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エッセイその35.毎年今頃年賀状の巻

お正月二日、みなさまいかがお過ごしですか?

年賀状はどうされました?
元日の朝、ポストに届けていただいた年賀状の枚数を見ると、
今年から年賀状をやめるつもりでいてやめた方と、
コロナのおかげでそんな気持ちになれなかった方と、
両方混じって、出さない方がたくさんいらしたのかなと感じました。

私の住む名古屋からは、長女の住む京都も 実家の東京もあっという間、近いですので、年末に会えないのも あまり悲壮な感じにはならなかったのですが、飛行機の距離とか、とても遠いところに離れて暮らしているみなさんは、また別です。
年に一度か二度の帰省が、お盆も暮もできなくて、とても悲しかった方が多いでしょう。
私でさえ、両親と姉からきっちりと元旦に年賀状が届いたのを見て、ちょっとチクチク来ましたから。

さて、年賀状です。
我が家は、私より夫の方が、年賀状に熱心です。
振り返ってみますと、結婚直前に一緒にやった初の共同プロジェクトが、
新居の住所を入れた年賀状を作ることでした。

ほらよく、

「皆さん、新郎新婦の初めての共同作業、
ウェディングケーキカットです。
よろしいですか、お二人・・・切れましたでしょうか。切れましたね。
では早速、新婦様から新郎様のお口へ・・・はい、あ〜ん❤️」

って、やりますけど、うちは結婚してなかったけど、最初の共同作業は、「プリントゴッコ」を所有していた旦那に指揮されながらの年賀状作りなのでした。

「プリントゴッコ」は、ずいぶん長年使いましたけれど、2008年ごろから、店頭では購入できず、現在ではアマゾンで扱っているそうです。

我々、心掛けが悪いですので、到底元日に間に合わない29日とか30日に作り始めます。
ここ数年は、新年になってからが普通です。
もう来ないだろうと思う頃に届く年賀状。
何か微妙にご迷惑ですよね。


さてようやく取り掛かると、何が起きるか。

焦っている時に限って、インクとか、インクの仕切りを作る細いテープとか、バチン! と言わせてシルクスクリーンを焼く(焼く、でいいのかな)電球とかの、細々とある必要品のうちのどれかが、必ず足りなくなっちゃうんですよね。

年の瀬の街を、切れたものを求めて文房具屋や玩具屋を駆け回る切なさを、今 久しぶりに思い出しました。

まさにあれ、なんだっけあれ、あそうだ、マーフィの法則。
マーフィーの法則が一番現れやすいのが、
「プリントゴッコで慌てながら作る年賀状」なのです。
本当です。

やっと出来上がっても、乾くのも時間がかかりました。
完成しますと、プリントゴッコのセットの中に、専用の葉書乾燥用の 刻みの入った台があって、一枚一枚、刻み目に葉書を挿して乾かすのです。
夫は、来日以来ずっと習っていた書道で、「丑」とか「寅」とか書いたのを入れたのですが、気に入ったものができるまで何度も書きます。
すでに元日に間に合わないのが、それで更にどんどん遅くなります。

長女が生まれてからはずっと、夫の干支の文字と、私が子供の絵を描いて、それをプリントゴッコでバチっと焼いて印刷しました。

それがいつのまにか、デジタルカメラで撮った写真を使うようになりました。
しかし、別にあまり知りたくない、人の家の子供の写真入りの年賀状。
賛否両論ですが、あれでいきましょうと提案された時に、少しためらうものがあり、
「あれってなんかあんまり、感じ良くないことない?」
と夫に言ってみたところ、

「え? 別に自分の好きなようにしたらいいんじゃない?」

と言われ、以来なんとなく、写真をコラージュして年賀状を作ることが続いています。


そして、今年も作りました。
マスクをかけた写真ばかりなので、今年の年賀状ということがよくわかりますね。
一刻も早くコロナが収束することを願い、アマビエ様の絵も入れました。

考えてみたら、家族の中で日本人て私だけなんですよね。
加齢により、背も縮んで、身長が家族で一番低くなってしまいました。
見ればわかりますが、上の方にいる、目の細いおばさんが私です。


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明日出すので、着くのは五日ぐらいでしょうか。

実はプリントゴッコはまだありますので、年賀状と決めつけず、何か印刷してみようかなと思っています。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。