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経産省、未だに法廷判決に従わずトランス自認男の女子トイレ使用規制を続行

昨日Xで最高裁違法判決後もトイレ制限 経産省、トランスジェンダーの職員にと言う記事が上がって来た。

読者諸氏もご存知のように経産省の女性を自認する男性が、職場の女子トイレ使用について、省が提供した二階以上離れた女子トイレのみの使用を許可され、自分の職場近くの女子トイレを使わせてもらえないことが差別だとして経産省を訴えてい件で、2023年の7月に最高裁この制限は不合理であるとして経産省に女子トイレ使用の制限をやめるようにと裁決を下した。

しかしこの記事によれば、あれから一年半も経っているにもかかわらず、経産省は引き続きこの女装男性の女子トイレ使用制限を撤回していないという。これは非常に不思議な状況である。経産省のようなお役所ではもめごとを一番嫌がる。法廷の判決にわざわざ背くよりも要請に素直に従った方が無難なはずである。にもかかわらず未だに規制を解かないのは何故なのだろうか。

最高裁が経産省の制限をやめるようにとした理由として次のような事項を挙げている。強調はカカシ。

  • 健康上の理由から性別適合手術を受けていないが、女性ホルモンの投与や女性化形成手術などを受けるなどしている

  • 性衝動に基づく性暴力の可能性は低い旨の医師の診断も受けている ・説明会のあと、女性の服装などで勤務し、勤務するフロアから2階以上離れた階の女性トイレを使用するようになったことでトラブルが生じたことはない

  • 説明会で、原告が勤務フロアの女性トイレを使用することについて、担当職員から数名の女性職員が違和感を抱いているように見えたに止まり、明確に異を唱える職員がいたことはうかがわれない

  • 説明会から最高裁判決までの約4年10カ月の間に、原告の庁舎内の女性トイレの使用について、特段の配慮をすべき他の職員がいるかどうか調査がおこなわれたり、処遇の見直しが検討されたりしたことはうかがわれない

その上で、女性の要求を認めなかった人事院の判断は、「具体的な事情を踏まえることなく他の職員に対する配慮を過度に重視し、原告の不利益を不当に軽視するもので、著しく妥当性を欠いたもの」などとして、違法と判断した。

この男性の使っている二階以上離れたトイレがどんなものか解らないが、彼が使えるトイレが指定されているなら、女性職員は多分そこを避けているだろうからトラブルが起きないのは当然だ。また明確な異を唱えていないというが、このようなデリケートな問題において女子職員がはっきりと自分らの意見を説明会で言えたのかどうかかなり疑問。ましてや今後もこの女装男性とは一緒に働かなければならないわけで、その人を目の前に○○さんとトイレを共用するのは不快ですなどと意志表示が出来る状況だったのだろうか?

経産省にとって一番簡単な対処はこの女装男性に近隣の女子トイレ使用を許可することだが、最高裁の判決がでて一年以上も経っているのに未だに経産省が制限をやめないということは、女性の同僚達が嫌がっているからだと考えるのが妥当である。だいたいからしてこの男性は性別適合手術は体質上受けることが出来ないといい、戸籍も男性のままである。その男性が女子トイレを使えないのが不合理な差別だというなら、トイレを男女別にすることも不合理ということになってしまう。この最高裁の判決は最近の法廷でのトランスジェンダーに関するすべての判決同様、それこそ真に不合理である。

私が思うに職場などで多々の理由から個人的に特別配慮の必要な時は、周りの人達とどれだけ信頼関係があるかでその待遇は変わってくる。もしこの男性が普段から女性の同僚から信頼されており、女装を始めた頃から女性たちが仲間として受け入れられるような関係を築いていたならば、女性たちもそれほど気にしなかっただろう。

回りの女性たちから受け入れられているトランス自認の男性というのは、見た目は必ずしも女性には見えないが、無理な女装をしておらず立ち居振る舞いも落ち着いていて女性に恐怖を感じさせない。そして彼らは周りの女性たちと明らかに信頼関係を築いている。だから女性たちは同じ空間を使っても安心なのである。それは異性の家族とトイレを共有しても抵抗がないのと同じだ。

しかしこの原告男性が女子トイレ使用要請をしてからすでに15年、そんなに長く一緒に仕事をしている女性たちが未だに彼を女性として受け入れられないとしたら、彼には個人的に問題があるのである。

実は私は経産省のこの男性と旧ツイッター上で何度か会話を交わしたことがあるが、およそ女性とは思えない性的で下品な冗談を言って女性に嫌がらせをするような人だった。彼のツイッターアカウントは有名だったから同僚の女性たちの目にも入ったはずである。彼は女装はしているかもしれないが、明らかに性愛対象は女であり非常に攻撃的な人だ。私ならこんな人とはトイレはおろか職場すら共用したくない。

あまりに下品だから引用しないが、興味ある人はこちらのリンクからどうぞ。尚, 省側の対応は下記の通り。

省側、見直すか回答せず  経産省は取材に「最高裁判決で経産省の理解醸成活動が不十分だったと指摘された点を踏まえ、管理職へのLGBT研修など理解醸成を進めている」。人事院は「今年8月に職員の意向を確認するなど対応している」とコメント。いずれもトイレ制限を見直すかどうかは回答しなかった。  

朝日新聞

この男性は明らかに職場で他の同僚達と信頼関係を築けていない。こんな人はさっさと理由を付けて辞めてもらった方がいい。もっともお役所なのでそう簡単にはいかないのかもしれない。

ところでもしも経産省が法廷からの圧力に負けて近隣のトイレへの規制を解いた場合、多分職場の女子職員たちは遠くても緊急以外は二階離れたトイレにいくことになるだろう。女性達が個人の都合で他のトイレを使い始めたとしたら、それは省の方針ではないのでこの男性も文句は言えない。

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