ザ・カルチャーを知ってしまった欧米人
先週はコチラでした
先日の有料記事部分で紹介済みですのでMVのみ。
にしてもムスタファ、サインするんか…
とか言ってたらすみません、一瞬で完売してしまいました。
BIG LOVEエクスクリューシブのカラー盤ではなく限定ではあるものの通常流通もあるインディ・カラーにサイン入りアートプリントが付くだけだったので、逆に限定100枚でも厳しいかなぁと思っていたのですが通販はまさかの1分で完売。
最近、BIG LOVEの特別限定盤は自分でやっていてもなかなか見えないです。作品によって海外と日本のお客様でウケがかなり違うし、自分としてはムスタファみたいなのを日本人の方にと思ってるのだけど海外からの反応が多いし、そこには転売ヤーも多いと思うしコレクターも多くいると思うけど、かといって数を多くすれば今どき興味のないモノとなる。
ただ今は日本人以上に外国人の方が限定ものに弱いです。
アジア人だけでなく欧米人も。
いや今は欧米人がめちゃくちゃ限定ものに弱いかも。
なぜならば彼らは最近限定ものを知ったからです。
これまで散々欧米人に揶揄された日本人の限定もの好き。
あれ欧米人がよくわかってなかったからだけじゃないか?
というか知らなかった。
なぜならば彼らはついこの前までザ・(サブ・)カルチャーに触れることがなかったからです。
レコードに関しても欧米人はちょっと前まで全く興味がありませんでした。
レコード(アナログ盤)を買っていたのは日本人だけです。
レコード自体は日本のレコード会社がCDへ一気に移行しアナログ盤を作らなくなった1980年代後期からも欧米、特にヨーロッパでは変わらず作られていたし(日本がアナログ盤からCDへの移行が時期も期間も世界でもっとも早かった国である話は以前書いたのですがどの記事か探せません。誰か探して教えてください)、たしかにアメリカでも1990年代中頃にはCDが主流となりましたが、DJ需要があったダンス・ミュージックやラップ・ミュージックのアナログ盤は変わらず生産されていました。
しかも日本への輸出がかなりを占めていたのではと想像します。
それほど日本だけが異常にレコードが売れていたはず。
その辺の話はこれまでも何回か書いた気がしますし他の方の記事も沢山ありそうですし、なにより今回の話とは関係ないので続けませんがつまり欧米人がレコードに再び興味を持ったのなんてついこの前からです。
わかりやすい話です。
レコード・ストア・ディ以降に違いありません。
ただそれが全てレコード・ストア・ディの影響かと言えばもちろん違います。
全てはインターネットからのYouTubeそしてSNSからです。
レコード・ストア・ディにしてもそれらがなければ普及しなかったはずです。
それまで日本人のようにザ・(サブ・)カルチャーに触れる機会など多くの外国人がYouTubeそしてSNSから初めてザ・カルチャーを知り魅了されたのです。
と断言してしまって大丈夫かって話ですが、もちろんそれまでも外国人、欧米人でも日本人以上にザ・カルチャーな人間はいました。
そして彼らが我々日本人にとっての先生でした。
でもそんな人、実際めっちゃ少ないんです。
1990年代初頭に私が初めて訪れたイギリスはロンドンに行った際も
「全然オシャレな奴いない!雑誌のストリートスナップに載ってた奴なんてひとりもいない!」
とビビりました。
それは1週間も経つとオシャレして外に出るのが恥ずかしくなってきたほどです。
さらに現地や日本にやってきた海外アーティストと仕事をした際も
「コイツ…クソダサいやんけ!なんなだよ、その靴。」
そうなんです、靴がみんなダサいんです。
実際
「日本に来ていつも靴買うんだ。日本みたいにオシャレな靴屋ないからさ」
と、言いながら東京でヨーロッパブランドの靴を買って行ったアーティストもいました。
それがなんということでしょう。
インバウンドで栄える現在の東京は原宿の街を闊歩する彼らを見ると、オシャレ、というかみんなザ・カルチャーあるじゃん!見た目が。
もちろん原宿という土地柄もありますが、他の日本人の格好よりも明らかに服も好きだろうし音楽も聴いてるだろうし下手したらレコード買ってそう、って思うもの。
東京の原宿にいないと伝わらないかもなんですが、これマジなんです。
原宿で働いている多くの日本人もこの事実に気づいてないと思います。
なぜならば日本人のほとんどが欧米人はもともと日本人よりオシャレでザ・カルチャーな人種だとみな勘違いしているからです。
違います。
欧米人でオシャレでザ・カルチャーだった人間は超一部だけ。
超一部の凄い奴らだけ。
彼らが我々の先生であった。
それ以外はノー・ザ・カルチャー。
それがYouTubeとSNSを介してイエス・ザ・カルチャーに急変身し、ザ・カルチャーの総本山である日本に東京に原宿に大挙してやってきてるのです。
彼らにとって日本、東京、原宿は昔からオシャレなザ・カルチャーな国であり都市であり街なのです。
では、我々日本人はどうでしょうか。
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サポート!とんでもない人だな!