ファンとしての目覚め
VTuber事態は、エンターテイメントの延長線上で知ってた。でも君は特別だったんだ。
冒頭の恥ずかしいOPみたいなセリフから察せられるように、これは私がVOMS PROJECTの天野ピカミィに対するファンレターのようなものであり、大きなくくりで私がただのキモオタファンであることを証明する以外の何物でもないです。
上記をご理解して頂けた方のみ、読み進んで頂きたく存じます。
一番最初に出会ったのは、ピカミィと旧にじさんじIDのハナ・マキアとのPhasmophobiaコラボ動画。Phasmophobiaというゲームが、昔から好きだったホラゲーにも関わらずネタバレや飽きを一切感じずいつも新鮮で見れるゲームだから検索していた。そしたら二人でコラボしている動画を偶然見つけた。
初心者及び知識不足に加えて圧倒的ビビりの二人から織りなす、どうしようもないカオスが溜まらなく私の嗜虐心を刺激した。
そしてピカミィが「WAH、BIG YABAIんだけど!!」っていうセリフを聞いて「何だその圧倒的パワーを持つ言葉は」と、私に電流が走った。
気づいたら私は日常生活でBIG YABAIと言うようになり、一番遊んでいるゲーム、League of Legendsのアカウント名をBIG YABAIになり、なんならSteamのアカウントも全てBIG YABAIにした。
そんな一時から鋭い語感を持つピカミィのその他動画を見ることにし、自分が小5ぐらいに余裕でクリアした、ピカミィのスーパーマリオサンシャインの動画を見て、今までは「ただのエンターテイメント」から「推し」へと昇華していった。
ただ当時はSNS等から距離を置いていた私は、自分の本名丸出しで推すぐらいだったら、と思い「BIG YABAI」のツイッターとYTアカウントを作成して、ピカミィの生活の一部になることを決心した。
生活の一部になることとは?それは私の矜持を見せることをも意味した。自分の中での線引きを考え「ただのエンターテイメント」ではないことを証明する必要があると、自分なりに責任を感じて、ピカミィに愛を伝える方法を幾つか考えた。
まず配信に参加すること(時間帯が同じなわけだし)。次にスパチャをしつつメンバーに入ること。話題を広げながら、気になった点とかをすぐに答えること。最後に、ただただ一緒に居てあげること。
そして気づいた、これが私なりの愛の形なんだなって。まだ推し文化に慣れていない自分としては、推し活に見せかけた、自分なりの恋慕を繰り広げているだけだった。
ここまで読んで頂けている時点でお察しの通りだが、自分は意外と惚れっぽい癖に、自分なりの愛に対して無駄なプライドを持ってしまうっていう。
だからピカミィに対しては「好きだ好きだ」オーラを常に出し続けることなく、強かに確実に、一番大切な時に一番大事な言葉を伝えたい、そんな贅沢な推し方をしていた。
そんな贅沢が、誰にも知られない貯蓄にならないためにも、ここでただただキモオタを披露していきたい。
「みんなずっと推してくれるよね!!」ってピカが叫ぶ時も皆のように「はいはい」と答えるのではなく、モニター越しでは「言い足りないか!ずっとだよ!!」と真顔で答えていた。
「ピカを彼女にしたくないの~?ww」と茶化すように言われた時も、モニター越しでは「あぁ、めちゃくちゃ。君が不安を抱く時に、その不安と共に受け止めてあげたい」と真顔で答えたり。
「どうせみんなピカのこと好きなんでしょ~w」って言われた時も(これは珍しくスパチャで返したが)、「初見だからまだ好きじゃないかな~ww」と2年ぐらい見続けた上で恥ずかしそうにコメントした。
「ピカがおばあちゃんになっても推してよ!!」っていう話から、共同の老人ホームの話題とか、何なら村作成シミュレーションの話も、めっちゃ現実に考えてたし、確定申告の話とかしたときもめっちゃ親身に考えてた。筋トレし始めたって聞いた時はぶっちゃけトレーナーになりたい気持ちでいっぱいだった。
泣いている時はハンカチを渡したかった、近所のスーパーに自転車で出かけた時にトシャった聞いたときは救急車呼びたかった、Subnauticaで迷った時は徐々にヒントを上げながら導きたかった、バレンタインに本物のチョコを渡したかった、くしゃみの時だけミュートボタンを押せないように一瞬だけPCハックして録音させたかった。
愛してる。君の生き様を、君の笑いを、君のパッションを、君のゴリ押しを、君の妥協を、君の悔しさを、君の辛さを、愛してる。
ピカのことは、本当に一生忘れない。書き残すのもこれだけじゃない。なんなら50代になったら小説家になる予定だから、ぼかしながら君のことを書き続けたい。
ピカ、俺の遅い青春をありがとう。今まで、本当にありがとう。