米下院、男子の女子スポーツ参加を禁止する法案を可決
トランプ大統領は選挙運動中の公約として「女性のスポーツから男性を締め出す」と言っていたので、この法案が上院で通ればトランプが署名することは間違いない。トランスジェンダーに関する数々の問題がトランプ勝利を導いた一つの要因だったことは間違いないので、民主党はやたらに反対せず、さっさと通してしまうべきだと思う。
穏健派MtFのブリアナ・ウーもこの問題で民主党は党を分断させるべきではないと言っている。MtFの女子競技参加は民主党支持の有権者からも全く支持されていないことだからだ。
民主党側からはこの法案は「差別を助長」するとの懸念が表明されている。特に「トランス女性が女性スポーツに参加するケースは極めてまれだ」と指摘する人もいる。
この女子競技に参加するトランス自認男性が「極めて稀」という言い方は非常に不誠実であり卑怯だ。だいたいトランスジェンダー活動家(TRA)はトランスジェンダーの数は意外と多いとか、あなたの周りにも結構いるかもしれないとかさんざん言っておきながら、いざトランスは区別しようという話になると数が少ないから影響がないなどと言い出すのだ。
しかし私から言わせてもらうなら、そんな極めて稀なケースのために女子競技の参加資格に生得的男子を加える必要はない。そんなに稀な存在なら、トランスジェンダー全体からすれば極一部の人しか影響ないはず。
それにTRAは無視しているが、女子自認男子が女子競技に参加できるということは、単に競技そのものが女子にとって不公平であるという問題だけでは済まされない。リア・ウイル・トーマスの件でもあきらかなように、女子を自認しているというだけで男性器を持った男子が女子と一緒の更衣室を使うことも意味する。サンホセ大学のバレーボール選手ブレア・フレミングも、大学の遠征試合の時に他の女子チームメンバーと同室で寝泊まりをしている。また、12~3歳を対象にしている運動競技で30過ぎのおっさんが女子競技に参加し少女たちとシャワー室を共有するなどということがすでにイギリスやカナダでは起きているのだ。
左翼リベラルの間では、なにかとトランプは女性の敵だという話をするが、トランスジェンダリズムによる女性の人権迫害と真っ向から戦っているのがトランプさんであり、それを何かにつけて邪魔しているのが民主党である。ジェンダー思想に批判的なリベラルはそのへんをしっかり考えた方がいい。