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エッセイ529.気になる歌詞(3)佐川満男の「今は幸せかい」
今年4月に亡くなられた佐川満男さんというと、
私は俳優さんとして見てきていましたが、
歌手であったことも、この有名なヒットソングも知っています。
なんだか妙な歌詞で、忘れられない歌の一つです。
うろ覚えなので、検索してきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1721652677872-LYeceysIh2.png?width=1200)
どういう状況だったのだろうか・・・
好きになるのが遅かったというのは、
彼と彼女はもともと仲の良い異性の友人同士で、
彼が彼女を恋愛対象としてはっきり意識する前に、
彼女が他の人を好きになってしまった、ということでしょうか。
要するに出遅れたと。
恋愛感情がない時間が結構長かったのかなと感じます。
いつでも機が熟せば、いい感じになれていたかもしれません。
でも男がぼーっとしているうちに、女の方が他の人を好きになった。
彼はそうなって初めて、
あ、ちょ、待・・・・
僕もよく考えたら君を好きになっちゃったよ!
でももう、そちらは成立してしまったんだね?
と言う感じになったのか。
そこで・・・「遅かったのかい?」
「君のことを好きになるのが、遅かったのかい?」
という、まさに手遅れな質問が出たのでしょう。
二番で言っていることは、
若かった僕たちは、
(もし恋愛感情があったとしても、)
傷つけあうことになると思うと行動が起こせなかったのかな、
そうだったのかい?
・・・ということでしょうか。
君は君の心を知らず
僕は僕の心を知らず
君は自分の本当の気持ち(=僕を好きだという気持ち)
に気づかなかったのかい?
実は僕も自分の気持ちがわからなかったんだよ。
ということでしょうか。
でも、彼は彼女に自分の気持ちを伝えないうちに、
彼女は他の人とお付き合いをしていて、
彼女の中にそこは、迷いはないようです。
これはまあ、もう、諦めるしかないとしか・・。
彼がいくら悩んで、
傷つけ合うのがこわかったのかい?
と言ってみたくても、この場合彼が「蚊帳の外の人」すぎて、かなり虚しいです。
三番になると、彼の想像が逞しくなりすぎて、
「甘い口づけは 君を酔わせるかい?」
ああ、そんなことを考えたら、辛いのですが、止められません。
これこそ、ザ・片思い。
彼が頭の中でぐるぐるした挙句に出した答えは、
「僕のことは忘れていいよ」
なのですが、もし実際に彼女に言ってしまったとしたら、
はぁ?!
と言われてしまうでしょうし、
これまでのいい関係も台無しになってしまうでしょう。
だから彼は何も言えず、頭の中で考えをぐるぐるまわし、
彼女の幸せを祈るしかありません。
片思いの辛さがよく出ている名曲ですね。
でもちょっと、考えすぎて一人でこじらせていますね。
彼にも幸せになってほしいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1721663468127-2XF5AgCS0P.jpg?width=1200)
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