スピードマップ苦手民によるノーツの曲げ方
Beat Saber Advent Calendar 2022
今回は「ノーツの曲げ方」ということで、いくつかのテック配置の難易度(レベル感)を知り、良いテック譜面を作りたいときの参考にしてもらえたら、という目的で記事を書いてみました。
ビートセイバー歴約2年半、100個以上の譜面を作り、テック譜面ばかり遊んでいた私自身の経験をもとにこの記事を書いています。
ここで述べている内容は個人差があると思われます。テック配置の感じ方は、人によって、使用するコントローラーによって、テイラー設定によって、グリップによって、身長設定などによって、変わるものです。
テック配置のレベル感を知る利点
極所難の配置をなくせる
対象とするプレイヤーの実力に合わせることができる。
強い音や特徴的な音に合わせて、意図的に強い配置で強調できる。
極所難になりそうか知ることができれれば、その配置は削除したり、丁寧に誘導したりして、理不尽感を取り除くことができます。また、強調表現として、意図的に難易度の高い配置を置くことも可能になります。
譜面全体を通してレベル感を統一することで、対象とするプレイヤーの実力に合わせた譜面に仕上げることができます。
この記事で使用する指標や単語
各配置の絶対的な難易度は、BPMを加味する必要があります。BPMも加味すると、各テック配置×BPMで組み合わせが増えすぎてしまうため、この記事では、同じBPMでの相対的な難易度ということにします。
ここでの難易度は大まかな目安になります。実際は一貫性や誘導の有無によって、切りやすさや理不尽さは変わってきます。
ここでの内容は2022年12月時点での環境における内容です。テックをとりまく環境はここ1~2年で大きく変わったと思います。そして将来的にもどんどん変わると思います。現在の☆☆☆が、未来には☆レベルになっているかもしれませんね。
☆
ほぼすべてのプレイヤーが納得できる配置。テックが苦手、テックが嫌いなプレイヤーでも理不尽さを感じずに切ることができるであろうレベル。
☆☆☆
十分にテックを感じる配置。テックが好き、テックが得意なプレイヤーであれば納得できるレベル。
☆☆☆☆☆
心の底からテックを感じる配置。一般的なテックが得意なプレイヤーでも、切り方がわからなかったり、「そうはならん」となる可能性があるレベル。
テックが好きなプレイヤーの中でも、さらに人を選ぶ。
☆☆☆☆☆☆☆
主に観賞用として利用される配置。切ろうとする場合は、コントローラーの予備はもちろんのこと、腕や手首の予備も準備しておくことが推奨される。
用語
フォアハンド:切り下げのこと。手の平側で切るともいう。
バックハンド:切り上げのこと。手の甲側で切るともいう。
体を傾ける配置(腰テック, Lean Tech)
☆ 傾き45°
☆☆☆ 傾き90°
☆☆☆☆☆ 傾き 135°
体を傾ける配置 tips①
傾けながら切る配置は、フォアハンドよりもバックハンドのほうが難易度が高くなる傾向にあります。例えば、45°傾きの状態から、1ノーツ分だけ90°傾きに変化させる場合などは、フォアハンドのノーツで行う方がやさしくなります。
徐々に傾き状態へ誘導していく場合は、フォアハンドのノーツで角度変化を行うと、緩やかな傾き誘導になり切りやすくなります。バックハンドのノーツで角度変化を行う(下画像)と急な傾き誘導になります。
体を傾ける配置 tips②
プレイヤーを傾けるために特に強く作用するのが、上側に来るノーツのバックハンド時の角度です。(下画像を参照)
このノーツが曲がっているが故、プレイヤーは傾くように強く誘導されます。また、これらのノーツの誘導の強さをいかして、片手配置だけでも傾き誘導をすることが可能です。
逆に、これらのノーツを傾けたくない箇所で使用すると、意図せずに配置が強くなってしまい、違和感を与える可能性があるので注意が必要です。
手首をひねる配置(手首テック、Wrist Roll)
☆~☆☆ 90°までの変化。バットカットリスク小
紫矢印のように手首をひねるようにして切る配置。赤矢印のように、直線的に切ってもバットカットになる可能性が低い。
☆☆☆~☆☆☆☆☆ ひねらないとバットカット。135°~180°の変化
画像は極端な例ですが、このような配置はひねる切り方をしない場合はバットカットになります。逆を言えば、ひねることをプレイヤーに強要できる配置となります。画像は90°変化となっていますが、45°変化でも似たような配置が可能です。(インバースっぽい感じになります。)
135°以上の変化を付けると、自動的にひねりを強要する配置となります。
手首をひねる配置 tips
ひねり配置は、同じ角度変化量・ノーツの位置関係でも、ひねる方向によって切りやすさが変わります。画像のノーツを切る角度をゼロポジションとすると、ゼロポジションへ近づく回転方向(または、ゼロポジションをまたぐ回転方向)への角度変化は、その逆よりも難易度が低くなります。
手首をひっくり返す配置(横テック、Palm up)
☆ 真横配置
☆☆☆ Palm up 45°
☆☆☆☆☆ Palm up 90°(真っ逆さま)
☆☆☆☆☆☆ Palm up 135°(限界突破)
手首をひっくり返す配置 tips
ノーツの向きに対してフォアハンドで切るか、バックハンドで切るかが1対1に対応しているというパリティラインという考えがあります(下の画像を参照)。Palm up 45°以上の配置は、パリティラインを超えた切り方になります(普通の配置ではありえない切り方を要求する)ので、誘導がないとテックに慣れていない人は、切り方がわからなくなる可能性があります。
逆にパリティライン内ノーツ(特にフォア真下、バック真上)は誘導がなくても、フォアで切るかバックで切るかが読みやすいです。(普通であれば、真下のノーツをバックハンドで切ることはあり得ないため)そのため、誘導無しの大きな角度変化でも、変化先が真下フォアのノーツになっているなどの場合は、テックに慣れていない人でも問題なく切れたりします。
最後に
ノーツ配置の制限を多くすると配置がありきたりになってしまい、自由に配置しすぎると理不尽感が強くなってしまうので、テック譜面作りはとても難しいですね。多くのプレイヤーに楽しんでもらうためには、ノーツは曲げない方が良いのですが、曲げなきゃ出せない楽しさもあります。なので、皆さんにもぜひ積極的にノーツ曲げにチャレンジしてもらいたいですね。
それでは、メリーテックリスマス。
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