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リープフロッグ(蛙跳び)されないようにする
リープフロッグ(蛙飛び)現象という言葉をご存知だろうか?
リープフロッグ現象とは途上国が最先端技術を導入することによって、既存技術で成長を遂げてきた先進国よりもさらなる発展を遂げる現象のことを言う。
私はこの言葉を「話すだけでかける究極の文章法」という本で知った。
私はmuuteというアプリを音声入力で利用していて、音声入力のさらなる活用のヒントがないかと読み始めた。
本の主張としては「音声入力は打つより早いし労力は少ない」というものでそれを裏付けるエピソードや活用方法が紹介されていた。
紹介されていた活用方法はまあ、想定していた内容かなという感じで正直目新しいものは無かった。
ただ、冒頭で話した「リープフロッグ現象」の話はをとても印象的だった。
本で紹介されていたリープフロッグ現象の話をまとめると以下の通りとなる。
筆者は元々文章はPCで書いていてスマホで書くことになれなかった。その点、携帯電話ネイティブ世代の若者はではスマホのフリック入力による文章作成も難なく行なっていた。
キーボード派がフリック入力派にリープフロッグされたということだ。
それがフリック入力に慣れている人たちは音声入力を過小評価して利用しない人が多く、スマホの使い方が携帯電話時代のものに固定化されている。
しかし、現在では音声入力の方がフリック入力よりも速く便利になっていて、フリック入力派派音声入力派に追い抜かれる。
再びリープフロッグ現象が起きるだろう。
私はこの話を読んだときに、視力が悪くなってきた母が仕事の書類をキーボードではなく音声入力で作成した、という話を思い出した。
私は母の話を聞いても音声入力はキーボードやフリック入力が難しい人のための代わりであり、音声入力の方が優れているとは一切思っていなかった。
しかし、実際使ってみると入力のスピードはもちろん、ある程度文脈に沿って漢字変換もしてくれるので、十分実用レベルにあると感じた。
まだ音声入力がキーボードやフリック入力に全面的に勝るとは思えないが、例えば家事の最中やウォーキングの最中など用途次第では、日々のアウトプットの手助けとなってくれると思う。
私は使い慣れた入力方法にしか目に向けていなかった。
要するに慣れや習熟度が固定観念を生み、新しい技術に目を向けることが出来なかったのだ。
今後もITにより技術は凄まじいほどに変化していく。
固定観念にとらわれずリープフロッグされないよう積極的に新しいことをキャッチアップしていきたい。