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「市谷の杜 本と活字館」に行った話

本を読むのは好きだけど、書き上げたことはない二人が、マイペースながらも力を合わせて一冊の本を作り上げる(予定)までの日記です。
2025年5月の文学フリマ東京40でのデビューを目指してます。

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先日、「白って200色あんねん」という、アンミカさんの言葉を実感する機会がありました。

じゃじゃーーーーーーん。

『ようこそ 魅惑の書籍用紙の世界』展より

書籍用紙の束見本であります。こうやって一列に並べられると圧巻です。
同じ白なのに1枚として同じ色はないと思うと、色の概念ってなんなんだろう、という気持ちにさせられます(実は一部クリーム色が混ざっているんですが、クリーム色も何種類もある!)。

カジキも私も本を作ったことがないので、執筆と並行して、製本に関する情報を少しずつ集めているところですが、不思議なもので、探していると、向こうから情報がやって来てくれるようになります。

今回訪れたのは、SNSで流れてきた『ようこそ 魅惑の書籍用紙の世界』展。「市谷の杜 本と活字館」で開催されています。会期は2/16(日)までですが、大人気のため、休日は整理券入場になっているようです。

HPによると、「市谷の杜 本と活字館」は、大日本印刷さんがかつての工場をリストアした施設で、「活字と本づくり」を象徴する場所なんだそう。建物もかっこよかった!
詳しくはこちら → 市谷の杜 本と活字館|市谷の杜 本と活字館について

「市谷の杜 本と活字館」正面入口

驚くべきことに入場料無料です。企画展も、です・・・!!

入口を入ってすぐの1階の常設展示(だと思う)では、活版印刷で本を作る流れが紹介されていました。印刷工場だった時代の空気感が感じられて、とても面白かったです。

目当ての企画展は2階の展示室で行われていました。

『ようこそ 魅惑の書籍用紙の世界』展より。展示のデザインが全部すてき。

展示されている書籍用紙のうち、自分の好きなものを選んで持っていくと、施設の方が見本帳に仕立ててくれます。全部で61種類の用紙が並べられていたのですが、欲張りなのと、選べないのとで、結局全部持って帰ってきました。ちなみに、こちらも無料です。なにもかもが無料すぎて「お願いだからお金を遣わせてくれ・・・!」という気持ちになります。

『ようこそ 魅惑の書籍用紙の世界』展より
写真だとわかりにくいけど、厚さ8ミリでした。分厚い。
めくるとこんな感じ。色だけじゃなくて1枚ずつ手触りもちがいます。

2階の制作室では各種ワークショップが開催されているっぽいのですが、私が訪れた日は、しおり印刷体験ができました。施設の方に手取り足取り教えてもらいながら、卓上活版印刷機を使って、しおりに、朱色のインクで本の妖精を印刷します。

印刷機の作り的に、インクが丸出しというか、常に空気に晒されている状態になっていたので「これって、乾いたりしないんですか」と尋ねたら、なんと乾ききるのに2日かかる特殊なインクなんだそう・・・!
印刷したしおりは、ビニールの小さな袋に入れて頂き、無事2日後に開封しました。

この日は予約なしで体験できました。

パンフレットも、見本帳も、ポスターも、この施設にある印刷物はどれもデザインが素敵でした!が、2階のショップで売られているグッズも、めちゃめちゃ可愛かった・・・全部ほしくなります・・・。

可愛すぎて選べない・・・

1階では、コーヒーやちょっとしたおやつが売られていて、簡易的なスペースや中庭で、買ったものを飲んだり食べたりできました。

妖精が描かれたカプチーノ。実は妖精は3人いて、この子はオクタボという名前らしい。

中庭は、静謐という言葉がぴったりで、1日ここで過ごせるなと思いました。この時期はさすがに寒いけど。

中庭。右手にDNPのロゴが見えます。

回し者か?というくらいアゲ記事になりましたが、本当にすばらしい施設でした。本好きの方は、行ったら絶対に楽しい(はず)。私もまた行きたいです。中庭で本を読みながら、ぼぉーっとしたい。

実は小さい頃、このあたりのスイミングスクールに通っていたのですが、このたび、そのスクールも大日本印刷さんが経営していることが判明しました。世間って狭い!

ビッグM


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