2024/06/07 年寄りの学びは難しい
安友志乃さんは、写真は撮ったら見せることがお返しであり、成長につながると言っている。さらに、作品を人前にさらけ出すのは、原始から人が持っている衝動だとも言っている。
すごくよく分かる!
だれでも、上手い下手はさておき、見せたい、見てもらいたいと思うものだ。
年寄りが撮る趣味の写真は、上手いとか下手とかを超越している(笑)。だから、見てもらって、逆に見せてもらって、お互い、まぁお世辞のひとつも言い合って仲良くするの大事だ。
なんにつけても、人は生きている限り上達したいという気持ちを持っているが、とはいえ、年寄りの趣味の写真は競うものではない。
知りたいことや逆に知っていることを、へぇそうなの?そうなんだよ!と、楽しく聞いたり教えたりできたらいいなぁと思う。残念ながら、今の教室には、そういう雰囲気がない。
純粋に知識を増やし技術を向上させたいということで参加したのであれば、他のメンバーと全く関わりがなくてもいいわけだが、年寄りのカルチャースクールはそれではつまらない。
当たり前に思っていたけれど、散歩の講座は、先生の配慮が行き届いているから嫌な思いをせず楽しいんだなぁと、今更だがわかった。まぁ、散歩は、だれとも競わないしね(笑)
先生に何をアドバイスしてもらっても、年寄りの写真は変わらない。それはそれでいいと思う。自分の好きな写真を撮ればいい。
そんなわけで、毎回、あの人はあんな写真、この人はこんな写真、私は私の写真・・・変わりがない。したがって、先生も同じこと言うしかない。
生徒の数は10人足らず。少なくていいようにも思えるが、毎回、同じことの繰り返しで新鮮味がなく、飽きてきた。
去年入った教室は、撮りっぱなしで、講評会もなく、お互いに見せ合うこともなかったので、これまたつまらなかったのでやめた。
年寄りは、客観的な進歩がないとしても、なんとなく進歩したような気持ちになることが大事だ。
もう20年くらい前になるが、その時すでに私自身も年寄りに近かったが、自分よりもう少し年上の高齢者にパソコンを教えていた。その人たちは、教えてもなかなか覚えない。でも、お金を払ってくれている。続けてきてもらうには、まず楽しいことが大事。そして、もうひとつ大事なのが、できるようになってはいないのだが、本人にできるようになったと勘違いしてもらうこと。そして、できるようになったという気分で帰ってもらうこと。人は、できるようになれば、当然のことだが嬉しい。続けようと思う。でも、まだ十分できるようにはなってはいないのだから、ずっと通い続けてくれる。
自分が年寄りになってカルチャースクールに通うようになって、ふと、そんな昔のことを思い出した。
年寄りにとって大切なのは、気分が良くなって元気になること。そうすれば、お気に入りの写真が撮れるだろう。
写真教室選びは、まぁ適当に(笑)