エッセイ305.督促状を失くした件
我が家には毎月21日に家計の口座にお金がやってきます。
それを、クレジットカードの明細書を見ながら、2、3日かけて、
それぞれの引き落とし口座に分けて入金したりします。
手入金も、ネットバンキングも両方しています。
もっとシンプルにしないといけませんね。
その口座から、お金が出ていくのが27日です。
お金さようなら。
いつも、入ってきてはすぐ、行ってしまうの。
ところがこの11月はしくじりました。
21日にチチキトクとなり、いつもの作業をすっかり忘れ、
さらに27日にはチチサラバとなったので、さらにさらに、すっかり忘れてしまったのでした。
で、忘れている、ということにも頭が回らないままに、
初七日の準備などをしていましたら、
あっちからもこっちからも、ハガキや封書が来る来る。
「引き落としができませんでしたので、
2回目の引き落とし日までに入金してください」
というのは親切な方で、
「このハガキで、コンビニから払ってください」
というのも数通ありました。
これだけ督促をされると、なにかこう、すごい悪事をしていたみたい。
焦りながら一生懸命払いましたが、
中に一つ、新幹線の切符の請求書がありました。
おお、結構高い。
家探しや引越しで夫婦で何往復もしたからだ・・。
10月だった・・。
これを払わないでいるので、もう、クレジットカードの使用停止とか、
「タチの悪い客」としてブラックリストに載るとか、
もうすでに、交通カードをJRの駅の改札でピッとやっても、
罰で通してもらえなくなっているのでは。
これらの妄想にびびった私は、このハガキを他の何よりも大事にし、
出かける時はバッグに入れ、
(なるべく早く払うのだ!)
と 思い詰めていたのですが、その割には、あっという間になくしてしました。
「さっき手に持っていたと思ったら、どこにもない」現象。
加齢に伴うアレです。
ないないないと思って、あちこちひっくり返しても出てこなくて
本当に困りましたが、このままでは年を越してしまうので、
クレジットカードの裏を見ながら、載っている番号に電話してみました。
さて、この6月の渡航の手続きの際もそうでしたが、
気のせいかもしれませんが、
この頃の問い合わせ電話は本当に、人が出てきてくれません。
まず、大変混み合っていることを告げてこられ、
よかったらおかけ直しをしてほしいと言われ、
それでも切らないでいると、以下の番号を押しなさいと言われ、
ボイスメッセージを聞きながら、1とか2とか3とか押した後は、
延々と、ミュージックを聴き続けることになります。
私など、それを経験しすぎて慣れたもの、
携帯をハンズフリーにして、家事をやっているようになりました。
さて、今回もそのようなプロセスを経て、やっと出てきたオペレーターの方に、
「これは、新幹線予約の電話番号なので、
その横の二つの電話番号にかけてほしい」
とおしえていただきました。
がっかり。
しかし、そのどちらにかけても、
♫Have you ever been mellow♫
を10分聴いても、誰も出てきてくれません。
よし、いやだけど、会員ページにログインしよう。
してみようとしたら、途中でつっかかって、前へ進めません。
パスもIDも正しいはずなのに。
仕方ないので、
「ログインパスワードやIDは再発行しないので、
新規登録をしなさい」
という指示に従って、やってみますと、同じようなところでつっかかります。
相手は、何かが違うというのですが、
小さい目を皿のように見開いて何度見ても、
どこが間違いなのか、わかりません。
これを何度も繰り返したあげくに諦め、
また「Have you ever been mellow」を聴こうと電話をかけ、
今度は10分経とうと、20分経とうと、しつこくお待ちして、
やっと人間のおかたにつながりました。
話をしてみると、会員ページログインも、新規登録も、
私の不払いのために、カードが使用停止になっているので、
できないことがわかりました。
知らないうちに、私はお仕置きを受けていたのです。
その場で、罰金2回分。
たぶんその理由は、
①お金が引き落とし時に引き落とせなかったから と、
②督促したのに払わなかったから
なのでしょうけれど、オペレーターさんにその金額と、
払込先の銀行口座の詳細を教えてもらい、
無事、ネットで支払うことができました。
オペレーターさんに繋がるまで、
糠味噌かき混ぜたり、
段ボールカッターで段ボールを切ってばらしたりしていましたが、
オペレーターさんが出てきてからも、本人確認や、
「そのことについてはここでは分かりませんので、お繋ぎします」
やらで、ずっと立ちっぱなし。
疲れた、もう、お風呂に入って寝たい!
まだ5時だけど。
ぐらいに疲れてしまいました。
そして、携帯を切ってふと目の端に入ったもの。
それは目の前のカウンターに立てかけてあった一冊の文庫本で、
そこからなんとなーく、はみ出している紙がありました。
(トップ写真です)
まじか!
と心で呟きながら手にとると、
それはまさに、私が失くしていた督促状。
そしてその本は、たぶんチチキトクの日に実家に行って泊まり、
そこに忘れてきて、ほんの前日にまた実家に行って見つけて、
あらあった、と、持ち帰った本でした。
そう、何日にもわたって、督促状を探していましたが、
その間ずっと、督促状を挟んだ文庫本は、実家にあったのでした。
じゃあみつからないわけです。
年末に、皆様が読むだけでエネルギーの減る投稿をしてしまいました。
欠礼ハガキを3回も注文した話をする元気は、年内はないかも!?
大掃除がないからいいですが、いろいろありまして、結構グロッキーです。
グロッキーも死語なの?