安友志乃著『撮る人へ』の最後のほうには濃い内容が書かれている。うまくまとめられないし、まとめると間違った私の主観が入るかもしれないので、引用にする。
ここを読んだ時、縄文土器を思い出した。実用品であれば不必要と思われる、あの美しい紋様や装飾は何を意味するのか。如何ともし難い自然への畏怖と祈りだったのであろう。まさに人間の原点である。
写真史、つまりカメラの発明について振り返ってみたくなった。なんと、安友志乃さんが『写真のはじまり物語』という本を出している。さっそく図書館で借りてきた。これまで読んだ2冊とは、ずいぶんと趣が違う本だ。
『撮る人へ』には、「道具(文明)や集団の形態(社会構造)の変化に伴って、それら全てから影響を受け、その時代にふさわしい美術行為を人は行う」と書かれている。
次の本を読み進めてみようと思う。