇ。超盛ってくるねぇ。
オーツでバナナピーチなクリーミーはかなり濃厚でしつこめ。
少しスパイシーでコーラ味・ドクペ味を感じるなど。
ちゃんと美味しいのだけど濃厚すぎて後半に少し飽きてきた。
ハーフで良かったかな…。
箸休め?味覚リセット用にフードに野菜のピクルスをチョイス。
良い野菜使ってるねぇ!地元の野菜やハーブを使ってるっぽい。
3杯目 ポリゴノーラサワーIPA
"スイカをフィーチャーしたサワーIPA。カモミールとホワイトチョコで甘さと華やかな香りをプラス。NEIPAのニュアンスをミックスさせたTeenageらしいビール”
なんて?
フレーバーテキストは長いけど、チョコもスイカもそれほど強くない。ブラインド状態で飲んだら、何か入ってるな……チョコ?……ホワイトチョコかな?くらいの少し気づいて、探せばわかるくらいのニュアンス。
ファウンダーズのスイカゴーゼみたいなのを想像してたので肩透かしだったけど、穏やかで飲みやすくさほど癖もない。なるほどって感じ。
■個人感想まとめ
ビールはIPAとサワー。ドライホッピングするのは当たり前。
半分くらいのビールは副原料を盛り盛り。
クラフトビール流行で人気のあるタイプを固め打ちする打線組んできたな。
どれを飲んでも雑味なくキレ良くしっかりした間違いなさがすごい。
私はIPAもサワーも好きだけど、ビターやスタウト、ベルビーも好きな人間だから、質は超満足でもラインナップに物足りなさを感じてしまうんだよね。そういう意味ではタップルームへの再訪はないけど、ビアバーやビアフェス会場だと積極的にチョイスするブルワリーさんだったなーと思った。
このあたりはクラフトビールならではの、好みの話なので、好きな人は激ハマりするブルワリーさんだと思います。
ぜひ、お試しを!
■情報
Teenage Brewing / Taproom "bekkan"
最寄り駅:八高線 明覚駅
徒歩15分
定休日:月
なおブルワリーの建物は、お隣の材木屋さんの倉庫だったところを借りて、ブルワリーを立ち上げたそうです。やっぱそうかー!