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アフターコロナ③”道徳野球”で長時間練習しなくても野球はうまくなる

今回で3日連続でアフターコロナについて記事にしておりますが、前回では「コロナ禍後、野球はどう変わった?」について考察した際に、コロナ渦後、変えて欲しいことがあったことをボソッとしましたが、それは・・・

道徳的におかしいことは変えていかなければならない

そこで、道徳的にもおかしい野球の考え方があります、それは・・・

「野球は長時間練習しないとうまくならない」
「野球はみんなと一緒に練習しないといけない」

まずは野球界はこの考え方を”いますぐ”変えるべきだと思います。


道徳的に良いことをしていく


コロナ渦を経て私の意識に影響を与えたことがあります、

”今までにない見方をする”

それは、哲学者マルクス・ガブリエルが教えてくれました。

コロナ危機によって、今までアタリマエと思っていたことが実はアリエナイことでもあった。

今までの見方を変えて物事を”道徳的に捉える”ことによって、

私たちは色々な視点から現実を見ることができるようになったと思います。

コロナパンデミックという危機が訪れたことによって、人間社会の危機がより具体的に見えてきたのではないでしょうか。

コロナ過は思わぬ副産物を私たちにもたらしてくれた証拠ですね。

つまり、コロナ過によって「私たちがこれから何をなすべきなのか?」、それがより可視化されたということです。

「それは良いことなのか?悪いことなのか?」

それを決断するときに必要なこととは何か?

コロナ過を経て明確になりました、それは・・・

”道徳的に良いことをしていく”


”雨が降ると喜ぶ子供たち”現象が蔓延する日本

WBCで日本が優勝したからといって、「日本の野球育成術は間違っていなかった!」とは言えますか?

日本の野球が強いから、野球に力を入れようとする国に『日本の野球育成術』をそのまま輸出したら、「きっとこの指導方法は輸入先の国では”反発”されるだろうな」と、皆さんも思うこともあるのではないでしょうか。

「その育成法、そのまま輸出したらダメなんじゃないの?」と思われるものの代表的なものとして”野球は長時間練習しないとうまくならない”という考え方があるのだと思います。


いや、日本の子供たちも既にこの考え方に”心の中でレッドカード”を大人に出しているはずです。それがわかる現象のひとつ・・・

雨が降ると喜ぶ子供たち

普通に考えたら「雨が降ると野球ができなくなるから悲しむはずだよね?」と思うことでしょう。

その前提として”野球が大好きだから悲しむ”のでは?と思うことでしょうが、日本の子供たちは長時間練習によっていつからか”実は野球は大好きではないんだ、出来たら日曜日は遊びたいな”と思う子供たちになってしまった、私にはそうみえます。

だからこそ、雨が降って野球が中止になると子供たちは「悲しむ」よりも「喜ぶ」ほうが多いのでしょう。

学童野球をやっている小学生、少年野球をやっている中学生、彼らは土日祝日、全ての時間を野球に捧げます。

高校球児である高校生も強豪校となれば、平日午後も野球に捧げます。

いまの時代、面白いことや、やってみたいことが多種多様とある中、やりたいことを我慢して野球をやり続ける子供が多い日本において、「雨が降ると喜ぶ子供たち」を生み出していることを、日本の指導者は気づいているのでしょうか?


それは道徳的に良いことなのかを自問自答する

日本の野球を支えている小学校、中学校、高校、大学の学生野球において、長時間練習がアタリマエのように行われているのですが、

これは果たして道徳的に正しいことなのでしょうか?

学生時代という貴重な時間を全て野球に費やすことは、”今まで”はそんなに問題として表面化せずにやり通せたかもしれませんが、

これからの時代に生きていく若者たちのことを考えると、本当に正しいことなのでしょうか。

VUCK(ブーカ)という予測不可能な時代に突入したいま、

いまの子供たちが大人になる20年後にはシンギュラリティが起きると言われているこの時代において、

教育者でもある野球の指導者の方々は、「学生時代と言う貴重な時間は全て野球に捧げて、長時間練習をしていなさい」と自信を持って子供たちに言えるのでしょうか?

あなたがもし野球の指導者ならば、”よし!これからは道徳的に良いことをしていく”という、決断のときを迎えたことに、早く気づくべきなのではないでしょうか。


”道徳野球”という考え方

「道徳的に正しいことをしよう、よしっ、長時間練習を改めよう、でも、そうすると、野球の上達は見込めないな・・・」

そんな風に思う指導者も多いことでしょうが、でも、コロナ渦のことを思い出して欲しいです。

コロナ過、みんなと一緒に野球ができなくなったけど、決して子供たちは野球を諦めていなかったからこそ、社会全体で子供たちを応援していたことを。

そのひとつとして、自宅で自主練ができるように野球選手を始め、様々な方々が『トレーニング動画』を配信してくれましたよね。

自分たちのノウハウを伝えることで、野球に困っている子供たちを助けてあげたいと、道徳的に良いことを積極的に行っていこうという風潮が広がった時代、それがコロナパンデミックが猛威に襲われていた時に行われていたことでした。

その結果、ある”革命”が起こったことを覚えていますでしょうか?

この革命の元となったのが”道徳野球”という考え方でした。

道徳的に正しいことをやっていこう、道徳的に悪いことならば積極的に変えていこう、これが”道徳野球”です。

この”道徳野球”の考え方によってある”革命”がコロナ渦の野球界に起こったのです。

たとえコロナ渦だとしても「長時間練習しなくても野球がうまくなる」という野球界にとってはまさに”革命”が起こる寸前まで来ていたことを、皆さんも思い出して欲しいです。

その革命とは、『オープン・シェア革命』です!


コロナ渦のときに私が書いた野球ノートにオープン・シェア革命について記載がありましたので、そちらをご紹介したいと思います。

それでは『私の野球ノートを振り返りボソッと』です。
※私の野球ノートに書いてあった内容をそのまま記載いたしました。


道徳野球の代表格『オープン・シェア革命』


コロナ禍前まではみんなと一緒にグランドで練習しないと野球は上達しないと考えていましたが、

今ではグランドに集まらなくたって、たとえ部屋にいても野球はうまくなるんだ!ということが分かりました。

コロナ禍だろうとも野球がうまくなれるんだと、子供たちは気づき始めています、

しかも、野球選手を目指している子供たちにすごい勇気を与えてくれることが始まりそうです、それが・・・

『オープン・シェア革命』

トップ選手が自らの技術をオープンにして他人とシェアすることで業界全体のレベルアップを目指す、

それが『オープン・シェア革命』です。

『オープン・シェア革命』をいち早く取り入れて広めてくれている選手がいます、ダルビッシュ選手です。

ダルビッシュ投手は、自ら極意である変化球の投げ方をインターネット上で【惜しげもなく公開】しているんです!

「みんなに共有することで、その結果、野球界が発展していくことが何よりも一番の喜びなんですよ」

そんなことをおっしゃるダルビッシュ選手の言葉が忘れられません。


勝つことがすべての野球界だけど、手の内を【惜しげもなく】教える世界で生きる子供たち、

みんなにシェアすることが自分自身も含めた全員の喜びとなる価値観がひろがった世界で生きる子供たち、

いまの子供たちはコロナ渦で可哀そうだと思われていますが、実は幸せな時代に生きているかもしれません。

『オープン・シェア革命』、それはきっと人間として正しい行動ではないでしょうか。

みんなと一緒に野球ができない時代だけど、それでも前を向けて進むことができる効果を生み出した『オープン・シェア革命』、

まるで”心のワクチン”をもらった感覚になりました。


長い時間練習しなくたっていいし、全体練習が野球上達には絶対条件だという考え方から我々を解放してくれる

本当に”野球界に革命が起こったんだ!”、コロナパンデミックの思わぬ副産物。

家にいても野球がうまくなる方法はあるんだよ!ってダルビッシュ選手からのメッセージを受け取った子供たちの顔がみてみたい!

もちろん子供たちがダルビッシュ選手の変化球を投げることはできないでしょうが、『オープン・シェア』という考え方が広がることで、他者の視点を取り入れながら自分の視野を広げることができる世界が実現できる。


このオープンシェア革命が広がる野球界に、期待しかない!

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