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ふわふわ ふわり さようなら
ふわふわ ふわり ありがとう
ふわふわ ふわり ありがとう
ふわふわ ふわり ありがとう

小さな子は綿毛をじーと見つめていた
「どうしてこんなにふわふわなの?」
「どうしてこんなにたくさんのふわふわがあるの?」

小さな子は蝶々の妖精だった
いつもは蜜がある花ばかり行っていた小さな子は
初めて蜜のない草花に心惹かれたのだった

「息を吹いてごらん」
近くでたんぽぽの茎を登っていたてんとう虫が語りかけた

「ふぅ~」
「うわぁ~!!綺麗だね」「雪みたい」

綿がすべてなくなり茎だけになっている綿毛を見つめ
小さな子は言った
「これがぼくだね」

「もう たくさんのしがらみや欲とか
くっついていたものは
ふぅ~!って空に飛ばしたんだ」
「じぶんが飛ばすって決めたら かる~く飛んでいくよ」
「必要なのは”飛ばす勇気" ただそれだけなんだけどなぁ」
小さな子はそうつぶやくと
歌い出した

ふわふわ ふわり さようなら
ふわふわ ふわり ありがとう
ふわふわ ふわり ありがとう
ふわふわ ふわり ありがとう

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