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エッセイその55. SNS漂流②Facebook

映画、「ソーシャルネットワーク」(2010年)公開までは、
私が「SNS」、ソーシャルネットワークシステムという言葉に触れることはなかったような気がします。

その私が、iPadがときどき知らせてよこす「スクリーンタイム」を見ては、
いくらなんでも使いすぎでしょう と自責の念に駆られる。
そんなネットのヘビーユーザーになるとは。

ネットデトックスも何回か試みましたが、無理でした。
アラームを聞かなくなるため、
臨時に入っていたレッスンを忘れてすっぽかしたり、
緊急の連絡があっても放っておいたりが続いたためです。

さて、mixi は、ママ友間の気楽なつきあいができたり、
趣味の友達も広がりましたが、いつのころからか使わなくなっていました。
理由は思い出せません。

次にやってみたのが、Facebookで、これは生徒からの勧めでした。
始めたのが、今見てみると2008年の10月です。
そして、「友達」は、みな生徒でした。
クラスで出会う若者たちではなく、家庭・企業訪問の生徒たちです。
ほとんどが私より年上で、そういえば結構、ご馳走になることが多かった。
今は奢る方です😅年をとったので。

2008年から2011年春まで、ほぼ全く Facebookは使っていません。
生徒に勧められ、友達申請をしあったり、基本的な設定をしたら、
もうそれで満足してしまったのかもしれません。
当時は年の近い二人の小学生の母で、参加していた吹奏楽のお世話や送迎、
PTAやクラス役員、児童館での活動に忙殺されていました。
また、まだまだmixiでいろいろやっていたのかもしれません。

それが変わったのが、2011年3月11日でした。

午後2時からの、大手町の三井物産での個人授業が その朝にキャンセルになり、
他に何もなかったので、家で引っ越し荷物を詰めていました。
名古屋への引っ越しが、4月4日に迫っていたのです。
もし都心に出ていたら、多分6、7時間かけて歩いて帰宅していたでしょう。

ちょっと脱線しますが、グラっと来たとたん、
私は さささ〜、と ちゃぶ台の下に潜り込みました。
これは、子供の頃からの教えでの賜物で、
地震があったらすぐに出入り口を確保しないとドアの枠が歪んで開かなくなると、すぐに思ったからです。
ちゃぶ台を背中に乗せた亀になって、
よいしょよいしょとベランダへのガラス戸へ這って行って、開けました。

ベランダからすぐの、祖師谷公園の太い木が全て、
根本からゆさゆさと揺れているのを見て、芯から怖くなったのを覚えています。

小学校と中学校からの連絡は一斉メールで来るだろうと考え、
固定電話からすぐ実家に電話をしました。
それは通じましたが、通話できたのはこの1回でした。
その後、普段放ってあるFacebookで、
名古屋に単身赴任していた夫に連絡できました。
このことと、その3週間後に名古屋へ引っ越しましたので、
友人知人とやりとりや近況報告のために、
よくFacebookを使うようになったのです。

さて、Facebookは、「馬鹿とハサミと、Facebookは使いよう」、
という感じで、使い方がなかなか難しいと感じます。

この頃はほとんどありませんが、「Facebookやってますよね」で始まる、
名詞代わりの使い方も、一時とても多かったです。
私は、引っ越して知り合いや仕事がなかった間に、
「友達」が増えたように思います。
いろいろ、集まりに参加していたからかもしれません。
Fadcebookでは、リアルで知っている人だけをお友達にしている人も多いですね。
それはとても賢いと思います。
私はその辺、定見がなかったため、申し訳ないことながら、
全然思い出せない「友達」も結構います。

娘たちは数年前から、「Facebookは終わっている」と言い始めました。

しかし、アメリカとNZの友達に聞いてみましたら、そちらではまだまだ使っている人が多いとのことです。

近い将来には、ご本人が亡くなっていて、放置状態のFacebookアカウントがとても増えるそうです。
ちゃんと手続きをすれば、「追悼アカウント」というものに変更してもらい、
投稿や閲覧はできないが、故人を偲ぶ場にすることもできるとか。
それをしないと、荒らしや乗っ取りもあるということで、
これってピラミッドを荒らす行為のようで、本当によくないですよね。


みんなが普通にスマホを使い、公的な手続きもどんどんインターネットに移行している昨今。
コロナ禍で、ネットの使い方も、コミュニケーション手段もどんどん変わっていくその過渡期に、私たちはいるのだなと思うことが多いです。

長文を読んでいただいて、ありがとうございました。


あと、おまけ?に、前回無理やりご紹介した、mixi ゲームの「記憶スケッチ」。
マウスで描いた No.5~8をこちらに載せておきます。


No.5 手塚治虫

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No. 6 色がつけられるようになりました。

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No.7  側溝の蓋ではなく、卵焼き

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No.8 柿ピーのベストバランスを主張

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