2022年最初に入荷したレコードたち
BIG LOVE RECORDSが絡む洋楽の新譜レコードの2022としては2月にリリースラッシュが控えているため、こちらは毎年のことなのですが1月は少々静かであります。それであっても逃してはならぬ大事なレコードは入荷&リリースされています。
ETHAN P. FLYNN 'SUPERSTITION' FLEXI
Ethan P. Flynnは現在のヤング・ロンドン・シーンでもその才能を認められる若者でいきなりFKA Twigsの前作「Magdalene」の参加し2曲の共同作曲者としてクレジットされました。
プロデュースはNicolás Jaar。Ethanが所属するレーベルはXL Recordings傘下のYoung Turksから最近名前が変わったYoung。Youngはご存知の通りこのFKA TwigsはじめあのThe xxやKamasi Washingtonが所属するレーベルでボスのCaius Pawsonがレーベルを始めたの2006年で彼が19歳の時。その年、彼は後にレーベル名となったYoung Turksというパーティを企画し3000人もの動員を記録したものの違法パーティだったのか突然機動隊が介入。それに対して怒った客たちが暴動が起こしサウンドシステムから何まで全て破壊され茫然とする彼の元にXLのボスRichard Russellが大笑いしながら近寄ってきて「これは最高だな!君はレーベルを今すぐやるべきだ」と言われ始めたそうです。そんな状況を責任ある大の大人が面白がりそして19歳の若者にレーベルを始めさせ面倒をみるRichard Russellが最高ですが、その数年後Caiusはイギリスでもっとも活躍したビジネス・パーソンとして国か何かのお偉い機構に25歳かそこらで表彰されたのを記憶しています。
Black Country, New Roadとは旧友らしく彼の曲を彼らが演奏するこちらのヴァージョンも以前紹介したと思います。この曲BIG LOVEでリリースしないかと言われたんだけどあの話なくなったのかな、別にいいけど。Caiusはレーベルを始めた20歳くらいの時から日本に来る度にBIG LOVEに寄ってくれ2009年の春には彼らのデビュー・シングル"Crystalised"の7インチを手にしながら「彼らは最高なのでBIG LOVEからもレコードを出さない?」と提案してくれました。The xxは1stアルバム「The xx」を発表するとすぐにサクセスしたためあの話はないだろなと思っていたのですがCaiusはちゃんと覚えていて結果2011年にBIG LOVEよりリリースにしたのが「Shelter / Night Time」の12インチでした。BIG LOVEはレーベルとして2008年からはじめARIEL PINKやSALEMやCOLD CAVEをリリースしていたのですがその頃はまだ UKインディ・ムーブメントやエレクトロ・ムーブメントの余韻が残っている頃でそれらの作品同様こちらも限定250枚だったと思うのだけ全然売り切れず(もちろん私たちの力不足だったと思いますが)そして既に大人気となっている海外で高値で取引きされているのを知った日本の転売ヤーさんたちが大挙して突然何枚も注文してきたのを覚えています。
Caiusもそうですがその後もThe xxのメンバーたちとの付き合いは続きRomyからはよくマーチャンの取り置きの連絡があったりJamie xxも連絡もなくふらっと立ち寄ってくれたり、あと来日公演のアフターパーティをBIG LOVE主催で今は亡き三宿webでやってくれと言ってきたりと、大物になっても変わらない姿勢は素敵です。
O.S.T. (DOMINIK SCHERRER) 'THE SERPENT -LTD.GREEN VINYL-' LP
Netflixのシリーズものは初回で気に入らなければ見続けないのですが正直気にいるのはオススメされたのものでも10回にひとつくらいない中「ザ・サーペント」は超好みでした。そして絶対に出るだろとずっとチェックしていたレコードがついに。ジャケットもそのまま使用してくれて最高。しかもカラー盤。
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サポート!とんでもない人だな!