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1年前に山下達郎レコード6掛けにしろと投稿したツイートが知らぬ間に燃えていた件



1年前のツイートがいつの間にか1200リツイートを超え、通知を見る限り新たに燃えてる模様。



私は通知の内容を一切みない人間なので燃えてないことを祈るばかりですが改めて山下達郎さんを山下達郎と呼び捨てにしたことをお詫びいたします。だって私にとって山下達郎は山下達郎だもの。
ごめんなさい。


そんなことよりこのツイートから1年経ってもレコード・ブームにより多く生産され流通されることになった日本盤のレコードは(CDもですけど)7掛けならまだマシ、山下達郎氏のレコードのように8掛けでの流通は普通に続けられています。ちなみに私の店では7掛け以上の商品は扱いません。
ツイートでも言ったように3枚仕入れて2枚売っても赤字だからです。
10枚仕入れて7枚売っても儲けが出ません。
そして基本返品はできません。

というわけでそんな掛け率で売る方もまた私が仕入れるならば私もおかしいと思うのですが数十年もこの現状が変わらないのはみんなそうは思わないからだと思います。
そして流通会社もレーベルもそして販売店も一番影響受けてるであろう小売店だってこのままでいいのかも。
私が知っている1990年代も同じでした。
でもみんないなくなりました。




政治や社会には声をあげるけれどお付き合いの範囲には何も言わないのがカルチャー業界ぽいのですが今回も

「そんな掛け率のことバラされたら困ります」

やら

「達郎さんの耳に届いたら困るなーって言ってたよ」

などなど業界関係者の声として言われました。
でも聞かれて困る掛け率ならそれはだいたい間違いだし達郎さんに届いて困ることをしていること自体おかしいし何より達郎さんに届くのが私のツイートの目的です。




例のレコード・ストア・デイでは街のレコード店を盛り上げよう、助けようとレーベルやアーティストさんはみな言ってくれますが、ならばどうして彼らに自分たちのレコードを10枚仕入れて9枚を売ってようやく利益が出る8掛けにて売るのでしょうか。
町のレコード店もこんな条件で売られても困ってないのかな?
もしかしたら彼らはどのレコードも100%売り切るのかもしれません。




山下達郎さんはミュージシャンでありながら有名なレコード・コレクターと認識していますし昔はディスク・ユニオンで見かけたとよく聞きました。
レコード店のことを普通のリスナーよりも好きだろうと勝手に思います。
だからこそ彼がこの現状を知れば


「8掛けとわかっていて取るのは店の責任でしょう。そもそもそれでも僕のレコードを売りたいんだし第一僕のレコードは100%売れる。少なくとも利益を得てるのに何の問題あるの?」


なんてことは絶対に言わないはずだと思いました。




もし山下達郎さんみたいに超有名で超地位のあるアーティストの方が

「僕のレコードは6掛けで売る」

と言えばレコード会社も従うでしょうしまたそれに追随するレーベルやミュージシャンも出てくるはず。
たぶんそれがスタンダードになる気もします。
ただ私としては定価(希望小売価格)など決めずオープン価格にすべきと思いますが。




しか〜し。
ここまで書いてなんですがもし山下達郎さんが

「レコードを6掛けで売る」

とか言ってくれて正常な掛け率でレコードが流通されることとなったとしてもそれは山下達郎さんのおかげであり音楽業界やレコード店業界が変化を起こした結果ではないです。また私のツイートに良い反応をしてくれた人がいたとしたらそれはリスナーや消費者の方のみなさんばかりだと感じています。むしろ業界は今の現状のまま変わらないことを求めているのかもしれません。つーかたぶんそうだな。相変わらずひとりで超面倒臭い奴が言ってるだけで終わった方がいいのかもしれません。



しかしそんなことはとっくにわかっているのでありました。
よってウチは基本定価のある商品を扱っていません。
「では6掛けにします」
と言ってくれるレーベルには
「安くして卸すのはダメです。卸値はそのままでいいので定価より高く売らせてください」
とお願いします。
定価より高く売ると言うと多くのレーベルさんから異常に拒否反応を示されるのですがでも卸値が変わらないのだからレーベルさんは損しないし高いと思う方は他店様を利用するだろうしリスク背負うのはウチだけです。
もちろんウチで購入したお客様には数百円多く支払っていただくことになるのですが我々が常にすべきことはお客様にその数百円を損したなどとは思わせないことです。



といったように、同じ業界でもツイートしたような場所からは遠いところで小さく存在させていただいていてそしてもし本当に山下達郎さんのレコードが6掛けになったとしても扱うこともない。
だからこそ言ってもいいかな、とツイートしたものでしたが良い感じで炎上商法にはなったかもしれない😀
とか言ってウチは扱うレコードが偏ってるのでこれで燃やしても肥やしにはならないと思うけど。




あと東洋化成さんはじめ流通会社さん、メジャーのレコード会社の方、レコード・ストア・デイを行ってる方々、みなさん僕らレコード店のために凄く一生懸命やってくれています。
お金お金でやっている人も会社や企業さんもいないです。
だからこそもったいないなと思います。





わぉ。Drugdealer、まだ生きていたか!チンピラのAORみたいでナイス。


以下は有料記事です。山下達郎話は上記で終わりなので購入すると損です。単体記事は高いし。どうしても読むという方には定額マガジンしかオススメしてません。でもやめておいた方がいいです。


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