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ニューヨークタイムスがトランスジェンダー活動家はやりすぎたのではないかという記事を報道、JKRが激怒

トランプ大統領の勝利の大きな要因にアメリカ市民によるトランスジェンダリズム離れが挙げられているが、トランスジェンダー活動家(TRA)の間ではTRAの攻撃的なやり方によって、かえってトランスジェンダリズム支持が減っていると反省する動きがあるらしい。

Advocates for Transgender Equality (トランスジェンダー公平性の提唱者の意)というトランス団体の局長であるロドリゴ・ヘングレティネン(Rodrigo Heng-Lehtinen)氏は「私たちの味方ではないからと言って悪者扱いをすべきではありません。誰もそんなチームには入りたがりません。」とニューヨークタイムスに語った。

トランプ大統領の再選を考えて、TRA達は作戦を考え直す時が来たと考えているらしい。TRAの上層部ではジェンダーに関する言葉使いを取り締まったり、性別を間違えたるのは暴力だと言ってみたり、代名詞を強制したりといったやり方が人々から敬遠されているのではないかと気が付いたようだ。

ヘングレティネン氏は懸念を示す人たちのことは敵ではなく将来の味方として扱うべきだと語る。「誰も馬鹿にされたり見下されたりしたくありませんからね。」

民主党のセス・モールトン(Seth Moulton)下院議員も活動家のやり方にはうんざりしていると表明している。モールトン議員はトランス自認男子は女子スポーツで有利ではないかと言っただけで自分のオフィスの前でTRAの抗議者たちに嫌がらせをされてからTRAには失望したようだ。「我々は共和党を変人だと言っておきながら、我々は人々のイーメイルの署名の前に代名詞をつけている」とモールトンはニューヨークタイムスに話した。

しかし過激派は未だ納得していない。ACLU(American Civil Liberties Union)の報道作戦担当のジリアン・ブランステター(Gillian Branstetter)は彼女らのような活動家は重要だと語る。

私たちが直面しているのは根本的な不公正であり、それは妥協や開かれた議論に関心のある人たちから出てくるものではありません。(略)トランスジェンダーの存在そのものに脅威を感じている人たちです。さらに重要なのは、私たちを生贄の羊にしようとしていることです。

ジリアン・ブランステター

運動家内部での過激派と穏健派では過激派が絶対に勝つ。何しろ過激派は妥協と言う言葉を知らないから。だからちょっとでもLGBTQ+をたしなめるようなことを言う人は、例え99.9%まで意見が合っていようとも、どれだけ長年この活動のために貢献してきた人でも容赦なく攻撃する。そんな過激派に穏健派たちは嫌気がさして去っていくのだ。だからTRAはただひたすらに過激になり、いずれ自滅するだろう。

ニューヨークタイムスの記事にJKRが激怒

今朝XでJ.K.ローリング女史が元のNYTのオピニオン記事に非常な怒りをぶつけている。JKR女史は記事を「歴史の書き換え」と呼び、「『たしかに、トランス活動家たちは少しやり過ぎたこともあったかもしれない』という表現は、率直に言って侮辱的だ」と付け加えた。先ずはNYTのジェレミー・W・ピータースのコラムより

トランスジェンダー活動家の逆鱗に触れることは、しばしば彼らの辛辣な批判に耐えることである。(略)J.K.ローリングが、セックスと生物学的な関係を否定することは「深く女性差別的で時代に逆行している」と発言したとき、著名なLGBTQ団体は彼女を 「真のフェミニズム 」を裏切っていると非難した。怒った批評家たちは、彼女の本を燃やす動画を投稿した。

ジェレミー・W・ピータース

この記事に答えてJKR女史は、「歴史の書き換えがはじまっている」と語る。

ジェンダーイデオロギーの反対はは単に「辛辣な批判に耐える」なんてものじゃない。私は単に「真のフェミニズム」を裏切っていると言われたり本を焼いたビデオを送り付けられただけではない。
私は何千という殺人や強姦や暴行の脅迫状を受け取っている。あるトランス女性は、私の家族の住所を爆弾製造の手引きとともに投稿した。私の長女は、著名なトランス活動家に狙われ、その活動家は彼女の身元を晒そうとしたが、結局間違った若い女性の住所を晒してしまった。その結果、私と私の家族に何が起こったかについて、2万字のエッセイを書くことが出来る。それでも私たちが耐えてきたことは他の人たちが受けた害に比べたら何でもない。
暴力の脅し、仲間はずれ、罪の意識に頼る運動に立ち向かうことで、私たち全員が中傷され、名誉を傷つけられた。トランス活動家から身体的暴行を受けた者もいる。女性政治家は、警察の勧めで身辺警護を雇うことを余儀なくされた。英国有数の内分泌学者であるヒラリー・キャス博士が、身の安全のために公共交通機関を利用しないよう勧告されたというニュースは、この狂気の暴走を放置してきたすべての人々を辱めるものだ。 
(中略)
政治情勢が変化した今、自分たちの供給で高揚していた一部の人々は、とんでもない二日酔いで目覚めつつある。女性だけのレイプセンターを望む左翼フェミニストたちを「ナチス」と呼ぶことが、それほど賢明な戦略だったのかどうか、彼らは考え始めている。男の子が娘からスポーツの機会を奪うなと主張する親たちの言い分にも、一理あるかもしれない。「私は女です」と言う男を、12歳の少女たちと一緒に更衣室に入れることは、結局のところ、マイナス面があるのではないか?
過去10年間に実際に起こったことを、口先だけで誤魔化すことは予測できるが、それは許されない。信者でない人たちの粛清を見て見ぬふりをしてきた人たち、あるいは喝采を送り、それを後押ししてきた人たちが、声を上げることの真の代償が何であったかをむしろ最小限に抑えようとしていることを私は疑わないが、『そうかもしれない、トランス活動家たちは時に少し行き過ぎたことをしたのかもしれない』という捉え方は、率直に言って侮辱的だ。
(後略)

J.K.ローリング

これまで活動家たちがやってきたことを批判もせず、それどころか一緒になって応援してきた人間が、潮目が変わったからといって自分だけは冷静だったみたいな言い方をするのはずるい。JKR女史をはじめ他のフェミニストや市井の女性たちが声をあげるたびに職を失い暴行を受け命の脅迫をされたのに活動家と一緒になって彼女たちをトランスフォーブだと言っていたメディアの責任は重い。

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