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発明でひと儲け!ちょっとしたアイデアを商品化する手順
(1)ちょっとしたアイデアで誰でも発明家!
発明と聞くと、あなたはどんなイメージが浮かびますか?
それは、学者や研究者といった、ごく限られた人たちが関わる世界の話だと思っている人も多い筈です。
しかし発明品というのは、ちょっとした思い付きや、ひらめきなどで生まれたソフトアイデアが多いのです。
ですから、発明には難しい知識や学問などは、必ずしも必要がないという事になります。
実際に店頭で売られているアイデアグッズを見てもらえば分かりますが、その大半が誰でも思いつくような発明品ばかりです。
そうした商品を大きく分けてみると、こんな感じになります。
・従来の商品を組み合わせて使いやすくしたもの。
・従来の商品に、ちょっとしたアイデアを加えて便利にしたもの。
・従来の商品のデザインを変えて、見た目を良くしたもの。
・商品に面白い名前をつけたもの。
・新素材を上手く利用したアイデア商品。
この様に、発明というのは何もかもが一から生まれたものとは限りません。
大抵が、前からある商品に新しいソフトアイデアを加えたものばかりです。
しかも、ソフトアイデアが加わる事によって、商品の売れ行きは大きく変わってきます。
こうした、ちょっとした発明なら、あなたにも何か出来そうな気がしませんか?
ただし、いくら素晴らしいアイデアが思い浮かんだとしても、それを商品化する方法を知らなければ、一銭のお金にもなりません。
もし、あなたのアイデアを商品化する事ができれば、あなたはその商品が売れる毎に、商品価格の数%に当たるロイヤリティ収入を得る事が出来るのです。
(2)商品化されたアイデアの具体例
では実際に、ちょっとしたアイデアが商品化された具体例をご紹介しておきましょう。
商品は古いですが、どれも発明の世界ではよく知られており、参考になりやすいものばかりです。
商品化例①:「六角形の消しゴム付き鉛筆」
鉛筆は元々は丸い形をしていましたが、机の上で転がりにくい六角形の鉛筆が生まれ、更に尾部に消しゴムを付ける事によって非常に便利になりました。
こうした手軽な発明なら、思い付きのアイデア一つで誰でも商品化する事が可能です。
商品化例②:「ハート型のバケツ」
あなたの家にも一つくらいはバケツがあると思いますが、バケツは丸い形という先入観がありませんか?
ところが、丸い形をハート型に変えて商品化しただけで、たちまち飛ぶように売れたという話があります。
つまりどんな商品でも、外観のデザインにちょっとしたアイデアを加えるだけで、良く売れる発明品に変わってしまう事がある訳です。
商品化例③:「タフマン」
商品はネーミング一つで売れ行きが大きく変わってきます。
ちなみに、ネーミングは次の五大原則を満たせばヒット商品になる可能性が高くなります。
・見やすい
・聞きやすい
・書きやすい
・言いやすい
・覚えやすい
例えば健康飲料の「タフマン」はこの五大原則を満たしており、やはり大ヒット商品になっています。
商品化例④:「腕時計のマジックテープ式ベルト」
マジックテープは様々な用途に使われている素材ですが、中には社外の一般アイデアが採用されているものもあります。
例えば、腕時計のベルトに使用されているのは、その良い例です。
つまり、既にある素材の新しい用途のアイデアが、ちょっとした発明品を生む事もある訳です。
商品化例⑤:「洗濯機の糸クズ取り」
あなたは、昔から売られている洗濯機の糸クズ取りをご存知でしょうか?
空気袋の下に網袋が設けられた、アイデアとしては非常にシンプルな、あの有名商品です。
この超ロングセラー商品は、実は主婦のアイデアで商品化されたものなのです。
噂によると、この発明者は何と3億円近いロイヤリティ収入を手にしているそうな...
商品化例⑥:「オセロゲーム」
オセロゲームは店頭から消える事のない人気商品です。
このアイデアが某玩具メーカーに採用されて商品化された後、発明者は2億円以上のロイヤリティ収入を手にしているとの噂も...
このように、発明品がヒットすれば、ロイヤリティ収入も半端ではありません。
その他にも、ヒットした商品化例には、こんなものがあります。
・お弁当作りに欠かせない「ウインナーカット」は、2年間で100万個が売れる。
・魚が釣れた時の合図になる「釣り鈴」は、初年度に4700万円のロイヤリティ収入が発生。
・「ゴキブリホイホイ」の発明者は、年間で7000万円のロイヤリティ収入をゲット。
更に、素人のアイデアが商品化された例について知りたい方はコチラをご覧ください。
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(3)商品化された発明品のアイデアを何で守る?
さて、あなたのアイデアが何らかの形で商品化された場合、それを他の誰かが模倣して商品化するのを防ぐための対策が必要です。
発明の世界では先願主義というルールがあります。
これは、あなたが商品化したいアイデアについて予め特許庁に届け出をしておく事で、そのアイデアが盗まれるのを防ぐ事が出来るというものです。
ただし、そのアイデアは今までに誰も届け出をしていないという事が前提になります。
つまり、あなたのアイデアが最新のものでなければ、届けを出してもそれはあなたの権利にはならないという事です。
こうした届け出は、その内容によって大きく次の4つに分けられます。
「特許」
まず、何かの物品や方法を発明した場合は「特許出願」を行います。
特許で守られるのは以下の発明です。
・産業上利用できる発明
・自然法則を利用した技術的思想の創作のうちで高度なもの
・アイデアに新規性と進歩性がある
「実用新案」
2つ目は「実用新案」です。
これは特許とほぼ同じですが、対象は物品に限られます。
また、内容的には発明でなく考案という事になりますから、特許のようにアイデアが高度である必要はありません。
「意匠」
3つ目は「意匠」です。
意匠で守られるアイデアは以下の通りです。
・物品の形、色、模様などのデザイン
・視覚を通じて美感を起こさせるもの
・工業上利用できる
・新規性と創作性がある
「商標」
4つ目は「商標」です。
これは商品やサービスに付ける名前やマークです。
内容的には文字、記号、立体的形状を使って、視覚を通じて表現されるものです。
「著作権」
更に特許とは別にもう一つ、「著作権」というのがあります。
定義としては「思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術、音楽の範囲に属するもの」の権利を守ります。
この権利は特許のようにアイデアの届け出がある訳ではなく、「著作物」が生まれた時点で発生します。
(4)アイデアを商品化するための売り込み方
では、あなたが何か面白いアイデアを思い付いたとしましょう。
その場合は、まず類似の商品が出回っていないか、あるいは同じアイデアの出願の届け出の有無を調べてみる必要があります。
届け出の有無については、コチラをご参照ください。
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もし、まだ届け出がされておらず、世の中に出回っていないのなら、あなたのアイデアが採用されて商品化される可能性があります。
そこで必要なのがアイデアの売り込みです。
その場合は、関連商品を扱っている企業を調べ、とにかく企画書を出来るだけたくさんの企業に送ってみる事です。
企画書はイラストや写真なども交えながら、あなたのアイデアを分かりやすく伝える必要があります。
そして発明品の試作品を作り、それを企画書と一緒に送るのがベストです。
たとえ素人のアイデアであったとしても、そこにキラリと光る何かがあれば必ず担当者の目に留まるものです。
そして、もし興味を抱いてくれた企業が見つかれば、後は契約から商品化に至るまで、担当者にお任せするという姿勢で臨めば良いと思います。
特に、ロイヤリティについて欲を出してしまうと、商品化自体が見送りになってしまう可能性があります。
(4)発明、アイデアをコンクールに応募
また、あなたの発明やアイデアを商品化する場合、コンクールに応募してみるという方法もあります。
コンクールのテーマによっては、あなたの発明品にピッタリな場合もあるでしょう。
そこで何かの賞を頂けたとすれば、その場でスポンサーが付いて商品化が決定なんていう事も...
発明コンクールの資料請求ならコチラから行えます。
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こうしたコンクールの大きなメリットは、まず企業のニーズにターゲットが絞れる点です。
つまり、あなたのアイデアが企業の目に留まりやすくなるという事です。
そしてもう一つは、アイデアが認められると商品化までがスムーズであるという点です。
ぜひ、あなたのちょっとしたアイデアを売り込めるコンクールを見つけてみて下さい。