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歌詞を過度に大切にしてしまう理由を分析【歌詞偏重】

明けましておめでとうございます
本年も攻撃的な記事にお付き合いのほど
よろしく申し上げます

2020年自分の中で気になっていた謎について
一旦の回答が出たので発表させていただきます
ステイホーム、ホームステイのお供に
読んで頂けましたら幸いです

攻撃の対象に入ってしまい耳の痛い方もいるかもしれませんが
生活のスパイス/思考のきっかけ等にお役立てください

さっそく歌詞を過度に大切にしてしまう理由を分析【歌詞偏重】
というタイトルにあるとおり【歌詞偏重】についての分析
解説をしていきたいと思います

歌詞偏重とは...何なのか?
ここでは歌詞を大切にすることを指します

音楽は
「メロディー」
歌詞
「編曲/サウンド/響き」
「歌唱/パフォーマンスなどの実演」
で構成された複雑な芸術・娯楽なのですが
※ダンスやPVなどの視覚効果は今回避けておきます

その「歌詞」だけに集中して鑑賞・批評することを
歌詞偏重と定義します

で、次に歌詞だけを偏重してる状況を挙げていきます

SNSが普及しYouTubeのコメント、twitterのツイートで音楽への感想を見る機会が増えました。感想の可視化。
「この曲は深い」
「刺さるぅぅぅ」
「エモい」
「曲の世界観がすごい」
「メッセージで勇気を貰いました」

深いってが?
刺さった性癖とは?
エモーショナルな部分は?なぜ感情が動いた?
世界観...........................................
メッセージ...言いたいことや歌詞・人柄?

あまり詳しく感想が書かれることは少ないので
推測することしかできないのですが....
おそらく

深い歌詞なんでしょう
ギターが深い、メロディーが深いとは専門的な音楽評論家でも中々言いませんし「深いサウンドの質感に浸った....」とか書いてる人がいたら、その曲聞いてみたくなります。

刺さる
エモい
世界観

これらもサウンドと組み合わせて批評される時以外は「歌詞」や「アーティストの人格」だと思っていいでしょう(分析が面倒臭くなってきた)

テッドジェンセンのマスタリングが俺の性癖に刺さった
The Weeknd以降の深いリバーブを聞くとエモく反応してしまう
アコギにサブベースだけを足すという独自の世界観にやられた

とか論じている場合は歌詞偏重では無いなと思います

ただ、サウンドについて明言されていることは殆どないので...
歌詞や言葉についての感想が多い!そう決めつけちゃいます

もしかして自分の見ている世界だけが「歌詞」感想に溢れているのかもしれませんが...


で、結論というか辿り着いた答えとは!!


「歌詞」は言葉だから感想言ったり批評しやすい
「歌詞以外」は専門性や教養を必要とするから言及できない

です!!!!


言葉については学校の義務教育で習って、コミニュケーションの手段としても使っているので慣れている。言語っすね。漫画もアニメも映画もテレビも小説もテキスト出てきますから。親しんでいる。歌詞についてなら気軽に言えちゃう。

でも「歌詞以外」の音....響きや編曲、質感、楽曲の構造、ミキシング、マスタリング、レコーディングを把握するには時間が必要。自分の好きなジャンル外の音楽も広く聞き、俯瞰的に解析する時間を費やして理解できてくる。作るのが理解する方法として速いとは思いますが、クラシックも含む1950年-2020年まで生まれた音楽ジャンルを一通り聞いて音楽に関する文献を読んでいけば、実際に作らなくても感想が言えるようになってくると思います。


いやぁ...時間も無いし、音楽って抽象的だから難しいじゃないですか


だから歌詞について言及する。

SNSとかで音に関する感想やコメントして「ぜんぜん違います!」「もっと音楽の歴史を学んでください!」とか言われるの怖いし、歌詞の言葉についてなら言語なんでレスバトルできる。アーティストの人格になら言及しやすい(ワイドショーやコメンテーターを見習って)


でも抽象的って実は良いんですよ。わからないって楽しいんですよ。

音楽はノンバーバルコミニュケーションの側面があって、言語以外で意思疎通を図ることができるんです。言語では表現できない感情や感覚を形にしているのに「言語」の少ない領域に戻してしまうのは勿体ない。

言語や言葉を完璧だと思っている人が多いのかな?と感じてしまう歌詞偏重

言葉は宇宙を網羅できていないし、不完全なコミニュケーションだと思います。
絵画同様非言語のという豊かな表現方法があるのに、歌詞や言語に収斂させて理解できた気分になってしまうのは片手落ちな鑑賞方法ではないでしょうか。

アニメや漫画を鑑賞するように「この文脈で解釈すると!」「この記号は実は〇〇のオマージュで...」いやいや



意味無いのもありますからね?
全てに意味があって答え合わせするゲームじゃないですからね?




もちろん解析をすれば論理的・科学的に解説できるとは思いますが
「ギターを意味不明な爆音で鳴らす」
「皮と金属を連続で1時間以上ぶっ叩き続ける」
「意味不明な言葉を叫ぶ」
とかね...なんか良いんですよ。言葉を超えた。理性を超えた。
何かわからないけど気持ちいい。
複合的かつ抽象的な側面を持つ芸術・娯楽なんです。

それを言葉や概念の範囲に戻して小さくするのは勿体ないです。
この記事を読んで共感頂けた方・そうでない方にも言葉以外の要素に注目して議論・鑑賞を深めていただけたら幸いです。

2021年は「このギターのフレーズが極悪で刺さる!」「この曲のミックス、空間処理が4次元的でエモくない?」「この部分の不協和音は歌詞と組み合わせると相性悪いよな」「トムコインがマスタリングした作品聴き比べたけどの世界観やべえよな」「歌詞は知的なこと言ってるけど音楽的偏差値めちゃ低いよな」とか歌詞以外のコメントが増えることを願っております

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