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ムンク 「フィヨルドの冬」
先日行ったSOMPO美術館の「北欧の神秘」展で観たムンクの絵。「フィヨルドの冬」。観たことのない絵。ムンクのこともほとんど知らないなと思い、「もっと知りたい ムンク」という本で調べてみた。
ムンクの家系は「狂気と病気」のDNAをもっていた。身内の死が多く、悲しみの経験が増えていく。死と病の意識にとらわれるムンクは、長い生涯の中で、独身であったために多くの女性とかかわった。悲しい経験からも、女性とのかかわりからも、多くの芸術作品を生み出していく。
45歳のとき、精神を病み、ヤコブセン博士の診療所で治療を受け健康を取り戻す。健康を取り戻し、主題が「病める」から「健康的」なものへと変わる。写真の「フィヨルドの冬」はそんな時期に描かれた一枚で、健康なムンクだからこそ冬の情景を描くことが出来た。現地を見に行く元気があった。