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エッセイその112.物を売る(上)服編


フリマやメルカリで物を売るのは楽しく、お小遣い程度にはなり、家も片付く。
そう言われ始めて久しいですが、私もそうしたいと思いながら、なかなかできないでいます。

メリカリでの「買う方」ですが、欲しいものがあります。
そして、その作家さんが出品されるとお知らせが来るようにしてあるのですが、とても素敵なものなので、お知らせが来た途端にすっ飛んで行っても、
100%、SOLD となっています。

買う方も下手なのに、ましてや売る側になるなんてハードルが高いです。
メルカリの「売る人のためのガイド」を読めば読むほど、素早い対応、梱包、送り方を選ぶ、あれを登録してこれを登録して・・でも、世の中にはクレーマーという人もいるようで、あちこちで、「こんなひどい目に遭いました!」という投稿を見ます。
買う方も叫んでいるし、売る方も叫んでいる、その悲痛な叫びを聞くにつけ、
問題解決能力の低い、気の弱い私などは、無理だと思ってしまいます。

フリマやバザーですが、お客さんとのやりとりは楽しかったです。
子供らの幼稚園時代のバザーは年に2回。
自分の収入ではないけれど、純粋に、売るのが楽しかった。

個人でフリマに参加してみたら、持って行って持って帰るものが多かった。
持って帰るのが嫌さに、まとめて10円、いや、無料でいいですになっていく。
暑さ寒さにも弱いし、同じ会場でつい買い物をしてしまいます。
下手すると、行きより帰りの方が荷物が多く、
フリマに参加する意味がなんだかよくわかりません。
また、自分が要らないものは、人も要らない、これも学びました。
何をやっているんだ私は、になりました。

今は、

「寄付されたものを売り、収益をお金として支援に充てる」
と、
「子供服に限るが、現地で着てもらうために寄付品を募る」
ということをしている団体に送っています。
多少送料はかかるものの、古着の扱いって本当に大変。
鼻はむずむずしてくるし、また、
「こういうの、出すぅ?」と驚くような物をくださる猛者もいるし、
その仕分けをボランティアでやってくれるのだから、頭が下がります。


さて、この度うちの次女が、45Lのゴミ袋いっぱいに、もう着ない服を詰め込んで持って来ました。
地域の古着回収に出そうと思い、ウェスになるしかなさそうなものと、売っていただけそうなものを仕分しました。
よく見ると、今回はなかなか良いものが多い気がしました。

福袋から出てきて、サイズや趣味が合わなかったという、未着用のものがありました.
着た回数が少なかったらしい、パリッとしたジーンズが数本。
サイズさえ合えば私が着たいと思うトップスやスカートなどもあり、
洗濯して畳んでみると、なかなか良い感じでした。

私は以前から「リサイクルショップに売りに行く」ということをしてみたかったので、勇気を出して自転車にブツを積んで走り出しました。

近所の大きなリサイクルショップへ行き、
まず、免許証をコピーされて登録を済ませました。

買い取り方法にはは二通りありまして、それはクイック査定というものと普通の査定だそうです。

クイック査定は、査定せずにグラムいくらで買い取り、普通の査定は、値段のつくものはつけ、それ以外の値段のつかないものは、やはり計り買いだということです。
処分する代わりに持ち込む人がいて、その場合はグラム買いになるのだとか。
なるほど納得できました。

私は
「意外と良い物なのではないか。意外と売れるのではないか」
と思っていたことと、せっかく洗濯もしましたので、物はためしと、査定してもらうことにしました。
どのぐらいの価格になるかにも、興味がありました。

待ち時間は20分ほどでしたが、その間お店を見て回ってみますと、

ブランドものでは、
パリッとしたブランドもの。
くたびれたブランドもの(腐っても鯛)。

ノーブランドでは、
なかなかよいもの。
くたびれたもの。
もっともっとくたびれたもの。
これでも売れるんだというレベルのもの。

など、玉石混交でした。

海外のリサイクルショップと違い、古着特有の、古着焼けしたというか、
人間の証明的な独特のにおいがないことには驚きました。
どういう処理をしているのでしょうか。
それとも、売る人たちが私と同じように、全て洗濯したものを持ち込むのか。

他の古着を見て、今日私が持ち込んだもののうち、十点ほどは、新品と準新品なので、1点50円ぐらいにはなるのではないかとつい想像しました。
でも、結果は全然そうではありませんでした。

値段がついたのが2点、1点200円ですので、 計400円。
残りは、1Kgを1点とし、1点につき5円の値がつきます。
私のものは合計3kg(3点)ですから、15円です。
なるほど、服にして3kg以上持ち込んでいたわけですね。
こうなると、冬物が「強い」ということです。

冬にお得な買取世界。
勉強になりました。

今日の収益は、締めて415円です。
初めてとしては素晴らしいと感じました。

次女はたまにウーバーでタピオカを奢ってくれますので、
お礼のつもりで、415円を渡しました。
「別にいいのに、でももらっとく」
と言ってしっかり受け取っていました。
私も経験値が上がり、今回はウィンウィンです。


さて、リサイクルブティックでバイトする次女の言うには、

・ブランド物でないと売れない。(ユニクロのコラボ物は売れる)
・ゴミになるものを持ち込む人がいて、こちらの処分費がかかるので、
そういうのは持ち帰ってもらう。
・大きな箱入りをたくさん持って来てもらっても、
 一箱100円なども、珍しくない。
 期待しない方が良い。

だそうです。
持って帰って下さいと言われなかったので、「ゴミ」ではなかったようです。

また、店内アナウンスで、
「お値段がつかなくても、海外で有効に活用させていただきます」
と流れていますので、少しの気休めにはなりました。


バザー・フリマ・買い取り、と一通りやってみて気がすみましたので、
次の断捨離からは、また海外支援の団体に寄付させてもらうことにしました。



次は 着物についてです。



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