ネバダ大学女子バレーボールチーム、トランス自認選手との試合を断固拒否、女子選手たちが立ち上がる!
先日サンホセ大学女子バレーボールチームの男子メンバーを巡り4チームが次々に棄権とアメリカではトランス自認男子の女子競技参加はそろそろ終わりを告げそうで紹介したネバダ大学の女子バレーボールチームのキャプテンは土曜日(10月26日)に行われた記者会見で何故同チームがサンホセ大学チームとの試合を棄権したのかを説明し、大学側がどのようにメンバーたちの心配を無視したかについて語った。
ネバダ大学の女子バレーボールチーム「ザ・ウォルフパック」のキャプテンであるシア・リリ(Sia Liilii)はブレア・フレミングというトランス自認選手が居るサンホセ大学との試合は棄権する旨を学校側に数週間前から伝えていた。しかし学校側はそれをトーナメント運営側に知らせておらず、土壇場の前日になってメンバーの数が足りないので棄権すると発表した。
リリキャプテンは大学側が男子選手とコートを共有することに関するチームの懸念を無視、選手たちの心配を真剣に取り扱ってくれなかったと涙ながらに批判した。
リリは当初学校側が予定通り試合を決行すると聞いてショックを受けたという。
さらに大学側は10月13日、サンホセ大学との対戦は結構すると再確認した。チームメンバーたちはトランスジェンダー選手との対戦は危険である感じ、チームで話しあって投票しこの試合は棄権しようと決めていた。それで大学側のこの発表はひどい裏切りであると感じた。
リリは大学側が選手たちが怪我をするかもしれない状況に彼女たちを故意に置いたことに傷ついたという。
さらにリリはザ・マウンテンウエストコンフェレンスとNCAA(全国大学競技協会)が選手たちを裏切ったと批判した。
一回生のメイシン・ナバロ(Masyn Navarro)も壇上に立ち学校側は選手たちにこのことに関しては黙っているように圧力をかけられたという。
フォックスニュースの取材に大学側は大多数のウォルフパックメンバーたちが試合を棄権すると決めたことを認めた。そしてそうした決断をするのは大学と運動部と選手たちの間の特権であると答えた。また大学側が当初棄権を決定しなかった理由については、それが法律違反である可能性があったからだと釈明した。「州立大学として、性自認や性表現に関する理由による棄権は、それ自体が差別を構成し、ネバダ州憲法に違反する可能性がある」というのだ。そんな馬鹿な!
しかしながら大学側はこのことによって選手たちが罰せられるようなことはないとも述べた。
ああ、そうですか、それは寛容ですね!なんで男子選手と対抗したくないという女子選手たちの行動が「差別」だの「憲法違反」だのになるのだ。
なんにせよ、ネバダ大学は必要な選手の数を集めることができなかったため(ほとんどが出場拒否したので)棄権を余儀なくされた。
これでサンホセ大学との対抗を拒否したのは、ボイズステート、ワイオミング、ユタステート、サザンユタ大学に続いてネバダ大学が五つ目である。
十数人の女子選手たちがNCAAはトランスジェンダー選手の女子競技参加を容認したことは性別による差別を禁止する法律を故意に犯しているとして訴えている。その中にはフレミングのチームメートも含まれている。
身長186cmのフレミングはサンホセ大学で2シーズンを過ごした。マウンテンウエストコンフェレンスでは現在のランクは四位である。
ブレア・フレミングをめぐるこれらの女子選手たちの行動をみていてわかることは、最終的な拒否権を持っているのは当事者の女子選手たちなのだということだ。もし彼女たちが組織の権力を恐れずに団結してトランスジェンダー選手との対戦を拒否すれば、大学側もトーナメント運営側も彼女たちを強制することはできない。そうすれば女子競技への男子参加など明日にでも終わるのだ。
女子スポーツを冒涜する行為に断固立ち向かった女子選手たちの勇気に敬意を表したい。