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子供時代女々しいと虐められ腹いせに性転換して女を殴る仕事についたMMA選手
先日「私たちは怪獣じゃない」...総合格闘家のトランス女性が訴える「チャンス・公正・正義」の必要性という記事を読んで、その不誠実な内容に非常に腹が立った。この記事はアラナ・マクラフリンという女性自認の元陸軍特殊部隊の兵士が、いかに総合格闘技(MMA)で差別に耐えてきたかというお涙頂戴の記事である。
マクラフリンは子供の頃から小柄で内気な少年だった。男は男らしくふるまうべきという環境で育った彼はよく虐められたという。虐められていることを家族に相談してもやられたらやり返せと言われるだけで慰めてもらえなかった。それでもブルース・リーに憧れ格闘技に興味を持った。ある日遂にずっと彼を虐めていた二人に殴り返した。一対二の戦いだったのでこぶし大の石を使ったり噛みついたりしたせいで、罰として親からベルトでこっぴどくぶたれた。
親は妹たちのことばかり可愛がり、自分の陸上競技会は無視して娘たちのバレエ発表会やチアリーディングやオーケストラ演奏会を優先したという。家族は教会のピクニックを優先して自分の大学の卒業式にすら来てくれなかった。
「性転換なんかするくらいなら軍隊に入ってくれた方がましだと母に言われ、2003年に入隊した」とあるが、この記事では彼が軍隊で何をやっていたのかという話がごっそり抜けているので補足しよう。
マクラフリンは2003年、20歳で米陸軍特殊部隊に入隊。2007年には医務曹長となり、12人編成の部隊の一員としてアフガニスタンに派遣された。6年間の軍務の後、マクラフリンは再入隊しないことを決めた。マクラフリンはキャリアを通じて8つの功労勲章を獲得した。ーウィキより。
ここでは「米陸軍特殊部隊に入隊」とあるが、特殊部隊というのは陸軍のなかでもエリートだけが入れる部隊であり、望んだから入れるという安易なものではない。ここに入るには数週間にわたる肉体の限界を試される訓練を生き延びた人しか入ることができないのである。つまり彼は男性、しかも陸軍兵、のなかで格闘や戦闘に関してエリート中のエリートだったということなのだ。だから特殊部隊には女性は一人もいない。
つまりこの男は訓練を受けた普通の陸軍兵よりもさらに強いということなのだ。このことをよく覚えておいていただきたい。
ところで彼は小柄だというが身長は170cm。まあ白人男性としては低い方ではあるが、そんなに低いというわけでもない。トム・クルーズの方が2~3cm低い。明らかに特殊部隊に合格するのには問題なかったわけだし。
マクラフリンは1982年生まれで、現在(2024年)42歳。2009年に除隊したマクラフリンは友人の勧めでオレゴン州に移住し2016年、34歳の時に性転換手術を受けた。除隊してから7年も経ってからということになる。そしてMMAデビューは2021年、39歳の時である。
この記事を読む限り、彼は子供の頃にいじめられたが、実際に妹たちがやっていたようなダンスやチアリーディングやオーケストラ演奏に興味があったとは書かれていない。いや、それどころかブルース・リーにあこがれて格闘技に興味があったと言っている。子供の頃は3歳年下の妹より背が低かったと言っているが、だからといって妹の服を着たかったとは書いてない。
これは私の観察の結果だが、30歳を過ぎてから男性から女性へトランスする人たちにはある種の共通点がある。それは過去を書き換えるということだ。
例えば20代で普通に結婚して子供まで居る中年男性が、それまで全くそんなそぶりを見せたこともなかったのに(女装趣味すらなかったのに)突然自分は女性だと言い出す場合、実は子供の頃から女の子になりたかったとか、ずっと女性になりたくて悩んでいたなどと言い出すことがある。ところがその人を前々から知っていた周りから言わせると、そんな兆候は全くなかったりするのだ。つまり、中年のトランスは自分の決断を正当化するために過去を書き換えてしまうことが多い。だからそれまでその人と深い関係にあった友達や親兄弟や特に妻子などは、それでは今までの私たちの関係はなんだったのだと、自分たちの過去まで消されたような気持ちになるのだ。これは本当に残酷なことだと思う。
記事の2ページ目は、彼がMMAファイターを目指していたころに、生物学的男であることから色々な「差別」を受けたというもの。陸上や水泳といった個人競技でも不公平なのに、格闘技で男と女では差がありすぎる。単に不平等であるだけでなく女性の命に係わる。こんなことをMMAが許可していること自体が問題なのだ。
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しかしマクラフリンは下記のように述べる。
女子のセリーヌ・プロボストと対戦した際は、明らかに相手のほうが背も高くリーチも長かったのに、私のほうが有利だと決め付けられた。 私への誹謗中傷の中には、MMAの国際大会のアルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(UFC)で私より120ポンド(約55キロ)も重い(男子)ヘビー級選手と対戦しろ、というものもあった。
男性なのだから、いくら体格の良い女性でも男性と比べたら男性が有利なのは当然だ。また、MMAもボクシングと同じで重量クラスがあるので、マクラフリンが男子のMMAに参加したからといって55キロも体重の違う相手と対戦することはない。繰り返すがマクラフリンは男子として参加しても十分に勝てるだけの素質はあるのだ。それなのになぜ女子と戦う必要があるのか?
そして定番通り自分らは差別されている排除されていると愚痴る。
世間一般の意見は、トランスジェンダー、特にトランス女子はおとなしくしていろというものだった。目立つな。性転換なんかするな。あるヘイト運動は潤沢な資金提供を受けて私たちを排除するよう訴える。女性の地位から。スポーツ界から。公の場から。
私たちが何時「目立つな、性転換なんかするな」と言ったのだ?誰がトランスジェンダーをスポーツから「排除するように訴え」ているのだ?私たちは男性体の人間は整形手術やホルモン治療をしているいないにかかわらず、女子スポーツに参加するなと言っているだけだ。
男子のMMA選手はほとんどが25歳から45歳の間なので、デビューが39歳というのは少し遅いが40過ぎでも活躍している人は多いから無理とはいえない。格闘技が好きなら男子として参加すればいいではないか。なぜ女子でなければならないのだ?
色々なトランスジョセー達の話を聞いていると、彼らの中には女性嫌悪がすくなからずある。だから彼らは女性を痛めつけることに快感を持っているとさえ思える。明らかに肉体的に有利でありながら、そしてそれを十分に承知していながら、彼らは女子スポーツで女子を負かすことで悦に入っている。それが彼らなりの女性支配なのだ。
マクラフリンは幼少時に体が小さいことで虐められたり、両親から妹たちの方がかわいがられたりしたことで女性を憎んでいるのかもしれない。自分が女の子に生まれていたら両親からもっとかわいがってもらえていたかもしれないと思っているのかもしれない。だが、だからといって女性を殴っていいということにはならんはずだ。
それともうひとつ。統計はとっていないが、トランス自認を言い出す男性のなかには、元軍人とか警察官とかいう人が結構居る。それで私は思うのだが、トランスを自認するのは危険な仕事をしてきた男性たちの一種のPTSDなのではないだろうかと。