【読書】ユダヤ人大富豪の教え(文庫本)
久々にユダヤ人大富豪の教えを読みました。お金が苦しい生活が続いているので、金持ち本を読み直したらヒントがないかな?と思ったのです。
改めて気付きが沢山ありますね。
それでは気になったところを振り返ってみましょう。
自由人と不自由人
本書には自由人と不自由人という表現が出てきます。
この区分はお金が沢山あるかどうかではなく、時間があるかどうかです。
例えば医者や士業は不自由人に分類されます。この人たちは一般的には高収入です。
もっとも医者も最近は自前でクリニックを作る資金が苦しくて、医療モールに雇われているケースもあるようですし、士業もベテランの引退が遅いとか業界のしがらみもあって、食えない人が増えているようです。
不自由人は時間を使ってお金を稼いでいる人、自由人は時間を使わずともお金を稼げる人です。
平均的に見て高収入な医者や士業が不自由なら、会社員などはもっと不自由ですね。会社員も時間を使ってお金を稼いでいるので不自由人です。
時間を使わずともお金を稼ぐ方法は、例えば印税や特許、ライセンス、家賃収入、投資などです。ビジネスの種類で言えば、労働集約型ではなくストック型です。
ストック型のビジネスなら、収入の素を作るのは大変ですが、一度作ってしまえば自分が時間や労力を使わずとも収入が入ってきます。ただし無限でも永遠でもないので、次の収入の素を作る必要がるでしょう。
そういう意味では家賃とか投資は収入を得られる期間が長そうです。印税は本にせよ音楽にせよ、得られる期間に限りがあるでしょう。
特許は20年と長いですが、技術に関することが多いので、競合が出たり、世の中が変わって需要が無くなったりするリスクは高いでしょうね。
幸せな金持ちを目指す
お金があれば幸せになれると思っている人は多いでしょう。しかしお金があるだけじゃ幸せになれないのです。
例えば成功して億単位のお金を手に入れても、薬物に手を染めたり、犯罪を起こしたり、自殺してしまったり、借金をしたり、自己破産してしまったりする人がいます。
一般人の場合はまずお金がないわけですが、お金を手に入れただけじゃ、たとえ億単位のお金を手に入れようとも、上記のような自分を破滅させることをしてしまう危険性があるのです。
例えば独立して仕事漬けの生活をすればお金持ちになれるかもしれません。しかし家庭や趣味、友達を犠牲にして仕事漬けでは幸せでしょうか?
つまりお金だけじゃ幸せになれないのです。幸せになりながらお金を手に入れる必要があります。
得意なことをやるとか、学歴を手に入れて有名企業に入るのではなく、好きなことを突き詰めて、多くの人を喜ばせようとすることが大事だなと本書からは感じます。
好きなことはお金につながりにくいという問題もありますし、自分のことで精一杯で他人を喜ばせるところまで気が回らないことも多々あります。でもそのあたりを大切にした方がいいですね。
悪いことも長い目で見ればいいことになる
悪いこと、嫌なこと、理不尽なことは人生にどうしてもあります。多かれ少なかれ、嫌なことや理不尽なことを体験するものです。
学校も会社も理不尽の種が常にあり、誰かをターゲットとして狙っている人たちがいるものです。体育会系や体質の古い会社のように、根性論を押し付けてくる組織もあります。
時には頑張ったのに挫折したとか、罠にはめられた、仲間外れにされた、いじめられた、ハラスメントを受けたなどもあるでしょう。
こういうのは理不尽な体験として恨みにつながります。
しかし一方で長い目で見ればプラスになることもあります。あの理不尽な体験があったから忍耐力が付いたという意味ではないです。あの理不尽な体験があったから、違う選択肢を選んだなどです。
例えば体育会系で上意下達を味わったから、後輩からも意見を集めるようになった、仲間外れにされたから他人に優しくするようになった、サービス残業を長時間させられたから残業しない働き方ができる会社に転職したなどです。
悪いことや嫌なこと、理不尽なことはどうしてもあります。人によって多い少ないはあれど、全くない人はいないでしょう。しかしそこから学べば、長い目で見れば人生を変えるチャンスになるのです。
終わりに
金持ちは生まれながらに恵まれているから金持ちだと思うかもしれません。そういう資産家の生まれの人はずっと金持ちでしょう。
しかし一般人あるいは貧乏から金持ちになる人もいるのです。それを実現するにはただ頑張るだけではダメです。私はただ頑張って空回りする人生を送ってきました。
世間のレールや欲望にはとらわれず、自分が好きなことや他人を喜ばせることを大事にし、何事からも学ぶことがメンタリティとして大事なのですね。
それでお金持ちになれるかは別として、人生はいくらか豊かになりそうです。
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