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発酵で遊ぼ! その10.バケツコンポストは大失敗の巻


私は一体に、ビギナーズラック、まぐれあたり人間で、
最初にうまくいっても、続かないことが多いです。

2年間ぐらいダンボールコンポストがうまくいったので、去年12月末に、
ふとした思いつきでバケツコンポストをぽちったときも、密かに自信満々。
米ぬかと発酵促進剤、腐葉土なども 園芸を休んでいても とってありましたので、始めるだけはすぐ始められました。

ダンボールコンポストの菌は、おそらく好気性だと思われ、
蓋をぴったり閉めるこのバケツでは、
相手にするのは嫌気性なんだろうなとは思っていました。

それでいろいろレビューを見て、一番手頃な価格で、
うまく行ったと書いている人の多い、これを買いました。


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グリーンの栓は、発酵が進むと、二重底になっている部分に液肥が溜まります。
生ゴミ臭のまじった酸っぱい臭いですが、これが消臭剤や、希釈して液肥として使えます。
それを時々出すための水栓です。

上の、開いているところから見えるのは、先日買った培養土14Lの袋です。
こういう袋はとても丈夫で、苗の風除けや寒さよけに、
上下を切ってすぽっと被せることができます。
今回は、底に穴を開けて内袋としてバケツに入れました。
一回分の発酵が終わって取り出すときに便利ですし、
バケツを洗うのも楽だそうです。

バケツコンポストのやり方はいろいろありますが、

入れないもの:貝殻・卵の殻・魚屋肉の骨・玉ねぎの皮・すでに腐ったもの
入れて良いもの:茶殻・コーヒー殻・野菜の皮・廃油・脂
肥料にしたいなら入れないほうがいいもの:食事の残り・煮汁の余ったもの

など注意点も多く、読み比べてみて、野菜の皮はなるべく薄く剥いて、なるべく細かく切ること、
発酵促進剤と米ぬかをゴミと共に入れ、毎日かき回すこと、
刈った草、土なども入れて良いとする。

という方法にしました。

ところが、1週間経っても2週間経っても、温度は全く上がらずでした。

「水気が多くても少なくてもいけない」
「握ったら形が残り、でもほろりと崩れるぐらいがちょうどいい」

と書いている方もありましたので、毎日握っては首をひねりました。

暗く寒い台所にしゃがみ、酸っぱい臭い立ち上る生ゴミコンポストのバケツを開け、中身を取って握っては掌を開き、考えこむ女。😶😶😶

やがて、酸っぱい臭いが、なんとなく耐え難い方向へ行き始めましたので、
よく水を切った茶殻、コーヒー殻なども入れてみました。


たまに、料理で出た油脂を加え始めましたが、そのころから、本格的に怪しくなり始めました。

いくら水を切っても、からっと、またはさらっと、ということが全くなく、
なんとなくねっとりしてきて、しかし投入した野菜クズは、一番初期の頃のを見ても、しっかり形が残っているのでした。
もちろん温度も、台所の室温とかわりません。

寒い?
寒いのね?

それで、ダンボールコンポストがうまくいなかったとき、劇的効果があったものをやってみました。

2本のワインボトルにお湯を入れ、タオルに包み、
ビニール袋で密閉して埋め込んだのです。

毎日やっても、ダメでした。

そうか、中に入れられたのが嫌だったのね?
ごめんね?

謝って、今度はシリコンの(私の愛用の)湯たんぽにお湯を入れ、
熱すぎても菌が死滅してしまうかもしれないので、
丁寧にバスタオルで包み、シール付きのビニール袋に密閉し、
生ゴミの入った袋の口は閉じて、その上に置いてから蓋をしてみました。
過保護かもしれませんが、朝晩二度、替えてあげました。

全然ダメでした。
温度は上がらず、なんだか冷たいくてもっちりした中に、
ずいぶん前の野菜の皮がしっかり埋まっているだけ。

万策尽きて、この週末に草刈りをしたのを幸い、乾燥させた草と共に、
少しずつに分けて燃えるゴミに出しました。

そして、懲りずに0からまた始めました。
一昨日、ですね。
捨てずに取ってあった腐葉土の袋ですが、
そういう袋には、分解に活躍する菌がついているということなので、
底にハサミを入れ、中は洗わずにコンポストバケツに入れたのでした。

今回気をつけたのは、ゴミは峻別して、数時間は広げて乾かすことです。
そのまま入れると、このごろ「ぷう〜ん・・」とか言いつつ飛んでいるコバエに産卵され、好環境下でコロニーを作られても嫌です。
それで、野菜クズを中に入れる前に、一応電子レンジで加熱しています。

まだまだゴミの少ないうちから、チンした野菜クズに、糠と発酵促進剤を混ぜて入れ、せっせとかき回します。
それ専用のかき回し棒も私は持っています。

今年再開した野菜作りは、トマトはトマト用、ハーブはハーブ用、水耕栽培は専用にハイポニカを使いますので、生ゴミを分解して肥料化しても、私は使わないのです。
素人が作った肥料は、成分にばらつきがあったり、塩害になったりするそうですし。

じゃあなんで諦めないのか。

それは、理科の好きな私が、「何かが何かの理由で変わっていく」のが大好きだからです。

発酵は素晴らしい。
同じ発の字を戴く、発芽・発根・発育も大好きです。

今度は焦らず、過去の栄光に拘らず、奢らず、
じっくりバケツコンポストに取り組みたいと思います。
またご報告します。




え?
報告要らん?

😶😶😶・・・・


そう言わず、またおつきあいください。



Day 2
なるべく無駄のないように料理し、それでも出る野菜クズを、
今から調理ですかっ、というぐらいに刻みます。

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雑草、程よく乾いて刻まれた野菜クズ、ぬか、発酵促進剤。ぐるぐる混ぜます。

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