コネクションは勝手に作られるインターネット・パワー
コロナを経て物流の変化(鈍化)、物価の上昇そして円安、さらに人々の心境の変化などなどにより新譜レコードの入荷は発売日から1,2ヶ月遅れることはザラとなりました。
さすがに発売日より3ヶ月以上遅れて100枚くらいオーダーしていたのがくるのは対処できず在庫としてめちゃ残ったりしててショックですが、流通会社さんもどうしようもないのことですので文句も言えず(遅れようが入荷しなかろうが不手際があろうが私が彼らに文句を言うことはまずありませんけど)レーベル側といえば本国で先に売ってチャートに入れたい、話題にしたい、という意向があるので海外マーケットは後回し、特に今やマス以外の洋楽など全く人気のない国となった日本のマーケットなど彼らは眼中にありません。さっさとレコードを送ってこないのも当然です。
ではたまにですが、なぜあまりマスではない洋楽の輸入レコードだとしても限定仕様のレコードがBIG LOVE RECORDSにて販売されるのかと言えば、それは世界中のリスナーがチェックしているからと言います。言います、というのは私の見解ではなくいくつかの海外のレーベルや流通会社やマネージメントに直接言われたからで、例えば先ほど話した発売日に関しても「BIG LOVEに入荷してると他のレコードストアから注文が入るから発売日より先に売っちゃってよ」とよく言われます。ほんまかいな。でもそんなことできません。発売日はちゃんと守ります。
しかしそれはまさにインターネット・パワー。
BIG LOVEは今の場所で20年以上営業していますが(BIG LOVE RECORDSとなってから12年目?)品揃えに関しては変化する時代に合わせてセレクトするというスタイルでありそれは開店当初から変わりません(たぶん90年代初頭からバイトでバイヤーをしていた時から変わらないです)。そして'00年代までは当店用の限定仕様盤を販売できるなんてことはありませんでした。それは完全にインターネット、というよりiPhoneそしてTwitterなどのSNSのパワーによるもの。我々に特別なコネクションがあるなんてことは決してなく、海の向こうの彼らがBIG LOVEでそのようなレコードを売る理由があって彼らから勝手に提供してくれる。それは前述した通り日本のマーケットを意識したものではありません。あるとすれば海外マーケットへアピール、宣伝です。
もちろんそんなものよりもっと素直な気持ちからやってくれているものに違いありませんが、我々が海外の著名人や無名人のSNSやYouTubeをチェックするように彼らも我々のSNSなどを我々が想像する以上にチェックしています。だからコネクションは勝手に作られる。だから(いつも言ってることで恐縮ですが)売れ線だからといってダサいジャケットのダサいレコードを一枚でもイチ推しすればその瞬間にBIG LOVE RECORDSで特別なレコードが販売されることはなくなります。海外からのお客さまもパッタリいなくなります。
というわけで早くも毎日90%以上が海外からのお客さまとなってしまっている当店ですが週に一回くらい100%訪日客、日本人をひとりも見なかった!なんて日があるんですけど、でもコロナ禍さえ客ゼロって日はなかったわけなのになんで訪日客が増えると日本人のお客さまがいなくなるのかわけわかめ。
前も言及しましたが果たして我々は本当にバブル期にわけわかめなどと発言していたであろうか。わけわかめを使用していた主な都市は東京ではなかったのかもしれない。この前新しく購入した眼鏡を受け取りにたまプラーザのLocalさんに伺ったのですがたまプラーザは原宿のはずれよりマスク率高かった気がするように地域によりわけわかめの使用率は違ったに違いない。
わたしは外で歩く時は日常生活に戻る努力ためなるべくマスク外して無言作戦を決行しているのですが、たまプラーザでは『わたしが勝手に感じる"ちょっとなんでマスクしてないの"圧(プレッシャー)』が原宿のはずれより大きかった気がします。ちなみに原宿の真ん中、竹下通りや明治通りも同じくマスク率は高いです。それも外から来られる方が多いからだと思われます。
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