社会が個々人に求めていることに疑問がずっとあった
私はわがままで社会不適合な人間なので、親や学校、会社などから求められること、先輩や上司に説教されることにいつも不満を抱いて生きてきました。
そして先輩や上司と対立したり、同僚とケンカしたりということを繰り返してきました。
そんなわけで問題児とか頭がおかしいと怒鳴られたことは数えきれません。ヤバいヤツ、精神科へ行けと言われたことも数知れず。
理由がずっと解らなくて、自由奔放でルールが全然ない会社に転職することで解決してきました。
しかし近年になってキャリアの本を読んでみたことで、段々解ってきました。
社会なんて理不尽で当たり前、みんなそれに耐えて仕事を頑張っているというのは確かでしょう。でもこの理不尽をルールとしないで、自由な生き方があってもいいんじゃないかと思います。
そんなわけで自由な生き方の参考にするためにも書き出してみます。
自由な生き方をしたい、社畜になりたくないと言う方や、会社に馴染めないという方の参考になればと思います。
学校や会社が個々人に求めているのは課題を上手くこなすこと
優秀な人とは与えられた課題をこなすがの上手い人
学校や会社が個々人に求めているのは、与えられた課題を上手くこなすことです。これはまず間違いないでしょう。
学校では先生から、会社では上司から課題が与えられます。そしてこれを拒否するという選択肢はありません。そんなことは自らクビなろうとするようなものです。
当然ながら課題をより上手くすなわちより高い点数で、より速くこなした人が優秀とみなされ、高い成績が付きます。
学校は人を育成するためにカリキュラムを組んでいます。そしてカリキュラムを上手くこなせている人に高い点数を付けます。
会社は会社としてやりたい事業があるので、その事業に沿った業務を従業員に求めます。そして業務を上手くこなせる従業員に高い点数を付けます。
ここまでは当たり前のことであり、言葉にはしなくても誰もが感じていることでしょう。
自分の都合ばかり主張するのは自分勝手
私は子供の頃から他人にやらされるのが大嫌いでした。学校や会社からやらなきゃいけないと怒られても、自分はやりたくないと平気で言ってきました。
やらなきゃいけないからではなく、自分がやりたいかどうかが全てだという考えでした。
しかし学校も会社もやりたいことで選べるとは限りません。落ちこぼれだった私は入りやすいところに入るしかありませんでした。
そして自分の好き嫌いばかり主張して、言うことやみんながやっていることを全くしないと怒られ、冒頭に挙げた通り問題児扱いされて生きてきました。
それでも周りの方がおかしいんだと怒って、さらに怒られたり会社を追放されたりしました。
そうして辿り着いた先が、自由奔放でルールが緩い中小企業でした。
もちろん中小企業と言ってもルールに厳しい所も多いでしょう。多くの中小企業は下請けなので、元請けの言いなりで、元請けに気に入られるために完璧さを求めたり、無制限に残業したりしているところもあります。
私もそのような会社に入ってケンカばかりして辞めたことがあります。
与えられた課題を上手くこなすこと以外は求められていない
ということは与えられた課題を上手くこなすこと以外は、会社にとってはどうでもいいことなのです。
当たり前ですよね。会社はお金を稼ぐために活動しているのですから。
会社が求めていないことでもやって得なことはある
となるとそれ以外のことは個人が自由にやればいいのです。下らないと言われることもありますし、どうでもいいことですが、それでもやった方が得なことはあります。
そんなわけでみんながあまりやっていない、会社に馴染める人ほどあまり手を出さないことを私はやってみています。
いずれも給料や出世にはつながらないけど、人生を豊かにしてくれる得なことだとは思っています。
嫌になったら辞める
会社という場所に通っていれば、嫌なことはどうしてもあります。不満が0の会社なんて誰にもありえないでしょう。そうでなければ日本に高エンゲージメント従業員が5%しかいない理由が解りません。
とはいえ嫌だから辞めるでは根性がない、こらえ性がない、逃げているとみなされます。そして次の転職でも不利になります。
しかし会社がブラック企業だったり、自分との相性がとても悪かったりすれば、辞めるのもありだと思います。
ただし転職は常にステップアップであるべきです。重要なことはいつでも転職できることです。もはや会社に一生滅私奉公する時代じゃないということです。
マネーリテラシー
最近になってマネーリテラシーの重要性が言われるようになりました。
しかし会社からしたら、そんな財テクなど使わず、会社のために頑張ってお金を稼いでほしいでしょう。
マネーリテラシーがあるからと言って、何かが評価されるわけではありません。それに高くて財テクを駆使していると、嫉妬を買いかねません。
でも会社から評価されなくても、自分が得することは可能です。マネーリテラシーを身に付けて財テクや投資をやれば、収入を増やせます。
特に投資は経済ニュースや企業の活動なども気にするようになるのでおススメです。貯蓄から投資へと言っていますし。ただし自己責任でお願いします。
重要なことは会社に評価されることが全てになってはいけないということだと思います。それでは精神的に会社に依存していることになるからです。
そして精神的に会社に依存すると、社畜になっていくからです。会社に滅私奉公する時代じゃありませんから。ここが自由人の考え方です。
投資や財テクは会社への精神的な依存度を若干減らしてくれます。
幅広い教養
会社からすれば仕事に必要な知識だけを身に付けてくれればいいのです。
私は仕事と関係ないことでも興味があれば学びたいです。しかしこれは幾度となく否定されました。下らない、そんなこと学んでも意味ないと。
仕事のためだけに、会社からの評価のためだけに生きて、人生が楽しいですか?私にはそうは思えません。会社に滅私奉公する時代じゃないのですから。
またこれからはとにかく沢山手を動かして沢山残業して沢山量を動かす人よりも、新しいものを生み出したり、高度な専門性を持っていたりする人の方が、価値が高くなるでしょう。
そういう意味でも単一知識と長時間労働だけでは足りないと思います。
知識が広くてもタダの自慢野郎で使えないとか、知識なんて無駄だと怒られたことは数えきれません。でもそれだと仕事だけのために生きていませんか?
人生を楽しくしたかったら、色々なことに関心を持って学んでみましょう。仕事だけでなくプライベートも楽しくなりますよ。
人間性
会社からすれば言われたことをやってさえいればいいのです。性格の良し悪しなんてどうでもいいのです。
例えば周りに気を遣えて人柄が良くても、与えられた課題をこなせなければ使えません。
威張ったり、嘘をついたり、保身に走ったりするような性格の悪い人でも、ルールをしっかり守って与えられた課題を上手くこなせれば使えるのです。
仕事で性格の悪い人に振り回されて腹を立てている人は少なくないかもしれませんが、会社としては与えられたことをやっているかどうかが重要です。
私はこういう考えが嫌いなのでケンカしてしまいます。
だから仕事でもプライベートとの区別を付けません。仕事だからではなく、仕事でもプライベートでサークルなどで活動するときのように人と接します。
仕事と遊びの区別がつかないダメなヤツのやり方ですが、それでも性格が悪い人や、仕事だからという理由を振りかざす人よりはマシと思ってやっています。
大人になるということの意味
大人になるって何でしょうね?体が大きくなるだけじゃないと思います。
今までの人生を振り返ってみると、親も先生も、会社の上司や先輩、同僚も
口を揃えて言っていたことから想像できることがあります。
それらから考えると、大人になるとは社会のルールを理解し従えるようになるということです。
社会は人の集団と社会科の授業で習いました。集団である以上は集団のルールがあります。
しかも困ったことに明示化されておらず、集団に先に入った人を見て察することが求められます。つまり空気を読むということです。
一般的に社会のルールってこうなんだな、この会社のルールはこうなんだなということを察するのが大人になるということなのでしょう。
しかし近年は空気を読むとか忖度するということが悪いイメージで使われるようになりました。
それは同質性と同調圧力によって不祥事が隠蔽されるという事件が何度も起きたからです。
もう大人になるとか社会の常識とかどうでもよくなってきていると感じます。
常識云々なんてのは、過去の延長線上の話です。みんなこれに合わせてくれた方が既存の仕組みが上手く回るという暗黙のルールが常識です。
常識については別途記事を書いています。いずれも子どもの頃から常識として叩きこまれたことですが(最近は違うかもしれません)、時代が変わればきっと変わります。
むしろ変われないから日本は失われた何十年を繰り返していると私は考えています。
これからの時代は常識に囚われず、常識を打ち破ったことをしたいものです。
終わりに
もはや会社が一生面倒を見てくれる時代でもないですし、VUCAと言われ変化が次々に起きます。
私が近年思っているのは、既存のルールすなわち常識に囚われない生き方もありになってきたんじゃないかということです。
多様性と言われるように、決められたモデルケースだけが唯一絶対の正解と言う時代ではありません。未だに信奉されてはいますが、もっと広く世の中を捉えた方が面白いんじゃないかなと。
今回は社会が定めた理想以外のことを書きました。非常識人、落ちこぼれ、社会不適合な私が長年思っていたことなので、実践したらあなたの立場を危うくするかもしれません。
しかし社会に上手く適合できていない方は、社会のルールに忠実に従わないという生き方もできるんだと知ってほしいと思います。