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Confidence Manのニュー・アルバム「Tilt」



4月も嘘をつくまえに1日は終わり最初の週末の大阪杯もエフフォーリアは来ないまま終わり、さて皆様いかがお過ごしでしょうか。前々回の有料記事で初めてダウンロードできるPDFをつけて紹介したBIG LOVE競馬部の会報にやはり今週もめちゃ時間をかけてしまい昨日のブルーマンデーもイアン・カーティス化する前に過ぎていました。こちらの会報、今週のもめっちゃリキいれてしまったよ。

この文字数はマジきつい。勝手に書いてるのは私ですけど。noteの半月分くらいある気がする。それを毎週発行しコピーし郵便で送ってーのをこのクソ忙しい中にプラスでやってるのでそりゃ時間がないはずです。




ついに発売ついに到着。こんな戦争な時代にパーティをブチ込むConfidence Manの意志は我々を大きく変化させました。音楽やファッションやカルチャーは誰よりも先に世間から嘲笑されるものでなければならず、せっかくなら煙たがられたら最高です。しかしただ笑われているだけじゃだめです。そしてただ迷惑なだけは最低です。芸人は笑われているのではなく笑わせているのだと誰かが言ってた気もするし、それが正しいかどうかも知りませんが、世間に認められたものや場所を踏襲しても意味がありません。なんだこれ!なんやコイツ!ハハハハハ…と、ダサい人間順に笑われるものこそ時代を変えていくものです。



果たして世界中の人が彼らの感覚を理解できているかといえば彼らの前作からの最大のヒット曲であろうミュージック・ヴィデオがまだ100万回を超えてなかったのを知り改めて世の中は厳しいなーと思いましたが(800万回くらいいってると思った)ともかく彼らはもともとダンスなんてやっていた人間では間違いなくありません。軽やかなギター・バンドを組んでいたような人間です。

知らぬ間に歳をとっていた。一生私たちは一緒だねと笑っていたバンド・メンバーは一人また一人、結婚するんだ子供ができたんだそうだよ就職だよとバンドを去って行った。彼らのことを祝福しながら後ろを振り向きフザけるなと唾を吐く。震えていた左手を右手で握ると彼らを羨ましいと思う自分がそこにいて、そして恐怖が襲ってきます。




「ポップスターになる」

と突然にある日宣言しそれまでのギター・ポップ・サウンドから一変しスター化したのはPULPのジャービス・コッカーですが、古くはデヴィッド・ボウイ、T-REXのマーク・ボランだって同じくです。どこかでやらなければいけないと決断した人間は必ず最初は笑われます。男が赤い口紅つけやがって、なんだその厚底のブーツは、メガネでスーツでそのポーズはなんだスター気取りか?大人しそうな青年だったジャービス・コッカーが1994年にスター化し登場したのを目の前に僕は「これあのPULP?」と疑いましたし、彼らはオアシスやブラーと共にブリット・ポップの巨頭となりました。




Confidence Manの「これだ!」といった覚悟はハンパなかったですし世間に受け入れられなくて当然という感覚もあったでしょう。しかしこれまで自分が生きてきて思うのは結構世間は結果新しいものを受け入れる。世間は意外と捨てたものではありません。ただしそれは先進国から順にです。世界中の人たちが彼らを笑わなくなった後に彼らのことを好きになってももう遅いのです。



CONFIDENCE MAN 'TILT -LTD. BLUE VINYL-' LP

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