【女の生きる術ノート】自分時間の作り方と効果
私は3歳の男の子と1歳の女の子を育てている。まだまだ2人とも手がかかって、毎日があっという間に過ぎる。
息子が生まれて以降じっと座っていられる時間なんて全然なかったし、ましてや自分だけの時間を確保するなんて不可能に近いことだった。そして私も例に漏れず、「それが母親のあるべき姿」だと思い込んでいた。
だけど下の娘が1歳を過ぎた頃から、どうやらその考えは間違っているらしいということに気づき始めた。日々の生活に精一杯で冬眠でもしていたのではないかと思うくらい思考が回っていなかった妊娠期~産後数年間に比べて、最近は子供を産む前に戻ったように視界や脳がスッキリとして冷静に物事を見れるようになってきたのかもしれない。もちろん母親であることに変わりはないのだけど、育児と仕事とその他諸々とたくさんのことを毎日こなさなくてはいけない中で「こんなに詰め込み過ぎて1人で全部やるのは物理的に無理じゃん」と冷静に気づけたということである。
そして昨年、コロナによる自粛という要因も助けて、自分自身を取り戻すために生活リズムを組み立て直してみた。その時に一番重きを置いたのは、積極的に自分時間を確保すること。そしてその為に日々やらなければいけない諸々のことをいかに単純作業化できるか、周りの力を借りるのを最低限に抑えて日々を送れるか、そして確保できた貴重な自分時間をいかに有意義に過ごすかを考えた。
1年かけて考えて失敗しながら実践し、周り(特に夫と保育士さん)の力を借りながら、なんとか形を整えられるようになったので、具体的な方法と効果について書き記しておくことにした。完全に自己流な方法だけど、もしかしていつかどこかで誰か1人のママの目にでも止まって、少しでも役に立てたらなんて密かに思いを馳せながら。
まあ、格好良くまとめてるけど、要は日々の疲れでイライラして子供や夫に当たり散らさないように、小まめにガス抜きしてるよって話。笑
自分時間を確保する方法
【策1】
3歳の上の子をフルタイムで保育園に(出来るだけ安い園を探し早くから希望を出した)、下の子を週に2日3時間のデイケア(一時保育なようなもの)に預ける。さららに送迎を基本的に職場が近い夫にお願いすることで、在宅の私は前後時間も含めて4時間くらいは自由になれた。(でも最初に下の子を預ける時には金銭面や申し訳なさで少し躊躇した。)
⇒【やること】基本的に、集中して仕事をする。私はフリーランスなので時と場合によってはさほど仕事が入っていない時もあるが、そんな時は本を読んだり何か別の勉強したり、時にはダラダラしたりする時間に充てる。ポイントは仕事がなかろうととにかく預けるのをやめないこと。
【策2】
“母親休暇”の日/時間を作らせてもらう。私の場合は、母の日や誕生日にプレゼント代わりに「1人の時間」をもらう。私は元々あまり物欲がない方で、常に欲しているものは「時間」なのだ。
⇒【やること】その時々によるが、ほぼ1日お願いしてぶらぶら買い物に出かけたこともあったし、数時間だけ外出して映画を見に行ったりカフェで読書することもあった。今はコロナで行く所がないので、夫が子供たちを公園に連れ出してくれることが多い。
【策3】
日常生活の中で、1時間未満くらい1人になる時間を作る。夫の仕事が終わったタイミングやそろそろストレスで爆発しそうだと感じた時にこちらから申請するスタイル。ポイントは小まめに、物理的に家族から離れる。休んでも心の充電は意外とすぐに切れてしまうので。笑
⇒【やること】必要なことをしていることが多い。食料品の買い出しや銀行に行ったり、あとはお風呂を敢えて1人で入らせてもらったり。子供連れて行くと余計な時間がかかってしまうことを、1人で行ってスムーズに短時間で片づけてしまう。買い物なんかは家事の内に入るけど、1人で行けると苦痛どころか楽しく感じる。
自分時間に家事をしない
1人時間を有意義にするため、お金を使って自由時間を作っている(子供達を預けたりとか)ことに罪悪感を感じないようにするため、自分の心が満たされるようなことを全力でやる。やることは時々によって変わるけど、絶対守ろうと思っているのは、その時間に家事をしないこと。
家に家族が誰もいない状況だと、つい家事を片付けたくなる時もある。それを片付けた方が心が満たされるのであれば、その日はそうすればいい。例えば私はきれいな部屋で自分の好きなことをしたいので、簡単な整理整頓は必ずする。だけどすぐにやらなくてもいいものは残っていてもやらないし、仕事が忙しい時は潔く掃除すらも放置する。
では、家事をやるタイミングは?
普通は子供がいない時や寝てるタイミングを見計らって家事を終わらせるものだと思う。私も長男が生まれたばかりの時はそうしていた。1歳未満の赤ちゃんがいる時は、そうせざるを得ない状況が多いかもしれない。だけど子供がいつ起きるかと恐れながら急ピッチでご飯を作ったり、抜き足差し足で静かに掃除をしたりすることは、私にとって本当にストレスだった。しかも火事がやっと終わったと思った途端に起きてしまって、結局休めない。
だからと言って、周りの協力を得て作った貴重な自分時間に家事なんてやってられない。もったいな過ぎる。だから、家事は家族のいる時間にやる。敢えて。だけど子供がいる時間に家事をして構ってあげられないというのも私にはストレスになるので、本人にその気がある時は手伝ってもらう事にしてみた。何も子供と過ごす時間=オモチャで遊ぶではなくて、時間とやる事を共有することが大事なのではと思ったのだ。それに家のことは家族みんなでやるものだということを早くから教えたかったから、お母さんが何をしてるかを敢えて見せるのは絶対にいいことだとも思った。
手伝ってもらう時には、無理強いせず本人のやる気を尊重して、ゲームや競争感覚でやると結構スムーズにいく。例えば洗濯の畳み方を折り紙のように教えたり競争したり、モップをかける時にスプレーや水を撒くのを担当してもらったり、料理も簡単なことを手伝ってもらったり。そしてそれを実現するために、家事を必要最低限にして単純化し、やる時を決めて機械化している。
・洗濯:回すのは週に3回+余裕のある時だけ。畳むのは乾いてすぐじゃなくいつでもいいから時間と心に余裕のある時に子供と一緒にやる。無理な時はわざわざ畳まずに干してるところから取って着る。
・掃除:汚れが目についた時にこまめに掃除機をかけたり水拭きしたりする。床はフローリングなので箒とちりとりで掃くのが楽。細かくやる方が、汚れも酷くないから意外と楽で私には合ってる。
・食料品の買い出し:休みの日に家族で出かけたついで(夫と子供は車で待機)か、先ほど述べたように1人の時間に行く。基本、店の中に子供は連れていかない。買いたい物と店をリスト化しておいて毎回ほぼ同じものを買うようにすると、短時間で無駄な行動なく済ませるし無駄遣いも減る。忙しい時は、迷わず宅配サービスを利用する。手数料はガソリン代とストレス軽減への投資と思えば割と安く感じる。食料品以外は、基本的にAmazonでサブスクライブして定期的に届くようにしたり、有名量販店のドライブアップ(ネットで頼んでおいて駐車場まで行くと車まで持ってきてくれるサービス)を利用したりする。便利なサービスはどんどん使う。
・料理:我が家は食事には結構こだわりがあって食生活の管理は妥協したくないから、これが1番試行錯誤した。土日にガッツリ作り置きとかも試してはみたけど、まとめて作りすぎると長時間になって疲れるので嫌になって続かなかった。
だけど昨年末に受講した#とけいじ千絵さんの #食育リテラシー という講座でご紹介いただいた献立表を利用してみたら、とても調子がいい。週単位で献立を決め、週2日ほど頑張る日を作って下処理や簡単な作り置きをし、日々の準備は下処理済みの野菜を焼く煮る蒸すだけにする。しかも食育の講座で学んだものだから栄養もしっかり取れる法則になっていて、そんなに手間がそんなに掛からないのに色々な問題をクリアしてくれ、私にはとても合っている気がする。
自分時間を作るようになった、その結果
自分時間を作るにあたって、もちろん何事もなくスムーズに今の体制を整えられたわけではない。たくさん試行錯誤して、夫ともぶつかり合って、その過程はまあまあ大変だった。だけど意識的に自分時間を確保するようになってから、間違いなくストレスが爆発する回数は格段に減った。産後の冬眠期間(脳がハッキリと働いてなかった時をこう呼ぶことにしてる)から抜けられたのも、このことが大きいと思う。それでももちろんイライラする時はあるけれど、それを発散させられる確約されているというのは心の支えになる。
自分時間の確保は、自分の精神安定のためというのが大前提ではあるけど、ひいては子供のためにもなると信じている。
あまりにも長い時間一緒にいると、お互いにダラダラと過ごしてしまいがちだけど、時間を区切って短期集中型であれば子供達との時間を過ごす時に何かを”しながら”ではなくて、真っすぐ向き合って、楽しく過ごせるようになれる。それはお互いの心の充実にとても良いと、今現在、実感している。
また幼稚園などに預けることは、子供たちが早くから社会に触れられ社交的になる機会を与えてくれるし、我が家の子供たちにとってはメリットであるということも実感している。
そして夫に対しては、より感謝を示せるように…はこれからの課題にしていきたい。笑
家族のインフルエンサーを目指す
母親が自分の人生を生きること、一生懸命に仕事をすること、生き生き楽しそうにすること、そしてその姿を見せること。これは子供の教育にとって非常に大事なことだと私は信じている。どう重要かは、ボーク重子さんの「子育て後に「何もない私」にならない30のルール」という素敵すぎる書籍に分かりやすく書いてあるので読んでほしい。
これから子供たちが大きくなるにつれて、直面する問題も大きくなっていくのだから、その時々に受け止めてあげられるように私は心に余裕を持った人間になっていかないといけないと思うし、一緒に解決策を考えられるように自分も社会と繋がっていなければいけないと思っている。
だから私は時間を作ってまでも働くし勉強も続ける。子育てと仕事を抱えながら生きることは決して簡単なことではないから、その大変な日々を乗り越えるためにも、周りの力を借りつつ自分時間を上手に作りながら乗り越えていきたい。「母親の一番の仕事は家事ではない、家族のインフルエンサーであること」が今後の私の課題だ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?