エッセイ406.牧野富太郎先生
東京都立大学(八王子市)キャンパス内にある、「牧野標本館 別館 TMUギャラリー」で開催中の展示を見に行きました。
【「日本の植物分類学の父」牧野富太郎が遺したもの】
です。
これは、NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」の牧野万太郎のモデルとなった牧野富太郎博士が、テレビの中では池にドボンと落ちて見つけた「ムジナモ」の、本物です。
本物なので、水に浸かっています。
感激しました。
ドラマで見せてくれるより、花も葉も茎も生き生きとし、そして本来の色をとてもよく残している標本をたくさん見ることができました。
ドラマでは「虎徹くん」は、ヤッコソウの発見者山本一さんの他、牧野博士の標本採集を助けた人びとが一緒になった人物造形だそうです。
その協力者が送ってきた標本の包みも展示されていました。
この素晴らしい絵・・ヤッコソウ。
そしてこれも素晴らしい。
植物採集の道具の一つ、いつも万太郎が斜めがけにしている「胴乱」。
大きさはこれがよかろう、紐はこんなのが良いでしょう、というのを書いている牧野博士の文章もあります。胴乱の絵も博士の手によるものでしょうか。
私生活でははちゃめちゃな方だったかもしれませんが、ドラマで活写したごとく、人たらしで、めちゃくちゃポジティブな方だったそうです。
帰り道。
東京都立大キャンパスの前の通りの街路樹。落ちている実と、見たことのある色や大きさ、形から、楊梅(やまもも)かなと思いましたが、調べると実のつきかたが違いました。
そこで、帰宅してから都立大学の広報へ問い合わせをさせていただきましたら、
すぐにお返事をいただきました。
街路樹は八王子市の管轄なので、そちらにお聞きいただければ正しくわかるのでは・・・ということと一緒に、「私見ですが、ヤマボウシではないかと・・」ということで、詳しいネット記事もつけてくださいました。
はい、まさしく、ヤマボウシのように見えます。
ドラマでは、賢妻である寿恵子が、渋谷をマーケットリサーチし、待合茶屋をオープンさせました。その名も 楊梅。
普通に読んだら読めないですね。
この春から私は、「らんまん」応援団員のアメリカ在住のMさんと、ほぼ見逃すこともなく見続けた「らんまん」ですので、もうすぐ訪れるロスが怖いです。
でもそれだけ素晴らしいドラマだったということですね。
こぢんまりとした展示でしたが、本当の牧野博士の標本や植物画を見て圧倒されました。
壁に大きくかけてあったこれも、お人柄が滲み出ていて素敵でした。
そして、さすが寿恵子の愛した万太郎、いや富太郎博士。
素敵です。
そして、とても馴れ馴れしい私。
9月30日までやっています。
あとで消えてしまうでしょうが、展示についての詳細はこちらhttps://www.tmu.ac.jp/hot_topics/pr/35956.html
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