結婚したまま性別変更判決、もう特例法なんて廃止すれば?
あ~あ、ついに特例法から非婚要件まで取り除かれる日が来てしまった。
トランスジェンダーの夫婦、結婚したまま性別変更 家裁が異例の判断
なんだこりゃ。結局夫婦ともお互いに性転換をして戸籍性別を異性に変更したいってこと?この二人結婚したのは2023年。もし戸籍変更する予定があったのなら、お互いに戸籍変更が終ってから異性同士で結婚したらよかったじゃないか。なんでわざわざ男女で結婚してから戸籍を変えようとしたわけ?わけわかんな~い!といいたいところだが、これは絶対にわざとだろう。
戸籍変更の条件を満たすためには色々と準備が必要であり、それは昨日今日決めたからといってすぐに出来ることではない。ということはこの二人は結婚前から戸籍変更の用意をしていたことになる。だったら何故わざわざ非婚要件にひっかかるような障害を自ら作る必要があったのだ?それはもちろん訴訟を起こすことが目的だったからだ。彼らは多分じぶんらの申し入れが通るだろうと予測していた。何故かといえば非婚要件は日本では同性結婚を認めていないからというのが理由なので、結婚してる二人が同時に性別をかえれば同性婚にはならないからだ。事実家裁は「2人の場合、同時に性別変更の審判をすれば、同性婚の状態が生じる可能性はなく、非婚要件を欠いていても、変更を認めるのが相当と結論づけ」ている。しかし問題なのはこれで既婚者でも性別は変えられるという前例を作ってしまったことだ。
私は戸籍変更に非婚要件があるのは、同性結婚を避けるためということだけでなく、結婚相手に対する配慮でもあると思っている。同性結婚を認めているイギリスでは以前は公式に性別を変更するGRCという証明書を取得するためには配偶者の同意を必要とするという項目があった。今は変わったかもしれないが、これは明らかに男と結婚したと思っていたのに、夫が突然女性だと言い出したら妻は困るからである。
この間も書いた通り、突然夫が女性だと言い出して地獄に落とされるトランス未亡人は結構いる。戸籍の性別を変えるということは周り中の人に影響を及ぼすからこそ、特例法には色々と要件が課されていたのだ。
しかしこれによって残される要件は年齢のみ。これは幼児のトランスが進めば絶対に挑戦される要件だ。中学生くらいから思春期ブロッカーを使って異性っぽくなっているから学校でトランスしやすいように戸籍も変更できるべきだと言い出す自称トランスの親などというのが絶対に出てくる。すでに出ていないのが不思議なくらいだ。
それで特例法のすべての要件が廃止されるのなら、性別は変えられるという法律そのものも廃止すべきである。なぜなら変更できる要件が何もないなら戸籍の性別はまるで意味のないものになってしまうからだ。
はっきり言って戸籍の性別なんて普段そんなに必要なことがあるのだろうか?就職の際に容貌と戸籍がたとえ違っていたとしても、それは健康診断の時くらいしか関係ないはず。それに実際の性別は健康診断の際には大事な情報なのでかえって戸籍が異性になっている方が問題があるはずだ。
この際だから、人間の性別は変えられるという間違った概念は捨てるべきである。