感度・特異度って何?
こんにちは。先日zoomで面談を受ける機会があったのですが、初めての体験で緊張しまくってうまく喋れませんでした。伝えたいことは伝えれたと思うんですが・・・。結果は2週間後なのですが合格ならラッキーくらいの気持ちで待っておきます。慣れって大事ですね。
さて、今日は感度・特異度について書いていきたいと思います。先月、MEDICAL VIEWから発売された「適切な判断を導くための整形外科徒手検査法」という書籍を購入しました。検査についてかなり詳しく書いてあるのでオススメです。検査ごとの感度・特異度も書いてあるのですが、今までそこまで考えて検査をしたことはありませんでした。しかし、この書籍を読んでいくと感度・特異度めちゃくちゃ大事じゃんということに気づきました。ということで簡単にまとめます!
まずは感度・特異度の数値についてですが、%で目にすることが多いですよね。そしてその数値はともに高い方がいいです。一般的に50%は不十分、70〜80%は十分、80〜90%は優れている、90%以上は非常に優れていると表現されます。
感度(sensitivity):見落としの少なさ。ある症状を有する患者において検査で陽性と判断される割合。
つまり、感度が高い検査では症状がある人もない人も陽性になりやすい!
ということは・・・陰性だった時にその疾患を除外できる!(除外診断)
特異度(specificity):過剰診断の少なさを示す。症状を有さない健康な人において検査で陰性と判断される割合。
つまり、特異度が高い検査では症状がない人もある人も陰性になりやすい!
ということは・・・陽性だったときにその疾患である可能性が高い!(確定診断)
これは正直ちゃんと理解できていませんでした。次に肩関節でのインピンジメントが疑われる際に実施するテストの感度・特異度を紹介します。
・ドロップアームテスト 感度:35〜44% 特異度:82〜88%
・ホーキンステスト 感度:63〜92% 特異度:25〜67%
・ニアーテスト 感度:62〜89% 特異度:0〜69%
他にも様々なテストがあるし、研究の条件によって数値にばらつきはありますが、こんな感じです。
ドロップアームテストは特異度が高いですが、ホーキンステストとニアーテストは感度が高いですよね。つまり・・・
ドロップアームテストが陰性だからといってインピンジメントを否定することはできない!ホーキンステストやニアーテストが陽性だからといってインピンジメントだということはできない!ということになります。
ドロップアームテストが陽性だからインピンジメントの可能性が高い!ホーキンスやニアーテストが陰性だからインピンジメントの可能性が低い!ということになります。
そもそも検査1つだけではなんとも言い切れないということですよね。複数の検査を組み合わせて初めてその疾患の可能性の高い・低いに言及できそうですね。それも感度・特異度の数値を気にしながら組み合わせた方がいいということに。他にも様々な情報を組み合わせて評価することで評価精度を上げることができると思います!その辺りはしっかり勉強してまたお伝えできればいいなと。
今日のまとめです。
1、感度・特異度は高い方がいい!
2、感度が高い検査は除外診断、特異度が高い検査は確定診断に向いている!
3、様々な評価を組み合わせる必要あり!
今日は昼休みに書いてみました。午後も11単位予約が入っているので頑張ります。