りょひー(エクササイズ解説)

整形外科に勤務する理学療法士です. エクササイズについて解説した記事を作成します. 方法,バリエーション,コツ,ポイントオススメする人,注意すべき人 etc. 正しいエクササイズを実践して10年後も若々しく過ごしましょう.

りょひー(エクササイズ解説)

整形外科に勤務する理学療法士です. エクササイズについて解説した記事を作成します. 方法,バリエーション,コツ,ポイントオススメする人,注意すべき人 etc. 正しいエクササイズを実践して10年後も若々しく過ごしましょう.

最近の記事

  • 固定された記事

はじめまして!

はじめまして りょひー です。 海外旅行の際に空港でりょひー!と呼ばれ別室に連れて行かれたことを忘れられず、この名前で活動しています。 現在は理学療法士として整形外科クリニックに勤務しており、 エビデンスとナラティブ(患者さん自身の物語)に基づいた丁寧な治療 を心がけています。 また、 正解がない中で患者さんにとってより良い治療が選択できるように 日々、自己研鑽に励んでいます。 “治療“という言葉に対しては 痛みを和らげることだけでは本当の意味の治療じゃない

    • その歩行・・・修正するべき?しないべき?

      noteマガジン「運動器を愛する人へ」としての執筆はこの記事が最後となります。 購読してくださった方々、本当にありがとうございました。 今後は単発記事として不定期に執筆していく予定です。 皆様に興味を持っていただけるような記事を書いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。 この記事は↓↓↓の過去Tweetをまとめたものになります。 膝OAに限らず、歩行観察は我々セラピストがよく行う評価だと思います。 いわゆる正常歩行と比べてどのように変化しているかと考え

      • 胸郭の動き~rotation dance~

        この記事は↓↓↓の過去Tweetをまとめたものになります。 脊柱は7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎で構成されています。 胸椎は脊柱の中でも最も大きな割合を占めています。 そして、その胸椎とともに肋骨が存在し、胸郭の一部を構成しています。 ということは、胸郭を無視して姿勢や動作を考えることはできないのではないでしょうか。 この記事では胸郭についての基本的な部分、動きの鍵となるrotation danceについて解説していきます。 胸郭の構成要素胸郭は外部の骨格筋

        • 半月板損傷=ハムストストレッチ?

          この記事は↓↓↓の過去Tweetをまとめたものになります。 半月板損傷に対する治療といえば、 ハムストリングスのストレッチ が代表的ではないでしょうか。 僕は学生時代にそう教わりましたし、新人時代にもそう教わりました。 実際に膝関節に生じている痛みや可動域制限に対して効果的だった経験もあります。 では、なぜハムストリングスのストレッチが挙げられるのでしょうか。 本当にハムストリングスのストレッチでいいのでしょうか。 この記事ではその辺りを考えていきます。 膝

        • 固定された記事

          姿勢の鍵を握る、脊椎と骨盤のパラメータ

          今回の記事は↓↓↓の過去Tweetをまとめたものになります。 脊椎・骨盤帯といえば 骨盤の前傾 腰椎の前弯 胸椎の後弯 頸椎の前弯 辺りが保たれているかどうかを確認することが多いと思います。 しかし、近年では脊椎・骨盤帯を中心に全身のアライメントに着目したパラメータが用いられるようになっています。 その中には姿勢評価に有用なパラメータもあるので確認していきましょう。 脊椎アライメントのパラメータ今回注目する脊椎アライメントのパラメータは以下の3つです。 腰

          姿勢の鍵を握る、脊椎と骨盤のパラメータ

          膝OA〜治療のポイントは適切な負荷〜

          今回の記事は↓↓↓の過去Tweetをまとめたものになります。 膝OAへの介入機会はかなり多いと思います。 治療のポイントが適切な負荷とはどういうことなのでしょうか。 基本的な部分も踏まえて確認していきましょう。 膝OAの本質膝OAとはどのような状態なのでしょうか。 膝関節が変形している だけなのでしょうか。 OAはOsteo Arthritisの頭文字を取ったものです。 osteo:骨 osteoは他の単語と複合して使うと“骨“という意味を持ちます。 例え

          膝OA〜治療のポイントは適切な負荷〜

          いろんな問題の引き金になるハイアーチ

          ✅Deep Learning!    ☝️Clinical Experiences! ✅ハイアーチは足部アーチ低下障害と言われます。足部アーチは扁平足に代表されるように低下することが多いですが、低下しないことも問題となります。代表的な問題は荷重時の衝撃吸収機能低下です。この衝撃吸収機能の低下は足部や足関節だけでなく、膝関節などより上位の関節の機能障害の原因になることもあります。 ✅遺伝的にハイアーチになることも多いようですが、成長の過程で現れやすいと言われています。側弯症

          いろんな問題の引き金になるハイアーチ

          扁平足 part4

          ご覧いただきありがとうございます。 記事の最後では日本一気軽に臨床相談ができる"Locomotorium"への参加方法をご案内しています😊 わかりやすく、親しみやすく相談していただけます。 ぜひご参加ください! ✅Deep Learning!    ☝️Clinical Experiences! ✅足部外返しが生じる下肢の下行性運動連鎖は骨盤前傾、股関節内旋、膝関節外旋が挙げられます。重心位置が距骨下関節の運動軸の内側を通過する場合も足部外返しが生じやすくなります。

          扁平足 part3

          ✅Deep Learning!    ☝️Clinical Experiences! ✅歩行時、TStには下腿三頭筋の活動が高まることから、踵骨に対して底屈方向の力が加わります。この力はアーチを下げる方向に働きますが、足底腱膜が緊張することから結果的にウィンドラス効果が高まります。荷重により足部アーチを低下させる力が加わりますが、これらの相互作用によりアーチの低下を防ぐことができます。 ☝️扁平足に対してタオルギャザーを行うことは多いですが、思ったような反応が得られないこ

          扁平足 part2

          ご覧いただきありがとうございます。 記事の最後では日本一気軽に臨床相談ができる"Locomotorium"への参加方法をご案内しています。 気軽に臨床相談をしたい…という方はぜひご参加ください! ✅Deep Learning!    ☝️Clinical Experiences! ✅後脛骨筋 ・起始:脛骨後内側、骨間膜、腓骨 ・停止:舟状骨粗面、楔状骨、第2-4趾中足骨 ・作用:足関節底屈、足関節内反 ・支配神経:脛骨神経(L5-S1)  荷重時に内側縦アー

          扁平足 part1

          ✅Deep Learning!    ☝️Clinical Experiences! ✅足部アーチ構造を保持する組織は骨などの静的支持組織、筋などの動的支持組織に分けられます。  足部アーチの主な機能は 衝撃吸収機能 剛性を高めることで動作時の力の伝達効率を高める機能 です。扁平足には特に内側縦アーチの過剰低下が関わってきます。  扁平足はシンスプリントや足底腱膜炎などを引き起こす要因になることもあります。  バネ靭帯は底側踵舟靭帯の通称です。近年、バネ靭帯とい

          足関節のバランス評価

          ご覧いただきありがとうございます。 記事の最後では日本一気軽に臨床相談ができる"Locomotorium"への参加方法をご案内しています。 気軽に臨床相談をしたい…という方はぜひご参加ください! ✅Deep Learning! ☝️Clinical Experiences! ✅床反力計による足圧中心などの解析は有用ですが、実際の臨床では機器をしない簡単な検査が求められます。balance error scoring system(BBSE)は簡単に行える評価の一つです

          足関節のバランス評価

          遠位脛腓関節

          いつもご覧いただきありがとうございます。 記事の最後では日本一気軽に臨床相談ができる"Locomotorium"への参加方法をご案内しています。 気軽に臨床相談をしたい…という方はぜひご参加ください! ✅Deep Learning!    ☝️Clinical experiences! ✅遠位脛腓関節の安定性は前下脛腓骨靭帯、後下脛腓靭帯、骨間脛腓靱帯により担保されています。遠位脛腓骨靭帯の損傷は足部外旋あるいは過度な背屈により生じますが、過度な外返しや内返しによって

          足関節捻挫

          ご覧いただきありがとうございます。 記事の最後では日本一気軽に臨床相談ができる"Locomotorium"への参加方法をご案内しています。 気軽に臨床相談をしたい…という方はぜひご参加ください! ✅Deep  Learning! ☝️Clinical  Points! ✅距骨の前方引き出しテストで靭帯損傷の評価をすると思いますが、損傷靭帯の鑑別は困難です。なぜなら前方不安定性は前距腓靭帯の単独損傷でも踵腓骨靭帯との複合損傷でも増大するからです。鑑別方法は以下の通りにな

          CAI(慢性足関節不安定症) part2

          ✅Deep Learning! ☝️Clinical Experiences! ※“変位している“のも“テーピングが有効“なのも脛骨ではなく腓骨です。 ✅足関節背屈に伴い、遠位脛腓関節は約1〜2mm離開すると言われています。この遠位脛腓関節の動きは脛腓靱帯により制動されています。 ✅内反捻挫で脛腓靱帯が損傷し、遠位脛腓関節が不安定性を呈すと腓骨が脛骨に対して外方や後方変位・外旋することが報告されています。 ✅脛骨の外方変位による遠位脛腓関節の離開は足関節背屈時の距骨の

          CAI(慢性足関節不安定症) part2

          CAI(慢性足関節不安定症) part1

          ご覧いただきありがとうございます。 記事の最後では日本一気軽に臨床相談ができる"Locomotorium"への参加方法をご案内しています。 気軽に臨床相談をしたい…という方はぜひご参加ください! ✅Deep Learning! ☝️Clinical Experiences! ✅足関節内反捻挫(前距腓靭帯・踵腓靱帯の損傷)の再発や足関節の不安定感を自覚することが特徴とされています。また、不安定性を呈する原因は機械的・機能的・主観的の3つに分類することができます。 ☝️

          CAI(慢性足関節不安定症) part1