食料安全保障を考えてみた
カロリーベース、生産額ベースで違いはあるけど、いずれにしても自給率は他の国と比べると、低め
日本人の食生活が変化して、米の消費が落ちて米が余る一方、肉や牛乳、卵を食べる量が増えている割に、畜産飼料はほぼほぼ輸入
先日参加した講演では、南米で起きている火事は、海外へ輸出する畜産飼料を作る農地確保のために、森にガソリンをまいて火をつけている。という話も聞きました。
ゴマみたいに、ほぼほぼ輸入に頼っている食材は他にもたくさんあると思う
農業人口が減ってはいるけど、
「残った少数精鋭の農家が技術力、生産性を高めた結果、農家比率が低くても、国民の大多数が農家の国と比べて、大きな付加価値(農業GDP)を生むことができた国なのだ。」
https://agri-biz.jp/item/content/pdf/6598?forward=%2Fitem%2Fcontent%2Fpdf%2F6598 から引用
というご意見もとてもよくわかるけど、狭い農地面積で収量を上げたり、年中同じ野菜を供給しようとすれば、自然への負荷は大きくなっているのではないかな。
最近、佐賀でタマネギのベト病が出たり、米のウンカ被害とか、鹿児島ではサツマイモに虫害が出たりとか、単一作物、産地政策の影響が出ているのかなぁと想像する。
https://agrinoki.com/archives/3625
農業ビジネスの記事の最後のほうで、農業GDPが、国全体のGDPと同じように右肩下がりで、農業だけが衰退しているのではない!みたいな、なぜかドヤ顔な締めくくりになっているけれど、
農業だけでなく、国全体のGDPが落ちてるのって、かなり問題ではないの?
食の安全保障という意味では、カロリーベースであれ、生産額ベースであれ、物によっては、ほぼほぼ輸入に頼っている現状はやっぱ危険だと思うけど、どう思います?
そして、この衝撃。
特にEUでは、農家の所得を国がしっかりとサポートしていて、2013年にスイスは「100%」、フランスは「95%」、イギリスは若干下がって「91%」という記事も見ました。
少ない収入に、年金も国民年金のみ。80,90になっても、農業をやめられずに、働き続ける大先輩たち。
「日々、とにかく働くばかりで、子供たちにかまってあげられなかった。」と人生を振り返る先輩方のつぶやきを聞くと、切なくなる。
農業者年金もできたけど、新規就農した農家にはそういう情報は、全然回ってこない。補助金情報も。
もちろん、情報収集に長けた農家もいて、機械導入したり、攻めの農業やっている農家もいるけれども、情弱農家は、労力のわりに、収入の少なさにガッカリして、数年であきらめて離農する人も少なくない。
農協に加入していないから、「農家」として認めてもらえなくて、補助が降りなかったと嘆く農家の先輩方の話も聞く。
生きることに必要な食を支える農家。
もっと大切にされてもいいんじゃないかなぁ。