テレビの時間−3.2024年振り返りとこれからの予定
やっと調子が出てきた今日(1/9)、テレビの師匠がご自分の2024年ベスト10と、完走した中から良かったものをメッセージで送ってきてくれました。
そして、貴殿も報告するようにというお達しでしたので、ちゃんと記録をとっていなかった私は、師匠の良かったリストから以下のように拾ってみました。
⬜️ 2024年に見たドラマのトップ10
1)虎に翼
2)光る君へ
3)アンメット
4)海に眠るダイヤモンド
5)飯を喰らいて華と告ぐ
6)ベイビーワルキューレ
7)VRおじさんの初恋
8)ケンシローによろしく
9)作りたい女と食べたい女(正・続)
10)侵入者たちの晩餐
⬜️完走して、好きだったもの
お別れホスピタル
不適切にも程がある
西園寺さんは家事をしない
錦糸町パラダイス〜渋谷から一本
青嶋くんは意地悪
ぼくとぼくが好きな彼と、君と。
⬜️ 遅ればせで見て良かったもの
オールドファッション・カップケーキ
30を過ぎて童貞だと魔法使いになれるらしい
なかなか放映時にドラマを見ることはできませんので、
Amazonプライムビデオ
U-next
NHK➕
Tver
Netflix
にはいつもお世話になっています。
Youtubeでずっと見ているのは、「かしまし歴史チャンネル」
おすすめです。
去年のカウントダウンももう、1ヶ月も前のような気すらしてきましたが、
どんなに涙なみだで見続けたドラマも、終わってしまうと1週間ほどのロスを味わうことも許されず、次のドラマが押し寄せるのです。
今年は、見逃しとか、そのとき思ったことを忘れないようにしたいと思い、
このような表を作り、他のドキュメントと紛れないように、現在進行形を表す 📕のアイコンをくっつけました。
私はかつら会社に就職したいと思っていた時期があり、かつら、特に時代物のかつらがすごく気になります。
「べらぼう」の横浜流星さんは、蔦屋重三郎の役を射止めてからクランクアップまでも数ヶ月あったろうと思うと、1話目で見る限り、髪の伸ばし方が少々甘いようです。
日本の髪は、男女ともにワンレングスで、基本、頭頂部から少し下がったところで元結(もとゆい)で一度ポニーテールにし、そこから髷を作るものです。
流星さんは、乱れ髪ですが、昔は必ず髪は十分に伸ばして髪油で固めていたので、「ほつれ髪」はあってよいのですが、「べらぼう」の蔦屋重三郎を見ると、流星さんは長さ5cmぐらいの髪の長さが短く、横に流して固めてあります。
対照的に、「光る君へ」では、主要な人物は役が決まってすぐ髪を伸ばし出しました。なので、生え際・襟足は地毛である「半かつら」でした。でもあの柄本佑さんでさえ、最初の数ヶ月は後ろの髪の長さが元どりまでは届かず、固めたところから地毛が少し落ちてきていました。
私は、「時代劇に自分が出るかもしれない」と思う俳優さんは、全員髪を、せめて肩甲骨ぐらいまで伸ばすと決めてほしいです。
中途半端な長さが一番困ります。
「べらぼう」第一話で、あれだけ鬢の髪が短いということは、今回の大河では、製作者側が「こういうのが自然でしょう」という考えを以て、このままあれで通すのでしょうか。
とても気になります。
ご参考に:
地毛で結う丁髷は、全部の髪を上に引き上げて一つに結ぶため、こうです。
武家は、後毛があってはいけないので、髪油でカチカチに固めました。
庶民は、髪結いさんが道具を持って家に来て結い直したり、整えたりしました。
そうしない人の髪は、奥さんにやってもらうため、「かかあ束ね」と呼びました。
女性が一人で手を後ろにやって髪が結えて一人前とみなされたそうです。
主なる出演者がみな髪を伸ばした素晴らしいドラマ「光る君へ」でしたが、もみあげだけは地毛を垂らしている人が多かった。
本来ならサイドの髪と一緒に油で固めて後ろに流すもの。
一番よくできていたのが、柄本佑さんで、総集編の最初の方はもみあげが垂れていたが、後の方ではしっかりと掻き上げられていた。
これは、平安貴族であったのに大宰府の師となった隆家。
実戦を指揮したりするワイルドな奴だったので、
(地毛で間に合わそうとしたのではなく)
剛気さを表すためのサイドの髪の乱れだと思います。
男女ともに昔の結髪は、たくさんの油を使って固めました。だから枕も箱枕というもので、横向きに寝て首を乗せて崩れないようにしました。
男はそうでもないが、江戸の爛熟期は、素人の女性であっても横の鬢(びん)は張り出す一方で、そのための鯨の骨で作った器具があったり、お風呂では崩れないように手拭いで持ち上げて入っていました。
基本、頭のてっぺんの方で紙紐でぎゅっと後ろに引っ詰めるので、
このようにふわっとなっているということは実はなかったと思います。
これは、朝ドラで主人公が昔の女学生でいる間、三つ編みをしていることが多いですが、ご存知のように、三つ編みを緩く編むということは昔はしなかったのです。それなのに、女学生時代の三つ編みで、サイドと頭頂部がふっくらしていて、三つ編み部の髪はエクステです。それと地毛との繋ぎめも不自然に太く、
残念ですが、「虎に翼」の、1〜2話の寅子もそうでした。
男女ともに、これを私は「時代劇の髪ののふっくら問題」と読んで、
長く観察しています。
褒めるコーナー:
「光る君へ」で、やはりダントツ1位で素晴らしかったのは道長役の柄本佑さん。
襟足、もみあげの自然さは他に類を見ません。
後ろからの写真がないのが残念です。
このぐらい真面目に伸ばしたのは立派。
最初は少々難があったもみあげも、やがては掻きあげ、サイドと一体化できていますし、最後の潔よい坊主っぷりも見事でした。
女性の時代劇かつらについてもいつか書いてみたいです。
写真を無断で拝借した京都かつらさん、本当にごめんなさい。
お叱りくだされば、削除します。