エッセイその2. シバン虫と共に😩
テーマミュージック♫
アナウンサー:みなさん、おはようございます。
8月1日午前9時、「Fと共に」のお時間です。
まず初めに、お知らせがございます。
先月より申し上げてまいりましたように、
当番組は今回放送分から、
新番組名、「Fと共に」として送らせていただきます。
これは、「不快害虫・害獣と共に」では、
飯がまずくなる
その他のご指摘をいただいたためです。
また、従来お見せしていました画像・動画なども、
同様なご意見が多数ありましたため、
今回からは番組内でお見せするのを控えさせていただきます。
必要とされます方は、番組ホームページからいつでもご覧いただけます。
検索ワードは、番組名と同じ、「Fと共に」です。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
では、早速本日のご相談に お答えしていきたいと思います。
ご回答くださるのは、いつものように、
国立F虫およびF獣センター所長、tamado先生です。
tamado先生、どうぞよろしくお願いいたします。
先生:よろしくお願いいたします。
アナウンサー:
ではさっそく、本日のお悩みをご紹介させていただきます。
神戸市にお住まいのAさん、大学1年生からのお悩みです。
「いつも番組を楽しく拝見させていただいております」
はい、ありがとうございます。
「私はこの4月から一人暮らしを始めましたが、
ここ2週間ほど、焦げ茶色の、
とても小さなコガネムシのような虫が
一日中家中を飛び回っています。
一度に見かけるのは 1匹から3匹くらいなので、
大発生しているという感じはしないのですが、
とにかく、小さい羽根を開いて、目の前を
ぷ〜んと飛んで 横切っていくのが とても不快です。
蚊やハエと違う飛び方なので、すぐ捕まえられます。
動きがのろいので、テーブルや窓を這っているのを見つけると
すぐティッシュで取れますが、しょっちゅうそれをしている感じです。
これは、我が家に住みついているのでしょうか。
発生源はあるのでしょうか。
この虫はなんなのか、駆除方法はあるのでしょうか。
教えてください。
切実です」
・・・はい、ということなのですが、先生これは・・・
先生:はい、これはですね、写真も拝見しましたが、
シバン虫というものです。
アナウンサー:ほう・・・しば? 虫? 芝虫?
芝犬の芝でしょうか。
先生:いいえ違います。シバン・虫です。
漢字は 死神の死に、番をする、と書きます。
アナウンサー:え、そうなんですか。
なんだか嫌な名前ですね。
どうしてそのような名前がついたのでしょうか。
先生:これは、英語の名前の直訳です。
この虫の仲間の一種に、生殖行動中に頭を木にぶつけて、
コチコチという音を出すものがいます。
それが、死神が、人間の命を測る時計の音と似ているというので、
死の番をする虫、シバン虫、という名前がついたそうです。
別に、これに刺されると死ぬとかいう意味ではありません。
アナウンサー:なるほど。
それでほっとしました。
で、先生、この方は大変困っておられるそうなのですが、
まず、この虫の特徴を教えていただけますか?
先生: はい。
この虫にはまず、病気を媒介する、人を刺すなどの害はありません。
特徴としては、乾いたものが好きで食べますので、
台所の乾物、また、畳などに大発生することがあります。
雑に封をした食品、砂糖や調味料などですね、
そういうものに、よく 大発生します。
味の好みはないようで、
粉わさびの缶の蓋をちゃんと閉めていなかった、
ペッパーの口を開けっぱなしにしていたために、
そこに湧いてしまった、
などということがよく見られます。
アナウンサー: なるほど。
そうしますと、予防策としては・・
先生:はい、一度開封した粉類、調味料などは、
きっちり封をし、さらにジップロックなどに密閉してください。
少しの間と思って食品を放置しますと、そこに産卵することもあります。
アナウンサー:え〜と先生、乾いた食品でなくとも、ということですか?
先生:はい、私の家内が一度うっかりして、
鶏肉の骨を、台所の見えないところに落としておりまして、
知らないうちにそこに大発生を招き、
我が家でも1週間ほど、シバン虫が飛び交う状況を招きました。
その際ですね、夫婦で家中の食品を密閉しました。
また、棚に置いてあったタオル、布巾なども、
洗濯の上、全てビニール袋に二重に密閉いたしました。
しかし、それでも発生し続けましたので、
変だなと思っていましたら、食洗機の陰に落ちていた鶏の骨ですね、
ええそこに・・・あのこれ以上は、ご想像でお願いします。
アナウンサー:あっ、そうですか。そうですね。
番組名も変えましたことですし・・。
え、先生、ご体験も交えてのお話、ありがとうございました。
で、畳などの方は・・
先生:畳の被害は、比較的少ないです。
気付きやすい場所でもありますし。
しかし、目につかない片隅に、
畳表を使ったケースなど長期置いておきますと、
そこに大発生ということもありますので、
とにかく、掃除の行き届かない場所を作らない、
自然素材のものは、目につくところに置いておく。
発生して収束しない場合は、まず食品、
そのあとにお掃除をなさって、発生源を見つけるということですね。
アナウンサー:はい、ありがとうございます。
みなさん、いかがでしたでしょうか。
先生、最後に何か・・
先生:はい、シバン虫の繁殖期は4月から10月ごろです。
しかし、暖房のいい現代では、一年中という場合もあります。
見かけましたら、とにかく発生源を探すということを考えてください。
アナウンサー:先生、ありがとうございました。
また来週もどうぞよろしくお願いいたします。
先生:どうぞよろしく。
🎵 ending....
以上は、最近の、すごーく嫌な体験をまじえ、
ウィキペディア先生にもいろいろお聞きして書いてみました。
鶏の骨を落としていたのは、わたくしです😅
サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。