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Destroyerのニューアルバム「LABYRINTHITIS」
フェイントでDestroyerのアルバムに非常に良い曲が入ってた。
Destroyerといえば名作と呼ばれる「Kaputt」の発売が11年前。もうそんなに…11年前の音楽といえば英国においてのビートルズに例えれば「ラバー・ソウル」が発売されたのが1965年の12月でその11年後の1976年にはセックス・ピストルズの"アナーキー・イン・ザ・U.K."が発売されており、その11年後の1987年には「ストレンジウェイズ、ヒア・ウイ・カム」を発表し解散、その11年後の1998年にはファットボーイ・スリムが「You've Come a Long Way, Baby」で英国No.1ヒットを獲得、その11年後の2009年には…うーんとあまり記憶がないな。2000年代といえばエレクトロ・クラッシュからはじまりダフト・パンクなどのフレンチ・タッチを交えたその後のエレクトロ・シーン、あとギター・バンドでいえばザ・ストロークスやリヴァティーンズなどのガレージ・ロック・リヴァイバル・シーン(と言われた気がする)それに影響を受けた2004年あたりからのテムズ・ビートをはじめとしたUKインディ・ムーブメントがありましたがそれは過去のものと比べると小さなインパクトしかありませんでした。
ウィキペディアで英国のヒット・チャート2009 in British music chartsなるもので確認してみると2009年はいかにも商業的な作品ばかりで何より時代を象徴するような音楽の作品は見当たりません。
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もちろんその時代に生きた人にとってはそれぞれ思い出の作品みたいなものはあるでしょうが、U2やGreen DayやProdigyは1980年代や90年代のバンドだし、何かの新しいムーブメントから生まれたヒットはさほど見当たらず。唯一といえばEditorsかな。デビューはその4年前だけど。渋いバンドだった(まだやってるけど)。あと強いていえばWhite LiesはUKロック・ムーブメントを経て生まれたバンドで多少シーンから出てきたといえばそう言えるかも。しかし彼らは元々レーベルを運営していたり裏方にいた人間がギター・バンドでありながらそれ以上のつまりヒット・チャートに入るようなバンドをやろうと始めたバンドです。アルバムの発売時に本人に会って応えてくれた話なので間違いありません。もちろんそれが悪いわけでなく逆にそのような俯瞰したプロデュース能力をアーティストやバンドマンは積極的に持つべきだと思います。でなければその10年後には自分が認められないのは社会と政治のせいだとか言い始めるカルチャー・ゾンビになり要注意だからです。
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11年前の1998年のUKナンバーワン・アルバムも見てみます。こちらはマドンナやU2、セリーヌ・ディオンやフィル・コリンズの作品と共に当時のブリット・ポップ・ムーブメントもありThe VerveやPulpやManic Street PreachersやJamesのベストにGabageさらにEmbaranceやCatatonia、国民的バンドになっていたThe Beautiful SouthやMassive Attackなどによる作品も確認できます。アメリカからはビースティ・ボーイズの「Hello Nasty」が入ってるのが当時の世間がわかってる感じで嬉しい。
その11年後の2020年は1年少し前となるわけですが、お気づきのように過去の1960年代から70年代80年代90年代と比べるとここ20年間に関しては音楽変貌なるものをあまり感じることはできません。それは悲観する話ではなくDestoryerが11年後の2022年にニュー・アルバム「LABYRINTHITIS」にてまるであの時の「Kaputt」同様に私の心臓を鳴らしてくれているという事実の話です。
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サポート!とんでもない人だな!