借金
借金が怖いからマイホームを買わない、という類のコメントは日本でありふれたものですが、本来私は逆だと思っています。
マイホームを買う為に借金するのは怖い
です。
前回の記事からたぶん3年ぐらい期間が空いてしまいましたが、今は日本に在住しています。
今年に入って実は1億円を超える借金をしました。
今流行りの?不動産投資っていうやつです。
本業では1億円程度扱わない日は絶対に無いですし、1千億円扱う日も普通にあるのですが、個人として1億円のお金を扱ったのは勿論初めてで契約する時には少々痺れました。
とはいえ、その借金はなくなるお金を借りた訳では無いので怖さはありませんでした。月々払う金額より大きいインカムフローがありますし、不動産の価値が一夜にして0になることはあり得ません。
ところが、マイホームは何らインカムフローを産んではくれません。
いやいや、賃貸の家賃払う方が勿体無いでしょ、と言われるかもしれませんがマイホームには賃貸で払わなくて良いコストが多々あります。
不動産取得税
固定資産税
都市計画税
修繕・リフォーム費用
これに加えて隣近所が騒音や異臭を発するような人がいても簡単に引っ越せませんし、家族構成が変わっても同様です。
私は賃貸の家賃はこれを回避する為のオプション料と割り切っています。
若干話が脱線しましたが、要はマイホームは嗜好品であり、消費財と私は考えています。そして、それの為に借金するのは怖いです。
なので、私は自分の住まない家の為に借金をしてそこから家賃収入を得ています。
実際その家賃収入で今住んでいる家賃は賄えています。(実際あまりそういう考え方はしていないですし、個人の生活は全て本業の収入で賄っています。不動産持っているのは個人ではなく法人なので別人格です。)
この類の借金は怖くないです。
無くなるお金では無いですし、リスクを考慮しながらある程度は出入りをコントロールできるものだからです。
一方でマイホームに借金をして、万が一大病をしたらどうでしょうか?
保険などあるので一瞬でアウト、ということは少ないでしょうけどやはりリスクを考えるとマイホームの為に借金をする方が遥かに怖いです。
そもそも借金は何か考えてください。
信用創造
です。
世の中の企業、大企業から中小零細企業までそのほとんどが借金をしています。
そうやって国民の貯金が所有者に使われなくとも社会にお金が流れていくことで経済的により豊かになります。
これを使わない手がありますでしょうか?
そして借金は無税です。
これとても重要です。
働いて受取るお金には所得税や住民税、社会保険料など色々とかかりますが、借金には税金も社会保険料も何もかかりません。
しかも1億円を給与所得で得ようとすると年単位の時間がかかりますが、融資は1ヶ月前後で終わります。勿論返済しなければならないお金なので全然違うと言えば違いますが、すぐに使えるという点では同じです。
つまり、金銭的なレバレッジのみならず、時間的レバレッジもかけられると考えています。
リターンを得られるであろうものに、リスクを把握し、コントロールできるリスクはきちんと調整しながら行う事業などの為に借金をすることは何ら怖くないと思っています。そして完済したら、借金で買った資産は本当の意味で資産=純資産となりその後の人生において武器になってくれるに違いません。
そうやって自分のポケットからお金をほとんど出さずに他人のお金で稼いだお金を以てマイホームを買うなり、車を買うなり、高級時計を買うなりしたら良いと思います。
マイホームを未来永劫持たないかどうかは分かりませんが、少なくともある程度の一財築いてからようやく選択肢として考慮し始めると思います。