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BIGSISTERSが作ろうとしている本
本を読むのは好きだけど、書き上げたことはない二人が、マイペースながらも力を合わせて一冊の本を作り上げる(予定)までの日記です。
文学フリマ東京40でのデビューを目指してます。
文学フリマに出す本を一人でも多くの人に知ってほしいという思いで、二人で交代で記事を書いています。
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こんにちはカジキです。
本日は、カジキとビッグMってどんな人たち?というのがわかるような記事を書いてみます。でも自己紹介ではありません。秘密主義ですいません。
ビッグMの下記の記事の内容も出てくるので良かったら読んでください。
カジキとビッグMの関係
カジキとビッグMは同い年です。誕生日はビッグMのほうが明確に早いのでお姉さん感があります。圧倒的に私の方が生意気なので関係は互角です。ふたりとも世間様と比較したら読書家と名乗れると思うくらい日常的に本を読んでいるため、本の話も大体通じるのですが、本の趣味が合うかというとそうとも言えないと思っています。
たとえば、好きな作家は、村上春樹とカズオ・イシグロです。それだけを聞くと大まかな嗜好としては似てはいるけれど、たとえば本の解釈とかは結構違っていたりするので、実はあまり似ていないとも言えると思います。たとえば、「ゲームの王国」(小川哲著)のラストの解釈は意見が全く一致しませんでした。ただ一致しなくても楽しく話せているのでそれで良いと思っています。
執筆スタイルの3タイプ「登山家タイプ」「マラソンランナータイプ」「巫女タイプ」とは
これは私見ですが、文章を書く人には3タイプがいると思っています。
登山家タイプ
登る山(目標)を決めてから山を調査して登り始めるタイプマラソンランナータイプ
毎日コツコツ同一量のアプトプットを出し続けるタイプ巫女タイプ
ある日雷に打たれたようにテーマが降ってくるタイプ
文章スタイルを知っていただくために、お互いのスタイルにより、どのくらい表現が違うのかというのがすでにわかるので比較してみました。「文章を書く」ということについてたまたまふたりとも語っています。
まずはビッグMにとって文章を書くとはどういうことかという文章です。
私にとって文章を書くのは「待つ」ことで、自分の中で結晶化されて出てきた言葉だけが「本物」だから、結晶になる前に無理やり取り出したり、刺激を与えて生成を早めたりするのは、後ろめたい行為だという気持ちがどこかにあった。
圧倒的に読みやすい。ということは置いておいて、ビッグMは、自分の中で結晶化されるのを「待つ」タイプなので巫女タイプなのではと思います。天啓が降りてくるタイプですね。
一方のカジキ。
私の場合コツコツ書くというよりは、何も思いつかない時は埋める作業とか背景情報の調査とか、テンプレート作るとかのただの作業に注力していて、一定の点を書いているうちに、点の集合から絵が浮かび上がってそこから全部書くという感じで書いています。インプットは情報というより、頭に絵を描くのに必要です。
カジキの方は文章が読みづらく、「絵を見る」をどう解釈するか難しいと思うので、まずはいったんこの文章をリライトすることにします。
私の場合、文章とは或る点から或る点をつなぐ線で、小説というものはそれらの線がつながってできる1枚の絵だと思っています。
最初は、絵自体はぼんやりとしか見えていないので、ここにこういう要素があるはずというものを書き出し、それらをつなぐ情報はこういう情報だというのを調べたりしているうちに点が線になり、線がつながってきて、最後に1枚の絵としての輪郭が見えてくるというイメージで書いています。
みたいなことでしょうか。最初の文章の異常なわかりにくさが恥ずかしいですね。マラソンランナーとは違うよ。というのがいいたかったのでしょう。
というわけで巫女と登山家のユニット。それがBIGSISTERSです。
二人のテーマへのアプローチの違い
今回、カジキはビッグMのロボットのテーマのときに、自分ならこう書くという話を短編にしています。それが入れば、同じテーマで全然違うアプローチが楽しめる連作本になるのではないかと思っています。ビッグMの話は今のところ、日常というかリアルな話なのですが、私の話はSFにかなり近いです。
カジキのもう一つの話は日常系になるはずなので、日常系においてのテーマ設定の違いみたいなどもわかって、そういう分析前提の読み方が好きな人には楽しい本にできると良いなと思っています。
頑張って本を書いていきます。
カジキ