雪の中でサッカーした子は野球がうまい?~”雪スイッチ”を活かした選手育成
2月に入り、例年通り寒さが増す日々が続いておりますが、雪が積もっている地域の皆さん、雪かきや滑る地面をふんばりながら歩くなど、大変な時期をお過ごしだと思いますが、雪国に1日でも早く春が訪れることを願うばかりです。
ちなみに、皆さんは雪が降る中でスポーツやったことありますか?
雪の上で走ったことはありますか?
本当にきついですよね、雪がない地面の数倍、辛いっすよね。
私は実は雪国の野球部員として、冬は雪の中でトレーニングしてきた経験がありますが、いま振り返っただけでも、再び雪の中での特訓は勘弁願いたい思いでいっぱいです、とにかくつらかった!
もちろん、冬の期間中は野球はやらずに、雪の中でもできるサッカーやラグビーを取り入れた練習を続けていましたが、この練習だったら再びやりたい!
雪の中でのスライディング、タックルされて倒れても雪の中だから痛くもない!
でもさすがに雪の中でのトレーニング、もうね、雪の中で「もがく」しかないんです。
もがいて、もがき続けて、氷点下にも負けずにもがくんです。
青森山田高校サッカー部の強さの秘密
サッカーのお話ですが、全国高校サッカー選手権でも優勝経験がある青森山田高の強さの秘密は、腰まで雪に埋まるグランドで行う“伝統の雪中サッカー”にあるそうです。
とにかくすごいんです、山田イレブン達のお尻周りの筋肉の異常なまでの発達ぶりは。
でも、青森山田イレブンの強さの秘密は雪の中のトレーニングだけでないと私は思っております。
『雪の中の試練』を乗り越えた子供たちは足腰の強さだけを獲得できたわけではないと思っております。
きっと彼らも感じているのではないでしょうか、当時の私も感じました、『雪の中の試練その先』があることを。
雪解けの後に待っているあの喜びを体験できるからなんです。
雪国の高校球児もきっと感じているのではないでしょうか。
大好きなことができる感謝の気持ちが大きくなるって、子供の育成にはとっても大事です。
1年中、野球やるって本当に良いことなのか自問してみた
雪があまり降らない地域では、ほぼ1年中、野球ができます。
たとえ、寒波が来ても、子供たちの手が凍えてしまっているときでも、野球はできます。
1月や2月に野球のボールをグラブで捕ってみるとわかりますが、「パチッン!」と痛さを感じますが、それでも我慢すれば野球はできます。
周りの大人たちも知っています、寒い中での野球には無理があると。
それでも、冬の中でも大会は開催されています。
もちろん、寒さの中では練習するよりも試合していたほうが子供たちにとっては”いくらか楽しさ”を感じていることでしょう・・・・でも試合をするだけでも子供たちは実は大変な思いをしています。
いかがでしょう、子供たちには寒い中での野球は負担がかかっていると思いませんか。
そこで、寒い中で野球をやるチームに提案ですが、
冬の練習内容に「サッカー」を取り入れてみませんか。
10年間パパコーチやっていて感じたことがあります、「サッカーできる子は野球もうまい」。
きっと、サッカー練習では野球に必要なフィジカルを鍛えてくれるからなんでしょうね。
”雪スイッチ”を活かした選手育成
春が訪れたとき、雪国の子たちが感じる「野球ができる感謝の思い」、
この気持ちを雪が降らないで1年中、野球ができる子たちにも味わせてあげたいです。
この喜びを体験することによって、練習や試合においても常に全力120%の力を発揮してやろうという“スイッチ”が自分にあることに気づくのではないかと思っております。
雪を使ったトレーニングで”フィジカルスイッチ”を入れて、
雪が解けるまでやりたい野球を我慢したその向こうには、
野球ができる感謝の気持ちが大きくなる春には、
子供たちの”やる気スイッチ”がバンバン入ってくれることでしょう。
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