Big Daddy
ニューヨークで話題になった経済情報を日本の皆様にお届けしています。
ニューヨークのレストラン・カフェ情報をお伝えしています。 オススメ度の点数は食べログ基準をイメージしてます。
『利益を出す時は大きく、損が出る時は小さい』 これは優秀なトレーダーのプロファイルです。しかし、駆け出しのトレーダーはトレードがその逆で「利益が小さく、損が大きく」なりがちです。 普段、私のnoteではマーケット情報や経済の見方について書くことが多いですが、今日はより実践的な『トレーダーとして理解しておくべき、人間の癖』について書きたいと思います。 突然ですが、プロスペクト理論というものをご存知でしょうか? 知らない方もいらっしゃると思うので、まずはプロスペクト理論を
久しぶりにnoteに投稿します。 そして、今回、初めて有料記事を書くことにしました。 「自分ってブロガーとしての価値ってどんなもんなんだろう」 と思ったのが有料記事を書こうと思ったきっかけです。 記事のクオリティーは過去、私が無料で公開していたものと変わりません。 そういう意味では、『有料だからすごいかも!』と思ってくださる読者の方々を後悔させてしまうかもしれません。 これまでの記事を読んでくださって、「300円くらいの価値はあるかも」と思って頂けるようでしたら、購入し
米国は今週から完全に年末モード。 さて、今日は2023年の投資戦略を考える上で欠かせない米国のインフレについて考えてみたいと思います。 多くの経済誌でエコノミスト等のインフレ予測は紹介されていますが、今日、私が紹介するのは「インフレーションスワップ」と呼ばれる市場価格を元に計算する「市場参加者」のインフレ見通しです。 インフレーションスワップが示すインフレ率を把握することで、市場参加者が来年、米国のインフレがどこに向かうと考えているかを知ることが出来ます。 まず、簡単に「
先週はドル高が進み、円相場は148.67と1990年以来の安値で取引を終えました。 今日は先週の金融市場で起きた主な出来事を簡単に纏めました。 先週発表された主要経済指標まずは先週、米国で発表された主な経済指標をスライドに纏めました。 先週の米国ではインフレ関連指標が多く発表されました。 特に注目されたのは「CPI(消費者物価指数)」です。 CPIの総合指数は前年比+8.2%と市場予想の+8.1%を上振れ、エネルギーといった変動の激しい項目を除いたコア指数は+6.6%
先週もマーケットのボラティリティが高い1週間でした。 また、多くのヘッドラインが市場を動かし、その一つ一つのヘッドラインが何を意味するのか解釈しきれなかった投資家も多かったかと思います。 今日は先週の振り返りを兼ねて、重要な項目に的を絞って解説していきたいと思います。 米国の経済指標まずは先週発表された米国の経済指標をスライドにしました。 いくつかの重要な指標が発表されましたが、大切なのは「FRBのタカ的スタンス」を変えるような指標は無かったということでしょう。 一方
先週(2022.09.19〜09.23)のマーケットはFOMCや日本の為替介入、急落した英国債など多くの出来事がありました。 歴史に残る1週間だったと言っても過言では無いでしょう。 今日はその中でも特に重要だった「FOMC」「日本の為替介入」「英国債相場」について書きたいと思います。 ①FOMCを受けた市場の解釈ポイントを簡単にスライドにしてみました。 まず、FOMC(米国の金融政策決定会合)は市場の大方の予想通り、0.75%の利上げを実施しました。 一部では利上げ幅が
今週はFOMC(米国)、BOJ(日本)、BOE(英国)、SNB(スイス)が東京時間の9月22日に金融政策決定会合を開きます。 元々、BOEは先週行われる予定でしたが、エリザベス女王が他界されたことに伴って9月22日に変更されました。 以下は9月22日に行われる主要中央銀行のスケジュールとそのコンセンサスを示していますが、多くの中央銀行がインフレ抑制の為、大幅な利上げに踏み切ると市場では考えられています。 上の表の予想はエコノミストのコンセンサスですが、この中でも米国、日本
Twitterでは週に何度か投稿していましたが、Noteでの記事は久しぶりとなります。 さて、今日は債券市場から見たときに『米国のリセッション』は織り込み済と言えるのか否かを考えてみたいと思います。 マーケットでは将来の政策金利を当てる為の先物が取引されており、その取引価格から市場が将来のFF金利(Federal Funds Rate : 米国の政策金利)をどう予想しているかを知ることが出来ます。 この取引価格から各FOMC会合の利上げ確率を計算するにはやや複雑な計算が
今週も金利の上昇が止まらない1週間でした。 先日、『米国金利の考え方について』という記事を書きましたが、この中で中期金利までは『将来の利上げ(利下げ)織込みで決まる』ことを説明しました。 今日は、具体的にどういったツールを使って、マーケットの利上げ(利下げ)織込みを見ていけば良いのかを解説します。 また、今日の記事も『厳密な説明』より『分かりやすさと実用性』に重きを置いている点、ご留意ください。 Eurodollar Futuresとはまず、Eurodollar Fu
先週は久しぶりに米国金利がメルトダウンした1週間でした。 金利は全ての金融商品の現在価値を考える上で欠かせないファクターです。 株だけでなく、為替やオプションのプレミアムなどなど、あらゆる金融商品の現在価値を考える上で、金利は必ず必要になります。 また、株の配当利回りとリスクフリーレートである国債利回りを比較することで割安、割高といった判断材料にも使えます。 金利はそれほどに重要なのですが、株や為替と比べると小難しい部分も多い為、汚いものに蓋をするが如くあまり見ないよう
今日ほど『Reddit』という単語が経済メディアで報道された日は無いかもしれません。 CNBCでお馴染みのJim Cramerは『Redditの個人投資家が結託して、ウォール街のヘッジファンドを完膚なきまでに叩きのめした、これは新しいパラダイムシフトだ』と述べています。 今日のニューヨーク市場ではいくつかの銘柄が暴騰と暴落を繰り返し、さながらフラッシュクラッシュ状態となりました。 その代表格であるGameStopの株価は150%近く上昇した後に急落しています。 ところ
久しぶりの更新になります。 最近はもっぱらTwitterでの更新がメインだった為、noteとブログの更新をさぼっていました。 さて、今日は12月16日(東京17日早朝4時)に行われるFOMCのポイントについて解説したいと思います。 ポイント① フォワードガイダンスの変更前回のFOMC議事録のPage.4を読むと、量的緩和のフォワードガイダンス変更の可能性は極めて高いと言えます。 The September FOMC statement indicated that as
11月3日の大統領選まで残りわずかとなりました。 大統領選がマーケットにとって重要なイベントであることに変わりはありませんが、いま投資家の間でより話題になっているのは、同日行われる『議会選挙』です。 実は、マーケットで注目されている『経済対策案』や『税制改革』といった法案は、大統領の一存だけでは行うことが出来ません。 必ず、上院議会と下院議会の承認が必要になるのです。 そして現在の議会構成は上院が共和党(トランプ大統領の政党)、下院が民主党(バイデン候補の政党)となって
円安になると日経平均が上昇するという相関関係は、日本人にとっては感覚的に理解しやすいものだと思います。 なぜ、円安になると日経平均が上昇するのか?という質問に対して、多くの人が次のように答えると思います。 『輸出企業が多い日本にとって、円安は日本企業の期待収益を上げるので株価が上昇する』 この理解は将来の企業収益(=損益計算書)に基づく解釈であり、正しいです。 しかし、『通貨安と株高』の組み合わせは、企業の資産(=貸借対照表)に基づいて、次のように考えることもできます。
7月29日14:00(東京7月30日深夜3:00)にFOMCが行われます。 今回の注目ポイントをおさらいしたいと思います。 次の政策オプションとして考えられているのは3つ前回(6月)の会合は5月の雇用統計が大幅に上振れ、経済のV字回復期待が高まる中で行われました。 それから1ヶ月間が経ち、7月に公表された経済指標は引き続き改善傾向にありますが、改善幅は徐々に縮小してきています。 加えて南部の州を中心にコロナウイルスの感染が広がり、一部の州では経済再開の巻き戻しが行われまし
金価格が遂に1オンス1900ドルを突破し、2011年来の高値まで上昇しました。 4月2日に『全ての国が”金融緩和と財政出動”を行なった次の世界にあるもの』という記事を書きましたが、世界中で行われている金融緩和と財政政策が、貨幣価値の毀損に繋がり、逃避マネーが「金」に流れ込んでいるというのが私の理解です。 実は「金」というのは不思議なプロダクトで、通常、コモディティに分類されますが、一種の「通貨」として分類されることもあります。 少しマニアックな話ですが、例えば米国の金融情