問題のツイートから5年、口紅をつけた男性を警戒するようになってしまった、と嘆くJKローリング女史
J.K.ローリング女史がトランスジェンダー問題の渦中に巻き込まれるきっかけとなった下記のツイートからちょうど5年が経つ。
先日19日に、ローリング女史は自分のXで、女装をし口紅を塗っている男性を昔とは同じ気持ちで見ることが出来なくなってしまったという内容のポストをしていた。
JKRはジェンダー理論に批判的なひとたち(GC)は一枚岩ではないと言う。GCには右翼でも左翼でも政党を超えて「性別は真実だ"sex is real"」だという点以外では全く共通点のない人たちもいる、「これは祝福でもあり呪いでもある」とローリング女史。
一方で、自分たちの権利に対する大規模な攻撃に反撃するために協力してきた異なる政党の女性たちの間に、真の永続的な連帯が築かれたという良い面もあるが、その一方で、左翼フェミニストたちが「ドレスを着て口紅をつけるのは女性だけだ」というトランスジェンダー活動家(TRA)と同じくらい硬化したジェンダー表現しか認めない人たちと一緒くたにされてしまったという良くない面もある。
JKR女史は左翼リベラルフェミニストなので、GCの中にはゴリゴリの右翼保守も混じっているということが気に入らないのだろう。2年くらい前にデイリーワイヤーのマット・ウォルシが「女とは何ぞや」というGCテーマのドキュメンタリー映画を作った時、JKRは映画そのもののメッセージは評価したとはいうものの、右翼宗教保守のウォルシのことを女性蔑視をしている男性と決めつけ共闘することを拒んだ歴史がある。
だがそんなJKRですらも、最近では女装して口紅をつけた男を見ると、恐怖を覚え警戒してしまうという。10年前だったらほとんどの女性は化粧品売り場に口紅をつけた男性店員がいたとしても、彼に助けを求めることに何の躊躇もなかっただろう。だが今や多くの女性が「口紅をつけた男性から多くの攻撃や直接的な脅迫を受ける側となり、以前はまったく無関心であったのに、条件反射的な反応や本能的な警戒心を身につけてしまった」と女史は言う。
5年前は「皆、好きな服をまとえばいい」と言っていたローリング女史ですら、今やピンクの髪をした男性を怖いと思うようになってしまったのは、これまでの女装した男たちによる女性たちへの執拗なまでの暴力や脅迫が原因だ。
格いう私も、10年くらい前までは腐女子を気取っていた。BLの漫画を読んだりラジオ番組をよく聞いていたし、ドラアグショーは日本でもアメリカでも行ったことがあるし、ゲイ男性に連れられてゲイバーに行ったこともある。LGBたちとも個人的な付き合いがあった。今でも私の数少ない親友の一人はゲイ男性である(女装はしてない)。だから私はJKRが想像するような男女の性表現に凝り固まった考えを持っている右翼保守ではない。だがそんな私でも、今は女装男性に対して昔抱いていたような親近感を持つことが出来ない。これは女装男性の根底には少なからぬ女性蔑視があるからで、時としてそれは憎悪と言えるものでもあることを私は知ってしまったからだ。そしてそれは彼らの性愛対象が女性でも男性でも同じである。これは本人が気付いているいないにかかわらず、彼らの女装は自分の性嗜好の表現であると同時に女性を威嚇するための武器でもあるのだ。
だから私はここ数年、女装した男の方が普通の恰好をしている男性よりも女性にとってはずっと驚異的な存在だと思うようになった。今ではBL関係の漫画も映画も観たいと思わないし、ユーチューブでおねえタレントがお薦めで出てきても観ない。ゲイ男性には恨みはないが、LGBT関係のものは一切観たくないと思うようになった。
これはちょっと考えれば自然な結論だ。女装男性たちは常に自分の正体を隠して変装しているのだ。彼らの存在そのものが嘘なのであり詐欺なのだ。そんな人たちを信用できないのは当然の話である。