リンゴの木 細胞周期の発見

細胞周期、cell cycle。周期というのですから、ぐるっと一回り、ということでしょう。細胞をずっと観察し続けないと一回り、とはわかりません。観察するということは、生きたままでないとだめです。顕微鏡がない時代では、生物が大きくなったら、それは成長、としか認識できなかったでしょう。
顕微鏡が見つかって、微生物が発見されましたが、それを観察しつづけて、それが増えていくとしたら、それは増殖です。でも、周期というからには、時間軸にしたがって、始まりがあって終わりのある何かの波の発見が必要でしょう。
DNAの合成。これが起こって、止まる。また起こる。この波をみつけた人たちがいました。細胞周期の発見者です。
Alma HowardとStephan Pelcの二人です。1953年に発表されました。リンの同位体であるリン32を豆にとりこませて、取り込みに周期性があることを発見したのです。すごい発見ではないでしょうか。

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