赤い軍団キューバ~セカンドライナーがライトスタンドへ
今週からWBCが始まりますね!
まさに”野球のお祭り”が開幕します!
もちろん日本代表の活躍を期待していますが、私は個人的には「赤い稲妻」「赤い軍団」が気になっております。
「赤い稲妻」「赤い軍団」とは・・・赤いユニフォームが特徴の、そう『キューバ』です。
なぜ私がキューバが気になっているかと言いますと、
私が野球を知った当時の野球の世界最強国だったのがキューバだったからです。
ところが、ここ最近の国際大会での彼らの苦戦は私にとってはショックに近いものがあります。
彼らのダイナミックなプレースタイルが大好きだった私、
そして、忘れられないキューバ人の優しさに触れた思い出もあり、
だからこそ、今回のWBCではキューバの健闘を祈っているひとりでもあります。
キューバ野球のすごさ【トンデモナイ打球】
あの頃のキューバをご存知の方はお分かりいただけると思いますが、私を魅了した”キューバ野球”のすごさは、それは【打球の速さ】でした。
私が野球を始めたころにみたオリンピックの試合でのキューバ選手が放つ打球のすごさ、夢中になりました、今でも忘れられませんでした。
彼らの打球の特徴はいわゆる【トンデモナイ打球】、そう表現するしかできません。
なにがトンデモナイ?
トンデモナイでしょ。
そう、彼らの打つ打球は【キューバライナー】と呼ばれ、他のどの国の選手よりも”鋭いライナー”を飛ばすキューバ選手、子どもの頃の私には本当に憧れでした、「あんな打球を打ってみたい!」と
世界一のライナー打球、今回のWBCで皆さんもどうぞご覧下さい!
今回のキューバ代表メンバー
やっぱり期待してしまいますが、チャップマンのような170km/hを投げる超剛速球ピッチャーがいるのかな~。
当時、チャップマンがWBCで日本代表と戦ったとき、”打つなんて不可能”と絶望感を抱いたことをよく覚えています。
ただ、チャップマン以降、ここ最近のキューバ代表メンバーには夢のある、胸躍る、すごい選手がいないんです・・・
しかし、今回のWBCでは今までと違って、代表メンバーにはキューバを亡命した選手の参加も認められていますが、ごくわずかの人数しか招集されていませんでした。
それでも亡命選手であるホワイトソックスのヨアン・モンカダ内野手とルイス・ロベルト外野手は、代表メンバーに招集されたことを「夢のような」と表現していることから、彼らが若手選手を引っ張って、若手のポテンシャルを最大限に引き出してくれることを願うばかりです。
キューバが好きになった理由
私が若かりし頃、
と友人とイキりながら海外旅行先を選んでいたとき、
なにも考えずに「かっこよさ」で決めたことをいまでも良く覚えています。
私もその友人も音楽が大好きでしたので、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のかっこよさに惹きつけられていたこともあったんだなと。
ただし、その当時、海外旅行に行く時期としては相当やばかったんです・・・
飛行機に乗ってはいけない時代ということで連想することはできると思いますが・・・
『アメリカ同時多発テロ事件』の発生直後だったのです。
キューバに行くにはアメリカ経由からのメキシコカンクン経由でキューバ入りという飛行ルートだったのですが、あの当時のアメリカ税関はめちゃくちゃ厳しく監視されていると報道されていましたし、テロが再び起こるのではというウワサもあったし、果たしてキューバに行けるのか?キューバから帰れるのか?
両親からも「テロがまた行われるの可能性もあるし、アメリカだけでなくキューバに行くなんて危険すぎる!」という反対を押し切っての中の渡航、ホント若かったからの行動力のすごさに、いま思い返せば、まさに”見る前に跳べ”状態でした。
さすがに友人とイキって日本を出たのはいいですが、途中から一緒にめちゃくちゃ緊張しながらキューバ入り。
そんな不安な気持ちを持つ我々を本当に温かく迎え入れしてくれたキューバの方々、本当に優しかった!
キューバに来る観光客もテロの影響で少なかったこともあるでしょうが、観光客にめちゃくちゃ優しいキューバ人に、私たちは不安もいっさいない楽しい旅行をすることができました。
もちろん、キューバは国策として観光客に優しくする国を掲げておりますので、ホスピタリティさは半端なかったのもありますが、それでも、どんな人でもどんな場面でも、温かく迎えてくれたキューバ人、大好きになりました!
私がみたキューバの野球事情
その友人も野球好きでしたので、キューバ野球に触れよう、子供たちがどのように育成されているのか街歩きしているだけでわかるだろうと語っていたので、観光しながらでも簡単に野球少年たちを見つけられるだろうと思っていたのですが・・・
街中ではサッカー少年ばっかりでした。
我々がイメージしたキューバ少年野球たち・・・
そんな期待の中で訪れたキューバ、そこでは公サッカーばっかりの子供たち・・・結構ショックでしたね。
そのとき知ったのが、キューバ国内においても“野球離れ”が進んでいるということ。
それでも、野球場に行ったら大歓声の下で野球が行われていたので野球大国としての一面は感じられましたが、高齢化が進むキューバでも子供たちの野球離れが深刻化、今後のキューバ野球に与える影響は大きいことでしょう。
そんなキューバですが、今回のWBCでは順調にいけば準々決勝で日本代表と対戦することになるのではと大方の予想がされています。
赤い稲妻たちの躍進、古豪の復活!
WBCの楽しみのひとつです。
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