アメリカではトランス自認男子の女子競技参加はそろそろ終わりを告げそう
先日ドナルド・トランプはタウンホールミーティングでトランス自認男子の女子競技参加について有権者から質問を受けた。その質問の前に司会者が「トランス自認の男子が女子競技に参加するのに反対の人」と言ったらそこに居たすべての人が手を挙げた。そして孫が9人いると言う女性は孫娘たちはスポーツをするので男子が女子競技に参加することに不安を持っているという話をした。それでトランプさんはこの件についてどう思うかという質問だった。
トランプさんは躊躇なく「全面的に禁止にする」と答えた。そしたら会場からは拍手が沸いた。トランプさんのタウンホールだから集まった人たちはトランプさんファンがほとんどだろうが、この問題は共和党や民主党は関係ないはず。これは女子スポーツの尊厳の問題だ。
実はトランスジェンダリズムに好意的な姿勢を見せていた民主党も、最近はこの話を避けている。カマラ・ハリスは四年前に民主党候補の予選に出馬した際には、刑務所の囚人が性移行する手術費を国が税金んで払うべきなどと言っていたのに、今回フォックスニュースのインタビューでその話を持ち出されると、以前のように積極的に支持するという姿勢をみせず、「法に従います」と消極的に言って話題を変えようとした。あたかもその話題から逃げているようだった。
日和見主義のカマラ・ハリスがトランスジェンダリズムの話題を避けるというのは非常に興味深い。やはり多くのアメリカ人がそろそろこの話題には嫌気がさしているという意味ではないだろうか。
トランスアライ女性による残念な行動
この間も書いたように、最近では男子の女子競技参加を巡って大学のバレーボールトーナメントで試合を棄権する女子チームが続出している。しばらく前なら女子たちが泣き寝入りをしていたところだが、最近は声を上げる女子選手たちが増えている。これは女子だけの問題ではないが、女子スポーツは女子が守らずして誰が守るのか。私はこの若い女性達に声援を送りたい。
ところでノートでトランスアライの女性がトランス女性とスポーツ「ゲームフェイス」という記事を書いているのを見つけた。この人は明らかにトランスジェンダーに同情的な立場に居る人だが、それでも「ずっと身体的に男性のアスリートが女性のアスリートと対等に戦うことはフェアかどうか」と考えて「トランス女性」が女子競技に参加することは公平なのかどうか調べようと言う姿勢を見せている。
それで彼女はトランスジェンダーに関する映画を見たそうなのだが、それがファロン・フォックスともう一人のバスケ選手に関する映画だった。ファロン・フォックスといえばご存じのように元MMAの選手で女性自認の男性だ。彼と対抗した女子選手の頭蓋骨にひびが入り、その選手が「あんなに強く殴られたことはなかった」と語っていたのはまだ記憶に新しい。しかしこの記事の著者の書き方からして、この映画ではその事実は語られなかったようだ。
せっかく男子が女子競技に参加するのはひっかかると思ったのに、「トランス女性」の女子競技参加に反対する人たちは感情論だけで科学的な調査をしないと決めつけ、それに対して「『同じカテゴリーで戦うためのルールを作る』動きをしている側は、本当にフェアでないのか、運動能力を調査して、分析して、その数値を上げている。」と信じてしまっているのが残念だ。
彼女自身、「トランスジェンダー女性」が「どの面は身体的に優れて、どの面は劣るのかということになると、たぶん調査の数値が圧倒的に少ない。だから本当にフェアなスポーツのルールを設定するには、まだまだ時間がかかるだろう。」と言っているにもかかわらず、その不十分な調査をもとにすでに男子が女子競技に参加してしまっていることの不公平さに気付いていない。それで私はコメント欄にちょっと意見を書いたが、そのやり取りは下記の通り。
男子の女子競技参加がフェアかどうかという話をしているのに「論点がズレていきますね」とはどういう意味だろう?女子競技に男子が参加することの危険性こそ論点だと思うが?
実際彼女が観た映画の主人公が相手の頭蓋骨を骨折させたと言う事実を映画では明らかに隠しておきながら、充分な調査をしたと言い張ることこそ不誠実ではないか?それに私の書き方のどこが攻撃的なのだろう?このくらいで攻撃的だと思うならトランス活動家たちがジェンダークリティカルの人たちにどんなことを言ってるか是非読んでもらいたいものだ。
トランスアライたちはこうやって別の意見に耳を閉ざしてしまうから進歩がない。だがこの人が私の言ってることを聞きたくないのは、もしかして私の言ってることにも一理あるのではと思うのが怖いからだろう。そんなことをしたら良いアライではいられなくなってしまうから。でも私はこの人には希望があると思う。すでに「トランス女性の女子競技参加はフェアなのだろうか?」と疑問を持って自分で検索をし始めているのだから。私のような人間のいうことは聞けなくても、他のもっと説得力のある人の話を聞いて欲しい。ライリー・ゲインズやマティーナ・ナブラチロワのような女性アスリートたちの声にもっと耳を傾けてほしい。この人なら出来ると思う。