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エッセイ423.3週間の帰省の旅(8) Day 7 ハーストで誕生日
9時半にチェックアウトし、アロータウンという、かつてゴールドラッシュで栄えたという小さな町に行きます。車窓からずっと見えるのは、遠く近く、見え続ける雪を被った山脈です。
アロータウンは観光客でいっぱいでした。
コーヒーの挽き売りの店、カフェ、パブ、レストラン。
昨日より10℃は暖かくなっていて、そぞろ歩きが楽しいです。
図書館も警察も郵便局も、ちんまりした木造の平屋で、ついでに刑務所もおもちゃのように小さいのでした。収監も三人ぐらいが定員かもしれません。
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フェンスから、庭のテーブルに座っている人たちがいるのに惹かれて入ったカフェ。奥の方が広くなっていて大変な賑わいでした。
ここで朝昼兼の食事をしました。
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次女は、前から欲しがっていたグリーンストーン(マオリ語でpounamu)のペンダントを、お土産屋でない専門店で、張り込んで買っていました。
町の端を流れる川に沿ってしばらく歩きました。
私の中で思い出のある、上高地の梓川河畔ととても似ています。
風が少し冷たい中、気持ちよく歩けました。
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先ほどのコーヒー挽き売り店で、コーヒー豆とドーナツと持ち帰りのコーヒーを買って車に戻り、一路 ハーストという町を目指して山道を行きます。
幅が狭く、舗装の粗い山道。いろは坂状態が長く続きます。
こういうのに弱い私は、たちまち車酔いをし、目を半眼にして
・・うー・・
・・・あー・・
と呟きながら耐えていましたが、前にいる夫と次女から、
ほらあの山! 凄いよ!
おかん、写真撮りな!
と声がかかり、むかむかしていても、変わり続ける山や川、湖は本当に綺麗ですので、必死に目を開けたり、写真を撮ったりしました。
苦手ですニュージーランドのいろは坂。
あっ、五七五になっている。
夕方4時ごろチェックインしたのは、牧場の中にある ハースト・リバー・モテルズ&ホリデー・パーク という宿です。馬が尻尾を振りながら迎えてくれました。
部屋はとても広くて綺麗で、窓からはずっと牧場が見えています。
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ちょっとごろごろしてから、歩いて20分ぐらいのところにある 小さなホテルのグリルに行きました。
寒いので、暖炉に火が入っています。
ここで、私の誕生日をしました。
生まれて初めて、日本でないところで一つ、年をとりました。
シーフードチャウダー・ガーリックブレッド・ラムチャンク・ホワイトベイト(大きなしらす)のフリッターを1つずつ取り、分けて食べました。1パイントのビールは飲みきれませんでした。
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日に日に、消化不良っぽくなってきています。
当たり前ですね。毎食がほぼ外食で、野菜は絶対的に足りていなくて、毎回おなかいっぱいになります。明日からは本当に、量と内容を考えよう、なんならプチ・ファーストぐらいしないと、そろそろ体に悪そうです。
今日本にいる長女や、SNS繋がりの友達から、誕生日のメッセージが届いて嬉しかったです。
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