自分にできることを見つけよう
人の話を聞くのが好きな素直な少年。何か吸収しようと食い入るように話している人に熱い眼差しを向ける。話している方も心地がいい。そして話を聞いた後の彼の表情が好きだ。真っ直ぐに自分にできることを見つけられる。
中学受験と野球の両立に挑戦した。大好きな野球の時間を削り、難しい目標を掲げた。野球の時間は減ったが、野球への情熱は増した。いつも一生懸命。小さなミスを気にしてしまう脆さもあったが、何が起きても笑い飛ばせる仲間がいた。
途中、体力的に両立がツラくて悩んだ時もあったが、それでも両方やると決めた。勉強や練習の時間は限られるけど、それを乗り越えるために自分のできることを精一杯やりきれば、結果なんてどうでもいい。そんな言葉を送ったら、吹っ切れたようだった。
練習のやりだめはできない。毎日毎日少しの時間でいいから野球のことを頭に入れていればカンの鈍りは抑えられる。ストレッチを継続してるだけでも動きは随分違う。それを実行したのかどうかは知らないが、順調に成長していった。
6年最後の試合は痺れる試合展開で、それぞれの選手が躍動し、リーグ優勝することができた。表彰式後、みんなで空高く帽子を投げた瞬間、頭にどんなことが浮かんだのだろうか。やるべきことを見つけてきた道のりはきっと苦しかっただろうが、それ以上に楽しかったはずだ。
受験の日の朝、駅でバッタリ会い、電車の中で少しだけ話ができた。そんな日の朝、ここまでよく頑張ったな、なんて言うのはプレッシャーだと躊躇い、合格したら何やりたい?と聞いた。答えは分かっていたが、やりきったからこそ答えられる質問。電車から降りる時には、なんかいいことありそう、と笑顔で答えてくれた。
中学ではキャプテンを務め、野球経験のない仲間達を引っ張った。みんなが信頼してついてきてくれたのは、一人一人に向き合い、このチームで勝ちたいという自分の想いが仲間に伝わったから。最後の大会は強敵相手に素晴らしい試合を見せてくれた。必死に力を合わせて野球を楽しんでいる姿は最高にカッコいい。
高校に進むと今度は伝統校で、競争は激しい。競い合ってお互いが成長することこそが大事だが、それは諦めずに本気でレギュラーを狙ってこそ得られるゾーン。時間は平等。自分にできることを見つけているだろうか。
いつかゆっくり話を聞いてみたい。その時どんな目をしているのかな。
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